技術・科学文章では句読点に何を使うか

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2004年9月21日公開 ,2004年9月25日加筆修正

技術・科学文章の句読点

技術・科学の文章では読点に「,」を,句点に「.」または「。」を使うことが一般的です.以上.

まあ,これが結論といえば,そうなんですが,なぜこの組み合わせなのでしょうか.それは組版したときの美しさにあると考えることもできます.

「,」と「。」または「.」でないと美しくない

技術・科学の文章では英語(あるいは欧文文字)を良く使います.英語を良く使うということは,英語(言い換えると欧文文字)の後に句読点がくることもあり得るということです.特に実験の計画書では,“acetic acid 13.011 g,benzyl alcohol 24.032 gを量り取る.”とか,“窒素風船をとりつけ,12時間reflux.”と書くこともあります.後者のような例はともかくとして,前者のような欧文文字の後に読点を置くような用例はわりと見かけることができると思います.

実際の書籍にも,他の3d金属の岩塩型窒化物VN,CrNや4d,5d金属の窒化物ZrN,HfN,NbN,TaNなどとかプラズマ条件はI=85 A,E=75 V,P=1.3 kPa,トーチと基板間の距離を47.0 mm,Ar流量を201 l/min,N2ガスの流量和を一定として,N2/H2を変化(ともに一ノ瀬昇,桑原秀行,ナイトライドセラミックス,日刊工業新聞社(1998)より引用)のような文が見られます.これらの「,」を「、」に置き換えたら美しくないでしょう.

もちろん,欧文文字のあとの「、」のみ「,」にするというという方法もありますが,それは組版したときに統一感がなくて美しくありません.ちなみに全角句読点を使うか半角句読点を使うか,更には全角半角を使いわけるべきだなど細かい議論もありますが,ここでは省略します.

Webでの句読点の扱いについて

技術・科学の文章を紙媒体等で縦組にすることは少ないですが,HTML文章として公開する場合,読者のブラウザによっては縦書きで表示されるかもしれません.

とはいえ,もともと欧文文字が多い点で決定的に縦組になじまないので,句読点が「、」「。」の組み合わせでなくてもたいして問題ではないでしょう.むしろ句読点であることが容易にわかる分だけ不自然に表示される英単語の類よりましであると言えます.

終りに

読点が「、」だろうが「,」だろうが,句点が「。」だろうが「.」だろうが機能は同じなので,提出する相手が特に指定しない限りにおいては気にする必要はありません.自分が美しいと思う組み合わせで文章を組めばいいでしょう.

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