もうひとつの視覚
〈見えない視覚〉はどのように発見されたか
メルヴィン・グッデイル著
デイヴィッド・ミルナー著
新聞の書評に載っていて、読みたいな~と思っていたら、おもしろかったけど読むかい?とダンナが手渡してくれました。
難しかったけれどおもしろかったです。
視力のシステムが2系統あるなんて、そんなこと考えもしなかったけれど、この本を読むと、たしかに別々なものが存在していることが納得できます。
一つのシステムは普通に「画像が見える」と私たちが考えている知覚。人の顔を認識したり、写真を見て写っているものが何であるかを理解したり、するような。表象を作り上げる知覚のためのシステムです。
もう一つは運動に関係した視覚。例えばポストにものを入れる時に利用されるような。自分と外界の絶対的な位置関係を知るための視覚。行為の視覚的な制御のためのシステムです。後者の視覚は、時々刻々と変わっていく膨大なデータだからなのか、画像としては認識されません。
脳の特定の部位が障害を受けたため、特異な視覚障害を負った女性の研究を通じて、この「見えない視覚」は発見されました。
その女性のデータが示されます。そこから「見えない視覚」の存在が導き出され、「見えない視覚」の生物学的意義、進化論やロボット工学に与える影響にも触れながら話は進み、さらなる学問の発展を祈ってこの本は閉じられます。
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