| 店名 | 源烹輪(げんぽうりん) |
| 所在地・連絡先 | 住所・中野区鷺宮4−16−10 電話・03−5987−3507 営業時間・11:30〜14:00、17:30〜22:00(L.O) 定休日:月曜日 |
| 紹介文(by 金子隆) | 西武池袋線の富士見台駅周辺は、以前は食べ歩きマニアにはさして食指の動かない地域だったが、本欄でも紹介した絶品カレーと自然食の「香菜軒」が定着した。昨春、一本通りを違えたところに中華の「源烹輪」が登場、俄然目の離せない地区となってきた。 その源烹輪、一見して ただものではない。アメ色のテーブル、壺に生けられた花卉もセンス良く、BGMがシャンソンと、店主の趣味が黒光りしている。メニューには「趣向、餐美を競わず素朴に五味であります」とある。本場中華の味付けをインパクトそのままに打ち出すという宣言だ。「十人が十人おいしいんじゃなく、五人に合わなくても五人にバーンとくるのが理想」と店主の出口氏。都心の流行店・老舗や香港での修行経験を持つ新星だが、北京を含む味の 濃い山東料理に愛着があるとか。しからばコース(二名以上、3500円〜。値段・内容は要相談)から一人前5500円で。いや、出てくる出てくる。小さい皿に小分けして都合15品。前菜だけでも「湯葉と砂肝」「蛸芥子あえサラダ」「豚干し肉」「鴨の舌」「ピータン豆腐」「スズキ刺身」他八種。五味に味覚をゆさぶられ、これは飲まずにはおられない。吟醸酒・ワインなど各種趣味の良い酒類からまずは瓶出し古酒(グラス500円、二合1200円)だ。まろやかで一皿一皿の味が際立つ。 続いて「豚の心臓、ネギ炒め」。香菜がきいてモツの臭いがない。熱々で酸味は「揚げホタテ」。さらに「豚脳味噌の唐辛子煮」。土鍋に真っ赤などろどろの汁、中央には白子のような脳味噌。これにザーサイ、黒豆がまぶしてある。この濃さに対抗するには白酒(パイチュー)しかない。で、「孔府家酒」(グラス600円)。もはや幽玄の境地なり。 さらには山椒とニンニクの「大腸煮込み」。やわらかくぴりぴりする。さらに「かさごの煮込み」。これは香港風のさっぱり味ではなく、和風の醤油煮似。「サンラー湯」は固めた豚の血入り。いや、KOされてしまった。 とはいえこれだけ 内臓ものを集中してもらったのは当方の注文ゆえ(内臓は日により入荷が異なる)。デザートは、ミドリ豆と白キクラゲの汁粉。さっぱり味もただものではない。ふかひれのあんかけ飯(1500円)、麺(1000円)も絶品。好事家を自認する諸兄姉、直ちに富士見台へ走るべし。 |
| ひとこと | 2001.3.9掲載。フカヒレラーメンなども絶品。最近では冷やし麺なども珍しいものをやっているとの情報あり。コースで小皿が並ぶ様は圧巻。こんな場所で大丈夫かと心配する当方が馬鹿に思えるほど威風堂々たる主人だが、三十歳そこそこらしい。墨痕鮮やかなメニューにしても、やはりただものではない。 |