店名 炭火焼肉 まりたん
所在地・連絡先 世田谷区代田6−7−24 ルミナス24ビルB1

電話 5453−2984

5pm〜1am 

月休

紹介文(by 金子隆)

 評判の焼肉屋は肉質と価格、それに炭火モツの多彩さ、無煙ロースターといったところをセールスポイントとしてきたが、最近では内装の美観までがそれに加わった。女性だけでも入れる店が求められているからだが、「まりたん」はこれらのすべてのポイントを兼ね備えた焼き肉最前線の一軒だ。

 若者の街・下北沢を井の頭線西口で下車して右折、少々歩いて赤い提灯を目印にビルの正面階段を降りると、オシャレなバーのようなガラス扉が。コンクリート打ちっぱなしの店内には、中央に生け花が飾られている。カウンター8席に、4人掛けテーブルが4卓、軽いボサノバがかかり、まさにデートにもぴったり。本日は小生も女性連れ。

 さっそく生ビール(550円)で乾杯。付きだしは野菜スティック。キュウリ、キャベツ、セロリ、にんじん等を味噌で齧っていると、店主の正木麻里さんが付けダレのご説明に。ポン酢と甘ダレがあり、それぞれに大根おろしと浅葱を入れると良いとか。まるでフグちりだが、驚いたことに浅葱とポン酢仕立ての「上ミノの湯引き」(600円)は、本当にフグの洗いや皮刺しにそっくりの味。これはアイデア賞ものだ。焼き肉屋のレベルが分かる白菜キムチ(400円)も複雑な味わいでグッド。ナムル盛り合わせ(500円)も上々。

 「特撰カルビ」(1400円)はとろけるようで、野菜スティックに合う。「上ミノ」焼きは言うに及ばず、脂の乗った「ギャラ」(牛の第4胃袋、700円)、やわらかいリードボー(子牛の胸腺、700円)などの珍しいモツもいける。店主の一押しは「特撰タン塩」(1400円)で、これは牛一頭当たり2人前しか取れない貴重品だそうだが、小生らはカルビをお代わりした上にワインのフルボトル(1800円)をすでに空けてしまって、残念ながら満腹。次回も彼女を誘う理由ができたということで、今回はお開きに。一回では食べ切れぬ種類の品数で、誰を誘うにもぴったりの名店だ。

データ カルビ 900円
ロース 900円
上タン塩 900円
冷麺  700円
カルビクッパ 750円
タン刺し 700円
ビール(瓶・生) 550円
ひとこと  98年3月30日掲載。この店は内装の美観とホルモンを食べさせるというアンバランスさで、当時としては本当に突出していた。このあとホルモンと女性が入れる内装の焼き肉屋がブームになったことを思うと、中目黒の「虎の穴」とここはさしづめイノベーターといえるだろう。焼き肉は現在はご存じの通り狂牛病騒ぎで低迷している。行列の絶えたことのない吉祥寺の某店ですら客より従業員が多いというありさまだから、どこも大変だ。ここの冷麺は薄味で、冷やし茶漬けでも食べているかのような味。思い出すとまた食べたくなる。このイノベーターが次にどんな展開を見せるのか、要注目だ。