店名 銀の食卓
所在地・連絡先 港区南青山7−11−4南青山ビル2F
電話・3409−5156
営業時間・(昼)11:30〜14:00(L.O.)
(夜)18:00〜21:00(L.O) 
定休日・月曜(祭日の場合は翌日)
紹介文(by 金子隆)  結婚式のような型にはまったコースでなく、さりとてやたら通でもなきゃ恥をかくマニアの店でもなく、会社帰りに友人でも誘ってフレンチが食べたい!そんなときに好適なのが『銀の食卓』だ。若き石丸正明シェフで開店して三年になるが、訪ねるたびにキッチリした料理と気配りに溢れるサービスに満足させられる。

 ディナーでは3800円のコースが目玉だが、本日は5300円の「おまかせ」。食前にドライ・シェリー(650円)を飲んでいると、パンが出てくる。ついてきたバター状のものは、「豚肉のリエット」。ペーストにし、野菜で臭いを消してある。こんなところもいちいち手が込んでる。

 で、オードブルが、はや圧巻。イカの王・「白イカ」の身に足とフォアグラを詰めたもの。フォアグラは極上のイカ肝といった風情、味が広がる。ディルなどの珍しいハーブも楽しく、さっそく白ワイン(プリィ・フュッセ、ハーフ3800円)が進む。

 追加で冷製スープ(600円)を無理言って頼んだら、本日はゴボウのができます、とのこと。ここのは実にクリーミーなのだ。冷たくて深い味にため息が出る。対照的に皿まで熱々なのが、アイナメ。この魚、小生は和食風の焼き物にしたのは苦手なのだが、皮がカリカリに焼き上がり、ライスに乗せてソースがかかり、至って美味。この魚はフレンチでこそ生きるという気がする。

 付け合わせの根セロリもうまいが、最後の黒豚ステーキ、黒胡椒風味にもキノコや温キャベツなど野菜が多目に添えられていて、あきない。さらにデザートのパッションフルーツのプリンは酸っぱくてとろける絶品。エスプレッソで締める。

 和の食材を多彩に使いながらフレンチの手法で通すこだわりを見せ、それでいてリーズナブル。背広姿の4人客が来ていたが、そんな使い方ができる一軒だ。1800円、2500円2コースのランチもお値打ちだ。

ひとこと 2000年9月17日掲載。
場所は富士フイルムの本社から正面の通りを越え、三井ビルのある通り。私はいつも渋谷からタクシーで行く。メーターもさほど上がらず、これが一番便利に思える。ここは、とにかくバランスが良い。接客もきっちり、料理は手が込んでいてその癖あっさりとした外見。注文も聞いてくれ、コストパフォーマンスは都内屈指。それでいて高級感は失わない。向学心の強いシェフだ。男性同士でも女性連れでも、いかようにも使える便利の良さも光る。