店名 パスタ・ハウス グラン・パ
所在地・連絡先 中野区中野5−59−6中野KSビルB1
電話03−3388−2005
営業時間(ランチタイム)11:30〜16:00
(ディナータイム)17:00〜23:30
無休
紹介文(by 金子隆)  バブル経済期に栄えた見映えばかり良い料理店が淘汰された現在、顧客をつかんでいるのは何かの切り札をもつ店だけとなってきた。今回紹介するパスタ専門店の「グラン・パ」は、パスタに的を絞りしかもカジュアルで会社帰りに利用できるような一軒だが、フルコースを揃えたレストランにも見られない工夫の逸品が提供されて、驚かされる。中野駅北口近く、サンモールを入って少し歩き、右折したビルの地下。品数と安価を誇り、フレンチでも純正イタリアンでもない独特の味に、17人の席がいつも埋まる人気店だ。

 メニューにはパスタだけで9項目、計60品が記載されている。和風(タラコ)やアリオ・オーリオ(ペペロンチーノ)、各種(トマト、ミート)ソース、フライパンを使った醤油味などが目につくが、希望すれば多様な組み合わせが可能で、都合100皿は作れる。で、この日はアンティパストの盛り合わせ(980円)から。これが7品もあり、とくに根セロリのマリネやナスのハーブマリネは美味、つい、ワインを飲みたくなる。で、フレッシュなボッラ・ソアーヴェ・クラシコ(白)をハーフボトルで注文する。1380円とお手頃だ。

 パスタは2品に挑戦、まずはボンゴレのジェノバ風(1280円)。肉厚でハマグリ大のアサリが15個は入っていて、ニンニクとバジリコのからみつく細麺もなめらか。ワインをグビリとやって、次はバジルとトマトのリングイネ(平打ち麺、1080円)。こちらは赤いトマトに緑のバジルが映えて見映えがいい。

 店主の梶川氏に聞くと、フランス料理を中心に20年余り修行した後、満を持して当店で独立、パスタの研究を重ねて、現在は全品にソースのからみやすい生麺を使用している由。なるほど、つるつると喉越しのいい食感は日本人好み。パスタは乾麺との先入観をくつがえす好アイデアだ。

  実は小生、先日、荻窪南に注目されるべきイタリアンを発見した。店側の都合で紹介できず、穴場ハンターとしては残念だが、「グラン・パ」といい、中央線の水準の高さを再認識した次第。
データ ◎コース(2名より)A(2500円)、B(3000円)

◎セット A ミニサラダ、コーヒーとの組み合わせ(480円) B (680円)

◎酒類 
 ビール キリン450円、モレッティ、メッシーナなど630円
ワイン グラス400円、ハーフボトル(ロミオ&ジュリエットなど)1380円
フルボトル各種1980〜3780円
 カクテル各種(ミモザカクテル、ワインクーラーなど) 630円
ひとこと  98年6月4日掲載。最近でこそ生麺のパスタを出す店は増えているが、カジュアルでありながらこれだけ各種とりそろえた店は滅多にない。ごく狭く、学生街の定食屋ほどの広さだが、ランチなどに気楽に使えてディナーにしても悪くない。こういう店があることが、その土地の飲食店の底力となる。駅北口周辺は、都内でも有数の飲食店街。
 ちなみに最後にちょっと触れたのは、『ドラマティコ』。当時、料理の鉄人でイタリアンを担当していた神戸氏が調理していた。どうりでパスタがうまかっはずだが、対等の印象を残した『グラン・パ』は凄い、と今は感じる。