Canon : EF-M

ゲテモノ好きのハートを直撃する、EOS用EFマウントのMFカメラ。

キヤノンのEOSシリーズは現代AFカメラの代表選手みたいなモノです、そのEOSのEFマウントと同じマウントのMFカメラです。
恐らく海外(特にアジア)向けに企画された製品だと思います。
少しでも安くするためにAFを取っ払ったのか?製品ラインナップ上の差別化のためかは判りませんが、将来を睨んだオール電子マウントのEFマウントをMFにしたために無駄がいっぱいのお馬鹿なカメラに仕上がっています。
EFマウントはボディとのメカニカルな繋がりを排しレンズの情報だけで無く絞りの制御も電気信号による電動絞りを採用しています。
他社のAF用のマウントと違いマウントはレンズとボディを繋ぐだけです。
これからAFを取ったところで絞り制御のために電源や信号端子を生かしておく必要があるのでAFを省いてもAFセンサーが無くなるだけでコストダウンには大して効果は無いと思います。
そんな訳でコレならAF積んだ方が無駄が無いような効率悪いカメラですが、考えようによっては贅沢な一品ってモノなんでしょうかね????
日本での正式な発売はされませんでしたが、一時的に銀座のレモン社が逆輸入して売っていました。

ベースはKissの先祖のEOS1000で、それからストロボや液晶表示を外して大型のシャッターダイヤルと絞りダイヤルを搭載してあります。
その結果EOS600シリーズやKissなどと違いマニュアル露出時の操作性が大幅に向上しています。600シリーズなど1ダイヤル式のEOSはマニュアル露出時に絞り値を設定するのにボタン+ダイヤル操作をしなければ成らないのですが、EF-Mはダイレクトに設定が可能です。
露出モードはA、S、P、Mとフル装備で二つのダイヤルをAポジにすればプログラムAE、その状態でシャッター速度選べばシャッター優先AE、その逆は絞り優先AE、両方指定でマニュアルと明瞭で使い易くなっています。TTLストロボには対応していません。
後はB、2s〜1/1000sのシャッターで0.5ステップでプラスマイナス2段の露出補正とAEロックがあるだけのカメラです。
ファインダー内表示はシャッター速度と絞り値がデジタル数字で表示され、露出補正がバーグラフで表示される立派なモノです。
しかし、せっかくのバーグラフをマニュアル露出時に利用せずに単に「−0+」だけしか表示しないのは理解に苦しみますね。
残念ながら評判悪いEOSのファインダースクリーンを継承していまして、スプリット&マイクロプリズムは付いていますが、マット面でのピントは掴み難いファインダーです。
これでファインダーが上等なら存在価値は一気に跳ね上がるところなだけに惜しまれます。

標準レンズ用のカメラとしてはEOSと同じです。
EFマウントの50/1.4と50/1.8、それに究極の大口径50/1.0が使えます。
マウントアダプターを利用すればM42、ニコンF、オリンパスOM、ライカRなど多彩なレンズを使用可能です。
それだけに尚更ファインダーがイマイチなのが惜しまれますね。
(2002/06)

プラボディ&プラマウントのチープなボディです。表面仕上げも手油でテカテカに光りやすくチープ度アップに貢献しています。マウント内部の内面反射対策は皆無のレベルでアッパレとしか言えません。
ボディには液晶表示部は全く無くフィルムカウンターもメカ式です。プリワインド方式の減算カウンターなのでフィルムを装填するとカウンターがコロコロと上がっていくのが楽しいですぞ!

EF50/1.4を付けました。
どこから見てもAFカメラですがMFカメラなんですねぇ〜。知らない人に使わせれば壊れていると思うのは間違い無いでしょう。