飼育環境
私は小学生の時以来魚を飼い続けています。現在は所帯持ち+社宅住まいという二重苦のため、水槽はたくさん置くことはできません。それでも愛情はいくらかけてもかけすぎることがないので、いつでも精一杯です(^^)
ここでは私流の飼い方をちょっぴり紹介します。
枠つきの画像はクリックすると拡大できます。
上段60cm水槽
モツゴ、ビワヒガイ、タナゴ類、ドジョウなどが暮らしています。二枚貝も適宜入れてタナゴ類を繁殖させることもあります。この「我が家の水辺」のトップ写真のように、かつて水草水槽を目指したこともあり、底床は砂利でやや厚めに敷いています。1年くらいは維持したのですが、タナゴ類やモツゴの食害がどうしても避けられないので現在では諦めの境地に達しました。でもバリスネリア・スピラリス、マツモは食われることがなく、水質の安定化に役だって貰っています。キクモ、フサモ、ヤナギモなども適宜生育させています。繁殖させたヤマトヌマエビと、自然増殖したミナミヌマエビがマツモの林の中でたくさん暮らしています。ちなみに水槽は15年ものです(^^;)
設備:外部式フィルター(エーハイム2224)、蛍光灯最大80W(タイマーON/OFF)、適宜エアレーション、夏季ファン冷却、冬季ヒーター
キクモ。新入りのヤリタナゴに数日でボロボロにされました。人工飼料に慣れてしまえばそれほどひどい食害はないのですが。
マツモの林の中はエビ類の楽園です。
二枚貝用の仕切り。100円ショップで見つけたプラスチック製の小物入れの蓋です。このお陰でレイアウトを崩されないですみます。逆さにして根の生えないマツモの固定具としても使っています。
下段60cm水槽
底もの専用水槽です。スゴモロコ、デメモロコ、イトモロコ、カマツカ、ツチフキ、ゼゼラ、シマドジョウ、スジシマドジョウに加えて、ニッチの空いた上層部を利用して繁殖させたメダカも飼育しています。水中フィルターで水流を増強しています。底床には細かな砂を用い、目詰まりによる環境悪化を避けるためにできるだけ薄目に敷いています。水草はマツモ、ヤナギモ、クロカワゴケです。林の中では繁殖させたヤマトヌマエビと自然増殖したミナミヌマエビが暮らしています。底生魚のため水深はさほど必要とせず、また畳敷きに水槽2段は重量的に不安なこともあり(^^;)、水位は低めにしています。
設備:外部式フィルター(エーハイム2213)+水中フィルター、蛍光灯40W(タイマーON/OFF)、適宜エアレーション、夏季ファン冷却、冬季ヒーター
底ものたちは食欲旺盛なので餌は多めに。
水流にたなびくヤナギモ
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カマツカ亜科天国(^^;)
水草は中層で水流にたなびいているので底ものたちの居住空間は広くとれます。この写真のように、底床はうっすら引いているだけです。
30cm水槽
メダカ水槽です。光量が少ないため水草はマツモのみです。繁殖させたヤマトヌマエビと自然増殖したミナミヌマエビがたくさん暮らしています。フィルターの濾過層にはセラミック濾材を入れています。
設備:壁掛フィルター(テトラ)、蛍光灯8Wまたはハロゲンランプ40W(タイマーON/OFF)、適宜エアレーション、夏季ファン冷却
ベランダの水槽
45cm水槽
カワバタモロコ水槽です。産卵させようと屋外飼育しているわけですが、結局産卵には至っていません。屋外と言っても光量が限られるため、水草はマツモのみです。
設備:スポンジフィルター+水中フィルター30cm水槽
汽水水槽です。2001年6月より始めました。塩分濃度は1/3海水です。のんしるさんのアドバイスで、底床は珊瑚砂にし、蛎殻も入れています。水質が安定しやすいようです。ウナギ、シマイサキ、シモフリシマハゼなどが暮らしています。やや過密飼育なせいでゴミが多いです。日光も良く当たるため苔がすごいです。冬季は居間のメダカ水槽と交替しようと思っています。塩が吹くのが怖いのですが…。
設備:投げ込みフィルター、常時ヒーターメダカ館1(30cmプラ水槽)
稚魚+ヤマトヌマエビ水槽です。繁殖させたヤマトヌマエビは他の水槽に徐々に分散させていますが、収容しきれずにまだこの水槽で50尾以上暮らしています。東京近辺の方で大事に飼って下さる方がいらっしゃればお譲りしたいです。
設備:スポンジフィルター、冬季ヒーターメダカ館2(30cmプラ水槽)
トリートメントタンクだったのですが、2001年10月より首都圏で採れてしまったドンコの飼育を始めました。トリートメントタンクはバケツになってしまいました(^^;)
設備:投げ込みフィルター
日常の管理
毎日の管理
餌やりは一日に1、2回。底ものはいつも底をあさっていて多めの餌を必要とするので頻度を増やします。一般には2、3分で食べきる量が目安と言われます。中層魚の場合はこれでいいですが、底ものは摂食速度が遅いですし、うちの場合食べきるのに10分かかる位がちょうどいいです。ケースバイケースです。
この時必ず魚の調子を見てあげましょう。病魚や痩せている個体がないか、チェックします。早期発見が治療には重要です。必要に応じてトリートメントタンクに隔離してケアします。面倒に感じる時もありますが、そこは我慢。薬浴治療の場合、生物濾過がはたらいていないため、餌は与えません。1、2週間程度でしたら問題ありません。
フィルターは濾過バクテリアが住みついて水を浄化する水槽で最も重要な部分です。外部フィルターやスポンジフィルターは目が詰まっていつの間にか止まっていたりすることがあるので、チェックを怠らないようにします。またエアレーションをしている場合はかかさずにチェックします。特に夏場は重要です。いつの間にか止まっていて翌朝全滅…という経験は、2度としたくないものです。あとは水温、水漏れの有無等もチェックすべきです。忙しさにかまけてさぼっていることも多いのですが…いけませんね。
カーテン
不規則な生活をしているので、照明はタイマーで自動管理しています。季節とともに変わる日照時間にあわせて点灯時間も徐々に変えています。夏場は12時間、冬は9時間くらいです。水草水槽という観点では12時間は長すぎますが、魚を重視しています。また夏場は照明の熱による水温上昇を少しでも緩和するため、点灯管を半分程度に減らし、また昼夜逆転させて点灯させています。夜にするために黒カーテンで全体を覆えるようにしています。居間に水槽を置くときはこのような暗幕は必需品です。
1週間ごとの管理
1週間から2週間に1回1/3程度換水しています。夏季はできるだけ1週間毎に、冬季は頻度を下げています。特にヤリタナゴやカマツカ、ゼゼラ、シマドジョウ類などは古い水を嫌う傾向がありますので、さぼりたいのを我慢してやっています。
プロホース。換水時本当は電気を消しましょう。
排水時にガラス面のコケをスポンジで落とします。くれぐれも砂粒をスポンジの表面につけないように。ガラス面に傷が付いてしまいます。
底床の汚れはしばしば病気の元になるので掃除します。プロホースを用いると大きめの砂利であれば吸い込むことなく汚れを排水できるので便利です。細かな砂を用いている底もの水槽などは砂も吸い込んでしまうので単にホースで排水しているだけです。全面の底床掃除は大変ですし一気に汚れが出て魚に悪影響を及ぼすことがあるので、毎回別の場所を少しづつ掃除するにとどめています。
また水草のトリミングもこの時に行っています。枯れた水草などは水質を悪化させるので取り除きます。
水は一昼夜汲み置きしたものとハイポ中和水を半々程度用いています。温度あわせを忘れないようにしましょう。スーパーの浴室用品売り場で売っているバスポンプを用いると、高いところの水槽にも注水できるので便利です。発砲スチロールの板の上に注水すればレイアウトを崩すことなく注水できます。
バスポンプ
発砲板の上に注水
このように維持してゆけば3,4年間は全換水(リセット)は必要ないです。私が小学生の頃は2、3ヶ月に1回リセットしていました。本にもそう書いてあるし何も疑わずに盲目的に行っていました。水槽がきれいさっぱりして気持ちいいのですが、それは見た目だけで濾過バクテリアは消失して魚たちが調子を崩す原因になっていたのは間違いありません。きちんと濾過バランスがとれていて定期的な換水を怠らなければ、伝染病が蔓延した時くらいにしかリセットは必要ないものなのです。後悔。
3ヶ月〜半年ごとの管理
フィルターは3ヶ月〜半年に1回程度掃除します。それだけ経っていなくても目詰まりがひどい様子だったら掃除します。水換えの時に排水した水を用いて汚れを取ります。セラミック濾材は軽くゆすぎ、スポンジ等は軽く揉むくらいです。大事なバクテリアの住処なのでくれぐれも洗いすぎることのないように。パイプやインぺラなどは水道水でジャブジャブ洗います。
ミナミヌマエビを飼育していると、いつの間にか外部濾過層内で大繁栄していたりするので掃除の時は注意します。濾過層に吸い込まれないように吸水口にスポンジフィルターを取り付ければよいのですが、すると今度はスポンジが頻繁に目詰まりを起こし管理が面倒になるので、私は用いていません。エビにとっては捕食者もなく住みやすい所みたいです(^^;)。
ヒーターは10月から4月まで使用しています。春秋に用いるのは激しい水温変動を緩和する目的があります。徐々に設定温度を変えてゆき、冬場は水温15〜18度くらいで越冬させます。居間にある水槽は18度以下にはなかなか下がらず、冬を感じさせることは十分ではなくあまり良くない飼育かもしれません。ベランダの水槽の中には、ヒーターを用いず10度以下まで下がるものもあります。夏季ヒーターを使用しないときは取り外して掃除し保管した方が長持ちするようです。
5月から9月までの夏季は照明のある水槽はファン冷却します。照明と連動して動作するようにしていますが、暑さのピーク時は照明は点けず、更に常時ファン冷却しています。これで水温を2、3度下げることができ、水温が30度を超えることはなくなりました。
一番重要なことは…やはり愛情ですかね!(^^)
餌
鮎育成配合飼料(アユ餌)
昔はフレーク餌を中心に与えてきましたが、現在の主食は鮎育成配合飼料です。2000年6月に海と陸との狭間でのふなむしさんに頂いて以来、餌として極めて優れていると実感しすっかり魅力に取り憑かれてしまいました。その後も日本淡水魚類愛護会の西村さんより分けていただいています。同ホームページの鮎育成配合飼料のページで栄養成分表など大変詳しい説明と豊富な画像で紹介されています。
形態は顆粒状で、サイズはいろいろあるそうですが分けていただいているのは直径0.5〜1mm程度です。水面にしばらく浮かんだのち沈むので、中層魚だけでなく底ものにもいい餌です。餌食いが良く、他の餌よりも健康状態が良好に保てている印象です。フレーク餌を主食としてきた時に比べ痩せることがめっきり少なくなりました。この餌を使い始めて以来、カマツカ亜科やドジョウ類などの底ものの飼育も容易になりました。ゼゼラや小型のシマドジョウ類には手ですりつぶして与えています。稚魚やヤマトヌマエビの幼生には乳鉢で粉末状にすりつぶして与えます。シマイサキやシモフリシマハゼなどのハゼ類も大好物です。まさに万能餌です。
フレーク餌
現在は補助的に用いています。タナゴ類には植物性のフレーク餌を多めに与えています。慣れてくれれば水草の食害は減ります。プレコ餌
ドジョウ類は意外と藻類を好んで食べるため、タブレット状のプレコ餌を補助的に用いています。しかしタナゴ類に横取りされてしまうことも多いです。ヤマトヌマエビの稚エビにはもっぱらこれです。エビの密度が高い水槽では自然発生の苔だけでは不十分な場合があり、常時与えています。適当に割って与えます。生赤虫
釣りの際に多めに買ってきて時折与えています。表皮が硬く糞にはそのまま皮だけ出てきます。消化にあまり良くないようなので、あくまで補助に用いるのがいいかもしれません。
ヒガイは人工飼料ばかりだと他の魚に危害を及ぼす可能性が高いので、積極的に与えた方がいいです。またカマツカやツチフキにとっては大好物で、底ものらしくなく飛びついて体を折り曲げて貪り食っています。またハゼ類やウナギなど肉食魚にも定期的に与えています。
私は小さなプラケースに砂利を敷いて保存しています。エアレーションを忘れずに。2週間位は普通に持ちます。死んだ個体はまめに取り除くと長持ちします。水温が低くなると死亡率が高くなるので、冬季は屋内で保存します。
病原菌や寄生虫の混入が怖いので、買ってきたら水道水にしばらくつけておきます。メチレンブルー等で消毒するのもいいかもしれません。冷凍赤虫
赤虫がない時は冷凍赤虫を与えています。液体が嫌なので私は解凍してから身のみ与えています。消化の問題はないようですが、生赤虫に比べると人気の点では今ひとつです。小型のシマドジョウ類など生赤虫が口に入らない魚たちも食べることができます。繁殖期は栄養をつけるためにメダカにも与えることがあります。
[ワンポイント]
人工飼料は小さな容器に小出しにして、残りは乾燥剤を入れて密封して冷蔵庫/冷凍庫に保管しています。餌が酸化すると魚の健康に悪影響を及ぼすことがあると日本淡水魚類愛護会で教えていただきました。私が小出しの際に愛用しているのがフィルムケースです(右)。密封できるので乾燥剤を入れておけば梅雨の時期などでも比較的安心です。古くなった餌は思い切って捨ててしまった方がいいでしょう。
常備している薬品
病気が出ないような水槽管理を心がけるのが第一ですが、それでも病気は発生してしまうもの。「病魚は直らない」と隔離するだけの方もいらっしゃるようですが、せっかく自然の水辺から来てもらった魚たち、できるだけのことをしてやりたいものです。そのためには早期発見、早期治療につきます。病気が出てから薬を買いに走るのでは間に合わないこともあります。最低限の薬とヒーターは用意しておいた方がいいでしょう。薬は冷蔵庫で保管するといいです。
エルバージュ
魚を採集してきたときに予防のため規定濃度の半分程度で1昼夜薬浴しています。エロモナス病などの細菌性の病気が発生したときにも使用します。オキソリン酸
抗菌剤です。エロモナス病などの細菌性の病気が発生したときに使用します。穴あき病にはよく効きますが、ポップアイや尾ぐされにはあまり効かないような印象です。メチレンブルー
白点病や水カビ病が発生したときに使用します。リフィッシュ
鰓病が発生したときにはまず抗菌剤を用い、効果が見られないときに使用します。あら塩
万病に効く?と言われています。0.5%程度の濃度で使用します。水草がなければ予防に入れておいてもいいかもしれません。食塩よりも魚に対する悪影響が小さいと言われています。オキソリン酸など海水で使用できない薬品と併用するときは食塩がいいでしょう。魚病や魚病薬に関してはよしをのHPのAqualium Clinicで大変詳しく書かれています。