1960年代後期は一眼レフといえばマニュアル露出機が主体でした。そんな時代に大衆向けの自動露出一眼レフとして発売されたのが「EX AUTO」の前身の「EX EE」で、その改良型がこの「EX AUTO」です。
このカメラの特徴はなんと言っても前群交換式のレンズでボディに2群3枚の後群と絞りを持っていてスクリューマウントによって前群を交換する方法になっています。
前群交換式とかレンズ固定式の一眼レフにはレンズシャッターの物が多いですが、このカメラはフォーカルプレーンシャッターを採用しています。
恐らく絞りやヘリコロイドと言ったコストのかかる部分をボディに残して交換レンズのコストを小さくする為に採用した方式だと思うのですが、後群が固定されているために広角や望遠レンズの前群は大変複雑な構成をしています。果たしてコスト面でどれだけの効果があったのか疑問です。
標準レンズのEX50/1.8は「これが交換レンズ?」と感じるくらい呆気無い物ですので、それなりにメリットはあったのかも知れませんね。B、1/8s〜1/500sのシャッター速度優先AE&マニュアル露出カメラです、コストの張る低速シャッターは省かれています。
面白いのはマニュアル露出時の絞り設定方法で、巻き取りクランク基部のダイヤルで無段階に設定出来ます。自由に設定出きるのはイイのですが、ダイヤルに指標が無いので絞りが幾つなのかはファインダーを覗かないと判りませんし露出計はマニュアル時には作動しません。
前身の「EX EE」は交換レンズの開放F値を装着時に手動で設定する必要がありましたが「EX AUTO」は必要無いように改良されています。
更に専用ストロボを使用した場合にフラッシュマチック機構(CAT)が使用できるようになっています。
露出補正は付いていませんがレリーズ半押しでAEロックがかかるのでリバーサルでも使えない事はありません。
キヤノン自慢のQL機構が付いていてフィルム装填は簡単楽チンです。
このカメラの最大の難点はファインダーです。中央にマイクロプリズムを配したスクリーンなのですが、周辺は素通しの空中像なので全くピントは判りません。ライカフレックスと同じですね。
このカメラを初めて手にした時に一瞬「お、ファインダー明るい!」って感動したのですけどねぇ・・・標準レンズ用のカメラとしては専用EX50/1.8しかありません。
面白く無いのでヘリコロイドと絞りついているので、適当な虫眼鏡で前群作って遊ぼうかな?
(2002/06)
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