| 店名 | 天丹 |
| 所在地・連絡先 |
住所・中央区銀座7−108コリドー街2F 電話・03−3569−7033 営業時間・11:00〜14:00(ランチ) 17:00〜23:30 定休日:日祝 |
| 紹介文(by 金子隆) |
中国では現在、「重慶鍋(火鍋)」が大流行だそうな。重慶は四川省にあるから、もちろん激辛。それを考案しチェーン化した女性は今や大富豪、真似て露天で始める人がひきも切らず、そのせいで全土に広まったという。その噂の鍋を本場のまま供する店が銀座にあるというので、行ってみた。 中華料理屋かと思ったら、様子がおかしい。「奥久慈シャモ炭火串焼・天丹」とあり、しかも打ちっ放しで妙にモダンなビルの二階だ。それもそのはず、ここは97年にモダンな地鶏串焼き屋として開店したが、店を仕切る中国人の奥さんが上海に里帰りした際、現地のあまりの流行ぶりに感心し、持ち帰ったのが重慶鍋だったのだ。というわけで以来、奥久慈シャモ串焼きと火鍋の二本柱の営業となった。 もちろん串焼きも健在。1200円の7本コースはさび焼、ハツ・レバー焼、皮焼、正肉ネギ焼、軟骨、銀杏、椎茸と手堅い盛り合わせ。別にジューシーなボンボチや臭みなくコクだけのレバー・パテ、黄身がとろりとした温泉玉子などもあって、なかなかいける。だがなんといってもお目当ては重慶鍋。広めの店内には忘年会をやっている団体や合コン帰りらしいカップル、中国人の家族連れで満席、彼らも一様に注文している。コースで3000円から4500円まで各種あるが、本日は4000円の「天海コース」。 だが出てきた鍋を見て、のけぞった。中央で仕切られた片方はクコの実が浮く白湯だが、他方は地獄の釜のようにどろどろに煮え立っている。かつて女優をしていたという美人のママさんによれば、双方に二十種だかの漢方薬を調合してあるという。医食同源というやつだ。これに大皿に盛られてきた白菜・ネギ・ホウレンソウ・鶏もも肉・牛・鴨・センマイ・イイダコ・牡蠣・ホタテ・餅などを入れて食す趣向である。白湯の方には胡麻味のタレが出てきた。 ところが・・・これが辛い!!本場のタンタンメンもかくやという辛さ。他方の真っ赤な方はというと、唐辛子の海がどす黒くとぐろを巻いている。これに肉を浸して頬張ると、ラー油を飲んだかのよう。のどが焼けて涙が出てきた。辛さが脳天を突き抜けてグラグラする。だがその後で味がじわりと広がってなるほどうまい。こりゃ寒さも吹っ飛ぶわ。ビール、ビール!! いろいろ試してみたところ、白湯につけた後、辛子湯で洗うようにしてタレなしで食するのが小生にはベストだと分かった。さっぱりした和風のシャモぞうすいと漬け物で締めると口内もすっきり収まった。中華もエスニックだと思い知らされた衝撃の一夜であった。満員店ゆえに要予約。 |
| ひとこと | 2001年12月21日掲載。ここは、中国人の客が多く、一様に、里帰りした時にやみつきになった流行料理を日本でも食べたいと言っていた。現地では、重労働した労働者が好むとか。確かに60度の白酎には合いそうだ。「風邪引きさんは一発で治るよー」とはママの弁。激辛ではあるが、漢方的な工夫もあり、そこがミソ。 |