サンタモニカ市役所公式訪問。 今回、アポをとっているのは、市の女性部長。 調査団も6年目になるが、アメリカのまちづくり担当者は、NPOも行政もほとんど女性。 3年前に訪問したときは、BID(まちづくり組織)の女性マネージャーに、 NPOが主体となったダウンタウンの活性化について説明していただいたが、 今回は、行政の立場からのご説明。 車で30分位のところに、ライフスタイルセンター(環境形成型ショッピングセンター)ができて、 大変な人気を集めているが、その影響は、あまり無いようだ。 今年のTOMネットの主張は、「環境創造による商店街の再生」なので、 大手資本による、ライフスタイルセンターと、 BIDにより活性化された商店街の競合関係は大変気になるところ。 ライフスタイルセンターは、大手デベロッパーによるテナントミックスと 蓄積されたノウハウによるマネージメントにより、ほぼ、完成された商業集積だが、 サンタモニカサードストリートプロムナード(商店街)は、BIDが一元的に管理しているとはいえ、 あくまでも個人オーナーの集合体なので、市もあまり口出しはできないとの事。 したがって、賃料は安いが、商店街にとって必要な業種(特に飲食店)を誘致するのが難しく、 多少、業態に難が合っても、賃料が高ければ、オーナーは入居させてしまう。 また、ライフスタイルセンターの中の路地は、すべて、デベロッパー所有なので、 環境維持は、容易だが、サードストリートプロムナードは、公道に面しているので、 ホームレスが一日中ベンチを占拠していたり、レベルのバラバラな大道芸人が、 歩道でパフォーマンスをしていても、市としては、排除することができない。 そんな説明を聞いていると、ライフスタイルセンターの台頭により、やっぱり、 商店街は苦戦をしいられるのかと思ったが、サンタモニカは、そうではない。 自然発生的な業種構成と、雑多な大道芸人の集まりは、 完璧に統制されたライフスタイルセンターよりも、ある種の居心地の良さがあり、 集客力はさらに高まっているようだ。 オシャレをして、ブランド物を買ったり、ディナーを楽しもうという時は、 ライフスタイルセンターへ行き、カジュアルに騒いだり、お買い得品を探したりする時は、 サンタモニカへというように、地域の人は使い分けをしているらしい。 参加メンバーの質問は、延々と続き、女性部長も疲れてきたようなので、 お土産の箸&箸箱をお渡しして、本日の公式行事は終了。 後は、これから3日間かけて、商店街とライフスタイルセンターを「使って」みて、 自ら感じ、日本の商店街の再生のヒントを掴もうと、たまには、まじめに話し合う団員だった。 一旦、ホテルへ戻ってチェックインをしてから、再度、戻ってきて、食事をする事になったが、 冷えたビールがちらつき始めて、もう待てないという不死身の幹事長やジャズ大好き会員たちは、 近くのパブで一杯やりながら、本体が戻ってくるのを待つというので、 もちろん、私もビールチームに参加。 プロムナードの裏側にあるアイリッシュパブは、 明るいうちからたくさんの酔っ払いであふれており(他人の事は言えませんが)、 浜松町の駅前にある立ち飲み居酒屋のような雰囲気がとてもいい。 濃い味と色のビール大ジョッキを二杯づつ飲むと、我々もすぐにできあがり。 アルコールも濃いようだ。 本体の到着を待って、サンタモニカの行きつけの寿司屋(カッコいいでしょう)、 「鷹寿司」へ、団体でなだれ込む。 刺身、焼き魚で、日本酒を飲み始めると、もう意識は、いつものTOMネット宴会。 サンタモニカに居る事をすっかり忘れての大騒ぎは、大人しく寿司をつまんでいる、 地元のアメリカ人のヒンシュクをかったのだろうなあ。 もう、止まらない一行は、やはり、行きつけの(実は、まだ二度目の)バーへ。 ふと気が付くと、ジャズ大好き会員の姿が見えない。 どこかで酔いつぶれているかと心配になり、青森出身理事と探しに行ったが、どこにも見つからない。 しかし、こちらも酔っ払っているので、すぐにあきらめて、深夜まで飲み直し。 さらに、ホテルへ戻って、ホテルのバーでマティーニを頼んだ所で記憶はとぎれた・・・ 翌日、情報収集すると、ジャズ大好き会員は、酔っ払ったまま、タクシーに乗り込み、 「シェラトンへ」と言うと、遠くにある別なシェラトンホテルに連れて行かれ、 ずいぶん高いタクシー代になったそうだ。 しかし、無事でよかった。 アゴヒゲの建築家とギリー理事、青森出身理事らは、ホテルのバーで激論を始め、 最後は、肩を抱き合って涙を流していたそうだ。(日本の焼き鳥屋で、よく見る光景) シェラトンのバーテンもさぞ驚いたことでしょう。 この後の、ロサンゼルス近郊のライフスタイルセンターの視察状況や、 ダウンタウンの活性化に成功したパサディナ市については、 不死身の幹事長の裏事情で、お読み下さい。 次回からは、日本の旅日記に戻ります。 付録 「環境創造型商店街」とは、家族連れやカップルが、用事が無くても集まってきて、 ブラブラ歩きを楽しむ商店街。 「今は、車社会で、100メートル先にタバコを買いに行くのにも、車で行くのに、 ブラブラ歩きなんか、絶対無理!」と主張する方がよくいますが、それは、 歩きたくなる環境ができていないから。 想像してみてください。 駅を出ると、大きな芝生の公園が広がり、様々な樹木が木陰をつくり、 小鳥がさえずり、小川が流れ、きれいな花が咲き乱れている。 公園のところどころに、] 宝石のように愛らしいテントで飾られた小店が、点在している。 入って見ると、お風呂の専門店のようだ。見たことの無い入浴剤や、石鹸、 子供の遊び道具まで、お風呂に関係する珍しい商品で埋め尽くされている。 隣の店は、キャンドルの専門店のようだ。 店を見て歩くだけで楽しく、疲れたら、オシャレなオープンカフェでお茶。 どうです、歩きたくなったでしょう。 こんな環境を、活性化法を活用して作るのです。 ブラブラ歩きの人が集まってきたら、あとは、商業者が考えることです。 智恵と熱意のある店主は、大繁盛し、ダメな店主は、退場。あたりまえです。 今年は、全国で、「環境創造型商店街」をテーマとしたフォーラムや、勉強会をやってます。 事務局へご連絡下さい。 私はもちろん、不死身の幹事長やギリー理事、ド派手なイベントプロデューサーが あなたの町を訪問します。(ほとんど何かのコマーシャルのようです。) |