2006年8月24日に行われた保育士・幼稚園教諭のためのてんかんセミナーにおいて質問があった「けいれん発作中の観察事項」について、講師勝盛先生よりお応えがありましたので、ここに掲載いたします。先生のご協力に感謝いたしますとともに、受講された方々の日々の介助にお役に立てましたら、幸いです。
(社)日本てんかん協会東京都支部事務局
けいれん発作中の観察事項
1.
発作状況: 何かの最中か? 食事中? 入浴中? TV視聴中?
2.
時間帯・時刻: 睡眠中? 覚醒中? 入眠後・覚醒後の経過時間は?
3.
前兆: 何か発作が始まる前の予兆は?
4.
発作の始まり・部位:体の一部から発症? あるいは体全体に同時に発症?
5.
発作型: 強直性?間代性?意識消失?ミオクロニー(ビクッとするもの)?脱力?
6.
発作誘因: 特定のゲーム? 光刺激? 図形パターン凝視?など
7.
発作回数: 単発性? シリーズ形成性(一定間隔で連続して生ずるもの)? 群発性?
8.
発作持続時間: 正確に時計で何秒〜何分続いたか?
9.
眼球偏位・眼球運動: 上転? 側方注視? 正中位? 眼振(律動的な眼球の動き)など
10. 眼瞼の動き: 律動的な眼瞼のれん縮(ふるえ)はないか?
11.
口の動き: そしゃく運動? 口角の引きつり?
12.
発声: 意味のない発声は? 何か語句は?
13. 下顎の状態: 強く噛みしめていたかどうか?
14. 顔色・口唇色の変化:チアノーゼ(青紫色の変化)? 蒼白?
15.
頭部の動き: 左右に回旋?
16. 手・上肢の動き: 繰り返す指・手・腕の動作はないか?
17.
四肢姿勢変化: フェンシング肢位(片腕伸展・対側腕屈曲・伸展側への頭部回旋)など
18. 刺激・呼びかけに対する反応:
19. その他: 便失禁・尿失禁・反復性の嘔吐などは伴っていたか?
上記の事項を観察し、わかる範囲でのメモを医師へ伝えることによって、診断をスムーズにします。
東京臨海病院小児科
勝盛 宏