店名 リストランテ クローチェ・エ・デリツィア(Croce&Delizia
所在地・連絡先 住所・港区西麻布3−2−5ノゾエビル2F
電話・5770−2310(fax5770−2329)
ホームページ:http://www.croce-delizia.com
営業時間・18:00〜23:00(L.O)
日曜・祝日定休
紹介文(by 金子隆) イタリアンの名店・五反田「イル・クアードロ」のシェフ夫妻が一月末に西麻布に店舗を移転したというので、さっそく行ってみた。店名も新たに「クローチェ・エ・デリツィア」。オペラ「つばき姫」の冒頭に歌われる一節で、「恋には苦悩と歓喜あり」の意。「訳アリのカップルにご来店いただきたいので」とマダムは秘密めいた微笑みを浮かべる。

 場所はテレビ朝日通り。ベーグル屋の脇を上がると、階段からすでに非日常の雰囲気が。緑に統一された小さめの店内は、南欧のリゾート風とでもいうか、明るいしっとり感を漂わせる。テーブルごとの蝋燭が怪しくカップルを包む。当方も本日は女性連れ!

 さっそくゴルゴンゾーラのチースにシェリー風のワイン(コンティーニ)で乾杯。胡麻パンをオリーブ・オイルにつけて頬ばる。ソムリエも務める優美なマダムはじつに親切、「ワインはまったく不案内なもので」と告げると、手軽なところからいろいろ推奨して下さる。で、本日はオルビエータ・クラシコの白(4600円)を。

 料理はコース、アラカルトともに充実。コースは前菜に「ヒラメの刺身、粒マスタード風味のソースアンティーブ添え」、パスタは「北海道産アサリと菜の花のスパゲティ」、メインは「牛肉のバローロ煮、ほうれんそうのニョケッティ添え」を選ぶ。さすが三ツ星レストランの集まる北イタリアで修行したシェフ、どれも素材を生かして技術を加え、深い味わい。一品ものも珍しい。「うずら豆と沖縄産豚足のピサレイ」(二千円)は豚足の形が見えず、「フィナンツィエーラ」(内臓煮込み、二八○○円)は一転して鶏のトサカや小牛の脳味噌がごろごろ。さっぱりワインによく合う。

 食後のチーズ、グラッパにドルチェも充実、会話が弾む。なるほど、訳アリになりたい女性を誘うのにぴったりの大人の店の誕生だ。

データ <コース>6500円

<酒類>
ワイン:ボトル4000円より300種。北イタリア中心、中南部も含む。
グラッパ:30種

<チーズ>イタリアもの10種。日本産は食前に吉田牧場特産1種。

<ドルチェ>600円より

<春のメニュー>
ホワイトアスパラガスのオーブン焼き 烏骨鶏卵添え   2200円
カエルのスープ 大麦、蚕豆とグリーンピース入り   1800円
乳のみ仔羊と黒キャベツのラグー、自家製ガルガネッリ和え   2200円
うさぎとイタリア産アーティーチョークのフリット  3000円

データ ホームページ croze-delizia
ひとこと 2000年4月21日掲載。美容院か何かのような長細い店内で、席間が少々狭い。それに優美に蝋燭の火が揺れるから、カップルが怪しい気分になるには最適な店。一品料理もムラムラくるもの多し。女性には、ドルチェの「苺とバニラアイスのバルサミコソース」などが人気。これも濃厚だ。