店名 ネパール・インド・レストラン        クマリ
所在地・連絡先

住所・杉並区阿佐谷南2−17−4

電話・03−3315−7966

営業時間・11:00〜15:00(ランチ)、15:00〜23:00(L.O22:30) 

年中無休

紹介文(by 金子隆)

  まだまだ暑い日が続くが、食欲がイマイチなときに思い出すのがカレー。中でも和食からかけ離れた本格料理っぽいのはダメ、という方にお勧めなのがネパール・カレーだ。インドのは、スパイスにしても油にしても強烈で、胃にもたれる。欧風カレーは長時間煮込むから、肉以外はシチュー状。対照的にネパールのはあっさり味、ナスやタマネギも煮浸しのように原型が残るのだ。

 そんなネパール・カレーを本場にもっとも近い味で提供しているのが昨年11月末、阿佐ヶ谷駅近くにオープンした『クマリ』。オーナーと二人のコック氏もネパール人。店内は奥の厨房がガラス張り、素朴な現地の流行歌が流れ、気分はすっかり旅人だ。

 元が庶民料理なのに東京のネパール料理屋は妙に高級なのが多い。その点、20種のカレーに8種のナンと、メニューが多く、しかも格安なのが魅力的。セットも豊富で、日替わりセット(1200円)から二人前コース(3900円)まで6種。小生はターレ・インディアナ・コース(1800円)を注文。

 まずはつまみに「マサラナッツ(380円)」。豆まきの豆のように固く煎った大豆にトマトと玉ねぎが和えてあり、酸っぱくて香ばしい。あっさりした飲み口のインド産「マハラジャ・ビール(590円)」がぐいぐいいける。

 セットは本国式に、金属のお盆に三種のカレーを入れた小皿、それにご飯にチキンと海老のタンドリの盛り合わせ。黄色いカレーはチキン。これがトマトと玉ねぎで酸っぱいピリ辛。ナスとジャガイモのカレーは野菜が口で溶けるサッパリ感。それに「ダル豆」のカレー。これはネパールのもっとも一般的な料理で、穀類のさらさらした粉っぽさが素朴だ。小生はそれぞれのカレーを手づかみでご飯とこねて口に運ぶ。胃にももたれず手が止まらない。タンドリのチキンはしっかり脂が落ち、腱がコリコリでうまい。食後はフレーバーの強いマサラ・ティーで仕上げる。

 アーモンドやココナツをまぶした「カブリ・ナン」(350円)やガーリックのナンも楽しい。ランチは690円から。早くも総武線・本八幡に支店ができた、地元の人気店だ。

ひとこと 2002年8月31日掲載。ネパール人は実は東京に多く在住している。小生、ひょんなことから義兄弟なるものがネパール人にいる関係でそれについては少々詳しいのだが、ネパール人といえば大国インドからすれば田舎者といった感じで、インド料理店に勤める者も多い。しかし人柄同様、料理もインドの攻撃的な辛さなどなく、ダル・バート(ダル豆スープとごはん)など胃にやさしい。それにおかず(タルカリ)がつくというのが一般的なメニュー。モモ(ぎょうざ)が有名だがあれはチベット料理。というわけでネパールに旅行したときに食べたものは滅多に日本では出会えないのだが、ここのダルバートは本当においしい。現地のままだ。羊肉も臭みがない。専門の料理人を雇っているからだ。ネパールを打ち出すと敬遠されるのかインドを謳っているが、ヒマラヤの写真や小物類などまさにネパール。日本人向けのカレーだと思う。