Why? Do You like 'noel'

「彼女と二人で過ごすホワイトクリスマスなんてこれから何度だってできるじゃん。大勢でぎゃーぎゃー騒ぐ、長々続くパーティーのほうが貴重だってコトになんで気づかないのかなぁ。」
        四章 ホワイトクリスマスあるいは恋の始まりとかなんとか P.267 Line.13-P.268 Line.2

 登場人物の一人、萬田翁の台詞。
 この本に中には色々と憧れたり、共感する部分があるんですけど、1番好きな1節です。そして何より、自分がNoёLの小説版を好きにさせてくれた一節です。
 そうなんですよね、何かこうワイワイと出来る馬鹿ができる時間というのは意外にも少ないのかも知れません。
 このセリフの背景には萬田翁が片想いの女の子をパーティーに誘って断わられたというのがあるんですけど、このセリフが体感できる時期にそう言える萬田翁って奴は人間が出来ているのかもしれない。(笑)
 案外作者の分身なのかな?って思ってみたりもします。


 目の前にはガラクタの山。MDとか、CDとか、いろんな種類のカードとか、雑多な記憶媒体でできている。
 昔だったらちょっとした図書館丸々ひとつ分の情報だ。
 だけど、ぼくはそれをうまく利用するすべを知らず、積み上げて城を築くことくらしか思いつかない。
 ぼくらはプレッシャーにさらされている。

        一章 レインドロップスあるいは比較的楽しい日々 P.70 Line.8-P.70 Line.12

 今よりも未来の話のNoёLだけれども、今もネットワークが広がり情報は溢れんばかりになって、そこから何をどうやってチョイスし加工して処理していくかというのは個々の能力に関わってきてただでさえ戸惑う時が多いけど、NoёLの時代はそれがさらに加速していくんだろうなと思う。
 今よりも物が溢れ、人々の生活の形態も多様化していく中で将来への不安とかそういうのはいつも付きまとってくるのだろう。それから解放されるには個人の確立なんじゃないかって、どんな風にも揺るがない自分自身じゃないかって思う。
 ただ、人に歩調を合わせて生きていくという方法もあるだろうけど、それをしてしまうと流されていくだけの自分を嫌悪してしまいそうな気がする。
 全てを時代のせいにする訳でにもいかないだろうけど(笑)
 そんな事を考えた一文。




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