店名 チャイナハウス(龍口酒家、幡ヶ谷駅ビル内)
所在地・連絡先 住所:渋谷区幡ヶ谷1−3−1ゴールデンセンタービル1−10
tel:5388−8178
営業時間:5:30pm〜11:00pm
定休日:月曜
紹介文(by 金子隆)  駅ビルの飲食街は近ごろあまりはやらないが、しかし個性を競い合う店が揃っていて見逃しがたいものがある。とくに京王新線幡ヶ谷駅ビルの「ゴールデンセンター」は、夕刻ともなると仕事帰りのサラリーマンの天国だ。

 なかでも異彩を放つのが「チャイナハウス」。調理場がガラス張りで、鹿の角やフカヒレ、ベーコンなどがつるしてあるのが外からも見えるから、ただものではないのは明らか。けれども、本当に驚くのは席についてから。

 ここで、クイズ。この店、小生の訪ねた日には店主一人に客が二十人強。作るのも運ぶのも酒を出すのも店主がすべて一人でまかないながら、ほとんど待たせることなく次々に皿が出てくる。どのようにしてか?

 答えは、「究極のおまかせシステム」だから。店主は、ほぼ十分おきに、その時々の店内の人数分だけの料理を作り続けるのである。客は開店から閉店までに供される何十種類かの料理の一部を食べることになるわけだ。ではその内容はというと・・・これも半端ではない。食べたことのないものばかりが出てくるのだ。しかも、そのいずれもが文句なくうまい。

 小生がいただいたのは、「蒸し鷄と酢キュウリ」、「鹿肉とモロッコ産松茸とアスパラの炒め」、「ヘチマとホタテの炒め」、「自家製腸詰とネギ、味噌二種」、「湯葉としいたけの炒め」(中国の精進料理。スープが湯葉に深く染み込んでいる)、「きぬがさたけとファーツァイ(髪の毛のようなキノコ)の炒め」、「旬の秋田の生じゅんさい」(大量に食べられて幸せ)、「ベーコンと空心菜」。最後は「クロレラ入りそば」。料理法は上海以北、北京以南のものということで、なるほどあっさりしている。

 で、勘定を聞いてまたビックリ。ビール1本、紹興酒1本、二人連れで締めて1万400円也。これはちと安すぎはしないか。

 店主・石橋幸氏の趣味は中国で正式の満漢全席を食べること。今年も店を閉めて行ったのだとか。その成果が、「現在できますメニュー3000種」。なにもかも驚きの一軒だ。
データ ◎ビール サッポロ 400円
◎紹興酒 ボトル 1700円
◎オリジナルサワー(グラス)400円
◎腹一杯になるには上限4000円、飲み物込みで4500円が目安。
ひとこと 1998年8月3日掲載。
店頭を見ても分かるように、この主人は漢方にも造詣が深い。多くの食材を使いこなし、それでいて安価。お化けのようなお店である。