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飼育している魚については「我が家の水辺」の該当ページにリンクを貼っています。

中部地方以西の魚ですが、鮎種苗に混じって移入され、関東平野の一部水系に定着しています。
次のカワムツ(従来のカワムツB型)とは生息場所が分かれており、同所で見かけたことはありません。どちらの型が移入しているかは水系によります。両型とも生息している水系もありますが、どちらかが優先的となっていることが多いようです。止水性の中下流域を有する河川でヌマムツが繁栄しています。
雄雌とも背鰭、胸鰭、腹鰭の前縁部は赤色で、特に繁殖期の雄は美しく染まります。次のカワムツとは当初同種とされ、長い間ひとくくりにカワムツと呼ばれてきました。しかし様々な形質が異なる別種と分かり、カワムツA型、B型と区別されるようになりましたが、遂に2003年に本種に「ヌマムツ」の新和名が付き、B型が従来のカワムツの和名を継承することになったようです[1]。本HPではこの新しい和名を使うことにしました。首都圏の淡水魚の記述で使わねばならないことに悲哀も感じますが…。
[1] K. Hosoya, H. Ashiwa, M. Watanabe, K. Mizuguchi, and T. Okazaki, Ichthyological Research 50, 1 (2003).

全長13cmの雄成魚。初夏から夏にかけて、鰭の赤みが一層増し、体色も全体的に紅色に染まります。7月。
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ヌマムツの顔。逞しいばかりの追星です。
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左の背面
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なんとなく優しげな雰囲気の雌。全長11cm、7月。
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その背面
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ヌマムツの若魚。変な顔つきですね。
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ヌマムツの幼魚。カワムツと同様に幼魚期は背鰭のみ赤くなるため、見分けることは困難です。鱗の目が心なし細かいことくらいでしょうか。
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上記のヌマムツ(従来のカワムツA型)と同様、中部地方以西の魚で、鮎種苗に混じって移入し定着しています。一部水域ではオイカワを圧倒し、優占種となっている所もあります。ヌマムツは下流または中流下部の止水域、カワムツは中流域および上流下部の流水域のトロ場を好むようです。
オイカワと違い抽水植物などの茂みに隠れることが多いため、タモ網でも簡単に捕獲できます。またヌマムツと同様非常に貪食で簡単に釣れます。鮎釣りの外道として嫌われていますが、冬の禁漁期にはこの魚を目的に釣る釣り人も見かけます。
鰭は全体に黄色っぽく、背鰭の前縁のみ赤くなり、鱗の目が粗いことでヌマムツと見分けられます。
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10cm以下の若い個体はヌマムツに比べて目が大きく、吻も丸く区別しやすいです。8月。
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1月。この川の下流はヌマムツが優先していますが、ここではカワムツでした。
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背面
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幼魚の時から背鰭前縁はトレードマークの赤で染まっています。4月。
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1月。オイカワと同様、冬の溜まりには幼魚が群れていることが多いです。オイカワも背鰭が赤いため間違えやすいのですが、本種はうっすら縦条があるかまたはその部分に黒い色素が散らばっていることで見分けられます。
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ハスは琵琶湖固有の魚ですが、アユ種苗とともに関東に入ってきて、広く定着している移入魚です。多くの湖沼および河川中流〜下流域で定着しています。移入種はみな問題なのですが、特にこのハスは強い魚食性の魚であり、本来琵琶湖のような分厚い生態系を有する水域でのみ支えることのできる魚なのです。ブラックバスやブルーギルほど問題にされていないのはどうしてなのでしょうか。
琵琶湖では初夏から夏にかけて流入河川に進入して産卵するそうで、定着しているダム湖などでもバックウォーターから少し遡った浅瀬などで産卵している姿を見ることができます。オイカワよりもふたまわりは大きな魚体が群をなして瀬を走り回る光景は壮観です。首都圏で見られるのは水辺が病んでいる証拠なのだということを忘れないようにしたいものです。

この雄の全長は約25cmでした。撮影箱(長さ20cm)に入りきりませんでした(^^;)。
オイカワの婚姻色に比べ、緑色が強いです。顔には追星が発達しています。
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雄(下)と雌(上)。雌の方が一般に小型のようです。
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左の雌雄を塩焼きにして頂きました。小骨はありますが淡泊で大変美味しかったです。琵琶湖では繁殖期の雄の塩焼きが好まれていると多くの本に書いてあります。味の違いは分かりませんでしたが、雌の方が小さいのに加え卵に栄養がとられているせいか肉量が少ないためでしょうか。
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霞ヶ浦の沖合にはたくさんのハスが生息しており、漁で混獲されますがみなうち捨てられます。
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タカハヤと思われる個体として載せておきます。この水系の他の場所では普通のアブラハヤばかりなのですが、一部の区域でこのような斑紋を持つずんぐりとした魚ばかり出現し典型的なアブラハヤはほとんど見ることができません。地域変異の可能性もあるわけですが、
日本淡水魚類愛護会にてお尋ねしたところ、タカハヤとのご意見を多数いただきました。ただひと昔前に「タカハヤに非常によく似たアブラハヤ」という見解がとある権威の先生によって出されているらしく、悩ましい状況です。交雑種の可能性もあります。
ご意見がございましたら是非お寄せ下さい。
現在ある研究機関に再調査をお願いしています。ただ実際の調査までにはもうしばらく時間がかかりそうですので、とりあえずタカハヤとして載せてしまいます。タカハヤの場合、鮎種苗の混入など移入原因は色々考えられますが、コメントは調査結果を頂いてからにしたいと思います。
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採集してしばらくするとすぐに色が薄くなってしまいます。本来の体色はこのような感じです。
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斑紋の様子だけでなく、鱗が荒く朱紅点をまぶしていること、縦条の上に金色の帯がないこと、切れ込みの浅いずんぐりした尾鰭などがタカハヤの傾向を示していそうです。
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左よりも下流の個体。特徴は大体同じなのですが、尾柄部が細めです。最初に確認したのがこれで、悩みました。尾柄の太さは水流の強さによっても変わるらしく、同定は本当に難しいです。更に下流には典型的なアブラハヤが見られます。
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春4月、全長10cmの雌。お腹をパンパンに膨らましていました。
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たくさんのアブラハヤ(上)に混じって細流にいました。ある専門家の方に、体の模様によらずアブラハヤなら胸鰭の付け根が橙であると教えていただきました。確認しているこの模様の魚たちはどれも橙が目立ちません。
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タカハヤ(右)とアブラハヤの背面比較。図鑑によると、黒色の背中線はタカハヤの場合胸鰭より後方は退色し、アブラハヤは尾鰭まで連続するとあります。しかしこの「タカハヤ?」は尾鰭までしっかりと黒線があります。
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琵琶湖の固有種ですが、関東の多くの水系に定着している移入魚です。湖沼、河川下流域とそれに連続する用水路などの止水域を好んで生息しています。河川中流域に見られることもあるようですが、湖沼からの流下個体の場合も多いようです。霞ヶ浦などの利根川水系には特に多く生息しているようです。草食性が強いですが、釣りでは赤虫やミミズで釣れ、また毛針などでも釣れるそうで雑食性の魚です。
移入起源として、ほとんどは湖産アユ種苗への混入のようですが、他にも一部の水産試験場などが過去放流しています。一時埼玉県などで異常発生して、水田に侵入して稲苗を食害するとして騒がれたのは有名な話です。一方で原産地の琵琶湖では減少していると聞きます。原産地では減少し、移植先で在来種を圧迫しながら増える。日本中の水辺が病んでいると感じられてなりません。
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鱗は細かく、剥がれやすいです。全長約25cm。
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非常に多く生息しており、最も普通に見られる魚のひとつです。中部地方以西の魚ですが、戦前に東京府水産試験場が食糧用に滋賀県産および大阪府産の種苗を移植し、またそれ以後も鮎種苗に混じって移入し続けたと考えられ、関東平野に広く定着しています。なお、関東在来という説もあるようです。
モツゴより流水域を好み、池沼よりも河川に多いですが、モツゴのいない溜池などでは大繁栄しているのを見かけることがあります。
体型には個体差が大きく変異に富み、ホンモロコと間違えてしまうようなスマートな個体もいます。特に湖沼では食性がプランクトン食へと変化し、ホンモロコと区別が付かないほどの体型になることがあるそうです。逆に河川ではホンモロコはタモロコの体型へと変化してしまうことが多く、味もほとんど変わらないし戦前の放流にタモロコが選ばれた理由もこの辺りにありそうです。両種の区別は大変悩ましい問題です。
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典型的な吻の丸い個体
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よく太っています。12月。
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左の背面
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吻がややとがっているタモロコもいます。幾分受け口になっています。
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上の太った個体と同所にいたスマートな個体
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タモロコの幼魚
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受け口の顕著な個体。体型もスマートでホンモロコかと思ったのですが、飼育しているうちにタモロコの体型になりました。
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左の個体の吻部
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霞ヶ浦産。シラウオ漁で混獲されていました。ホンモロコに違いないと思ったのですが、霞ヶ浦ではホンモロコはほとんどおらず、タモロコがホンモロコに大変よく似た体型に進化しているそうです。この写真もタモロコとしておきます。もう、何を信じて良いのか…(^^;)。
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お腹パンパンの雌。霞ヶ浦のタモロコは主に沖合に生息し、オカッパリではなかなか見かけることがないのですが、春には産卵のため大群で葦原帯などに接岸するようです。霞ヶ浦、5月。
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背面
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琵琶湖以西の魚ですが、関東平野の複数の大河川で定着が確認されているようです。最近増加傾向にあるようです。琵琶湖や流入河川には数が少ないこと、飼育人気の高い魚であることから、鮎種苗混入以外にもマニアの放流なども起源として考えられるかもしれません。
流れの緩やかな河川中流域を好んで生息しています。臆病な性格のため常に障害物の周辺で生活しているようです。繁殖は託卵で行う特異な習性が近年明らかにされて話題を呼びました。原産地ではドンコやオヤニラミの巣に群れで来襲して託卵してゆくそうですが、これらの魚のいない関東では何に託卵しているのか興味はあります。しかしいずれにしろ在来種にはプレッシャーしかかからないわけで、このように何がいてもおかしくない首都圏の水域の現状を目の当たりにすると、古来の生態系を取り戻すことは絶望的に思えてくるのです。
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吻まで達する黒い縦条がシンボルマークです。魚体および各鰭は赤みがかかっています。
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くっきりとしたストライプの走るスマートな魚体は美しく、人気の淡水魚のひとつです。
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分かりにくいのですが、細い髭が一対あります。吻は尖り、唇は厚ぼったいタラコ唇です。
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モツゴとムギツクの交雑種と思われる個体。モツゴと言われればモツゴなのですが、全体が赤みを帯び、かなり明瞭なストライプ、全体の体型(特に尾柄部にかけて)から判断しました。現場には普通のモツゴもいました。ご意見をお寄せ下されば幸いです。
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髭はありません。唇もそれほど厚くなく、モツゴの顔つきです。
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入れ食いでした。ここが西日本であれば単純に喜べるのですが、ここは関東。何十匹も釣れると暗澹たる気持ちになります。上の交雑種と思われる個体といい、在来種に確実なダメージを与えているのです。
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移入種もその地域にとっては外来魚そのもの。駆除が望ましいわけですが、淡水魚好きには辛くないわけがありません。魚たちは全く悪くないのだから。
せめて食べてあげようと思い、唐揚げにしてみました(左)。内蔵が少し苦い位で図鑑に書かれている通り淡白で美味でした。背骨が固めで10cmを越える個体では難しそうに感じました。右は天麩羅です。唐揚げと違い臭いが少し残りますが、美味しいと言っていいかもしれません。
いずれも4日ほど生け締めしましたが、その間は見るのが辛かったです。食用に持ち帰ったのに迷いが生じてしまいました。その場で締めてしまう方が、よほど楽に感じました。
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