店名 まるい
所在地・連絡先

住所・墨田区業平3−1−1

電話・03−3624−0205

営業時間・17:00〜22:00 

定休日・日曜(祭日は営業)

紹介文(by 金子隆)

 牛肉関係の料理屋はなお不振が続いているが、煮込み天国・京成線一帯はそんな不景気などどこ吹く風、今日も元気一杯だ。なかでもホルモン狂の間で最高位の評価を受けているのが押上駅「まるい」(地名は業平)。七時半にのぞくと、すでに満席。

 大将が窓を開けては外で待つ当方に気遣って声をかけてくれるが、その手はタマネギや牛肉を叩いたりタレに漬けたりまぶしたりと猛烈に動く。手先だけでは間に合わないのか、全身を揺すって勢いをつけている。奥さんと娘さんも店内のあちこちから飛び交う注文にてきぱき応える。。 

 やっと席について壁のメニューを見て仰天。牛レバーには「親」と「仔」があり、桜肉はステーキに寿司、丼と、優に100枚は張り出されているではないか。ではまずは基本の「牛煮込み」(380円)からお願いしよう。

 だが、出てきたものを見てまたびっくり。汁が透明ではないか。味噌味は控えめ、大根からしみ出した上品な汁が主で、これに脂のアクを落とした濃厚なモツがからむ。とろとろだ。うーむ、と唸る。これは博多の名店、「やま中」のもつ鍋に匹敵する逸品だ。

 「なんこつホイル焼き」(500円)は、大量のタマネギみじん切りにのどボトケのナンコツ、それに粗塩をまぶしてホイルでくるんで焼いたもの。タマネギから汁が出て、スープ状に。これを匙ですすりながらこりこり頂くというアイデア商品である。「レモンハイ」(350)円が進むこと進むこと(酒も多種、ボジョレー2800円もあり)。牛レバー、本日は「親」のみ。これがトロリとして甘みとコクがあり、ニンニクで口直しするという趣向。いかにも鮮度が高く、絶品だ。

 「仔牛ナンコツ」(500円)を食していいると、大将が「俺は豚の方がうまいと思うんだけどね、どう?」と当方にリサーチ。こうして客の反応をみながら商品開発をしているらしい。顧客満足度が高いはず。ざらざらの「タン皮」は焼いてスルメのようにマヨネーズにつけると丸い味に。工夫に感心した。

 当店はもともとは肉の卸業を営んでいたといい、85年からこちらを主に。なるほど新鮮で多様な肉が入るはずだ。突然、隣の客がにこにこ顔で「この店は戦争だよ!!」と叫んだ。活気溢れる、下町の名店だ。

ひとこと いつも満席。ちょっとあるくとまた煮込み屋が見つかったので一服して待とうと煮込みを頼むとこれが絶品!!どうやらこの周辺は競争の激しさから、名店ぞろいらしい。どの店でも池袋や新宿に出ればNO1になれる実力だ。それにしてもまるいの品書きの多さには目が白黒。隣の客とも意気投合、下町は楽しいぞ。