ヤマトヌマエビ

ヤマトヌマエビ

 ヌマエビ類で最大のエビで、全長5cmを越えます。関東地方以西に生息しているとされていますが、見たことはありません。河川中流から上流の水の綺麗なところに生息しているようです。
 現在飼育している生体では2年〜5年前に購入した唯一の種類です。水草水槽ブームのため昔はかなりの乱獲にあっていたと聞きます。最近では養殖も盛んになってきているようですが、やはり購入は好ましいことではなかったと後悔しています。他のエビ類と比べ大きいため、言わずとしれた苔取りとして強力ですが、消費飼育になっている方も多いようです。同じ生き物ですから、大事に飼ってあげたいものです。
 大事に飼うと4、5年は生きます。現在飼育しているものでは6年生きているものもいます。甲殻類はみなそうですが、水質、水温の急変と重金属イオンの混入に気を付ければ至って丈夫です。多く飼育すると脱皮時に共食いにあうので、障害物を多めに入れることはどのエビ類も一緒です。水草を茂らせておけばほぼ大丈夫です。
 付着珪藻類を好んで食べます。他のエビ類同様、残餌に味をしめるとあまり苔を食べてくれなくなります。多く飼育していると苔が不足し水草の新芽まで食べてしまうようですが、私は苔がなくなった試しがないので(^^;)、経験がありません。時折ほうれん草をゆでたものを与えると群がって食べてくれます。
 小卵型のエビであり、ゾエア幼生期に汽水環境が必要になります。自然界では卵を放出、孵化後、川の流れによって流下し2、3日以内に汽水域に達しないと死亡してしまうそうです。従ってそのような環境を再現すれば、家庭でも繁殖は可能です。私の経験を書きますと、孵化した幼生を水あわせせずに2/3 海水に入れ、水温約23度で一ヶ月程度で稚エビにすることができました。稚エビになったら徐々に淡水に戻してゆきます。餌は鮎種苗育成餌をすりつぶして水に溶かしていました。このようないい加減な飼育でも、1尾の雌から200尾程度の成体を得ることができました。うまく継代飼育してゆければと思っています。

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ヌマエビの親分の風格が漂う見事な体つきです。他のヌマエビ類と違い体色の変異は少ないようです。
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ヤマトヌマエビ2 ヤマトヌマエビの雄(上)と雌(下)。一番分かりやすい区別点は体側面の模様です。黒いラインが大きな点状に連なるのが雄、やや細めに波状に続くものが雌になります。体の形状が雄はスレンダーであり、雌は大型になり抱卵しやすいように太く張っていることでも区別できます。
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ドジョウ用に与えたプレコ餌を奪って貪り食うヤマトヌマエビ。こんな状態では苔はなくなりませんね(^^;) ヤマトヌマエビ14

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ヤマトヌマエビの顔

抱卵個体 ヤマトヌマエビ12
ヤマトヌマエビ17 抱卵後期には卵塊が大きく黒っぽくなり、ざわざわと波打つようになります。隔離や水換えなどのきっかけで脱卵します。幼生をうまく孵化させるには、この脱卵しそうなタイミングを見計らう必要があります。早く隔離しすぎると脱卵してもうまく孵化してくれないし、待ちすぎるといつの間にか脱卵して回収できなくなってしまいます。
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プレコ餌に殺到する全長1cm程の稚エビの群れ。群がった姿は台所で見かけるあの脂ぎった虫を彷彿とさせ、エビ類のニッチは水中掃除屋だとよく分かります(^^;)

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やっぱり、あの虫によく似てますよね。触角の長さといい、脚のつき具合といい、お尻の反り具合といい…。もうやめましょうね(^^;)

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