「ともいきの杉」とは

「ともいきの杉」とは

「ともいきの杉」とは、山で働く人の顔が見える産直システムで、生産者と直結した製材供給を行なっているグループです。

 

山が継続できる価格で木を買ってもらい、人工乾燥機などの無駄なエネルギーを必要としない自然のエネルギーで木材の乾燥を行なっています。
また、自然素材である木の特性を活かした構造設計と加工技術で、輸入木材やプレカット加工による家よりも安くて、耐震性・住み心地の良い耐久性のある家を供給します。


小林 直人
小林林業 小林直人

美山で、自然と一緒に木を育てています。先代の育てた80年生の杉から私の育てた50年生の杉まで、普通の杉ですが、その性能は保証できると思います。


小林 久米尊
小林製材 小林 久米尊

色々な●い木を■い形に製材しています。小林林業が育てた杉を、持っている製材技術を駆使して、杉の性能を引き出すことのできる製材を供給しています。あらゆる製品に対応いたします。

水上 克俊
水上建設 水上 克俊

住む環境を考えた家づくりにローコストで取り組んでます。「ともいきの杉」を利用してコストダウンした施工システムと一緒に提供いたします。

田原 賢
田原建築設計事務所 田原 賢

目からウロコが落ちるような杉を利用した木構造に取り組んでいます。木構造技術を駆使し、「ともいきの杉」を利用した木造建築の可能性を実現いたします。

●「ともいきの杉」システムの建設費用の説明

※:「ともいきの杉」の材料価格は、輸入木材の材料価格に比べて少し高くつきます。

なぜ少し高いのかは、生産システムを読んでいただければ、理解いただけると思います。

しかし、建設コストが高くつくようでは、受け入れられにくいと思います。

そこで、新しい工法を考え、「ともいきの杉」システムで建設することで、柱や梁などの構造材は輸入木材よりやや高額ですが、完成した家は見た目は同じような木造住宅であったとしても、最高の構造安全性能を有する住宅を、輸入木材で出来た住宅より少しコストダウンした価格で提供することが可能です。



●「ともいきの杉」の新しい新軸組工法の紹介


成熟材(おもに辺材部分)をうまく利用

末口直径10cm程度の小径木から利用できる構造システムを開発(特許取得)し、歩留まり約70%を実現しました。

そして、「ともいきの杉」を利用した木造建築で最高レベルの構造安全性能を実現していています。



●葉枯らし乾燥

木を倒して枝をつけたまま行う伝統的な乾燥方法です。3ヶ月山に放置する事で水分がぬけて約半分くらいの重さになります。

●桟積乾燥

製材してから、3ヶ月以上の間、風をとおして自然乾燥します。一定量の乾燥材を常にストックしていますので、問い合わせいただけたらと思います。

●伝統的な手刻み加工

大工さんが1本1本手に触れ、目で確かめながら自然素材である木の特性を見極めながら加工します。最近はやりのコンピューター制御のプレカット加工では木の特性が見極められません。

●植林の継続

「ともいきの杉」では、山の環境を悪化させるような山全体の皆伐は行なわないで、常に部分皆伐を行ない、伐採した後の表土を保全するために再植林を行ない、斜面崩壊を防ぐようにし、伐採した後を放置しません。このような循環型の生産システムをご理解いただき、ご利用いただければ幸いです。



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「ともいきの杉」の生い立ち

「ともいきの杉」は平成11年の春、京都府美山町の林業家である小林直人と大阪府八尾市の建設業 水上克俊の二人の出会いによって生まれ、さらに京都府美山町内の製材業 小林久米尊が加わった三人で立ち上がりました。

「ともいきの杉」システムは本当の意味で山で働く人の顔が見える産直システム、生産者と直結した製材供給システムです。


「ともいきの杉」の主体は、小林林業が二代にわたり育てている杉です。平均60年生の杉を生産しています。

最初の作業である植林から始まり、下草刈り、雪起し、枝打ち、間伐等にいたる育林を丁寧に行っているため、これらの杉は10年から20年までの年輪は荒くても30年以後の年輪は非常に緻密になります。

また、美山は雪の多いところであるため雪の重みに耐える杉が育ちます。そのため「ともいきの杉」を使った梁材等は曲げ応力等においても十分な性能を発揮できる材料となるのです。

ともいきの杉の目的は単なる産直システムではなく、山にかかった経費と将来の山を管理維持していくための経費とを、適正な価格で販売する事によって補い、人工林の再生産を維持していくことにあります。

この「ともいきの杉」の生産・製材システムは、厳密な品質コントロールが行なわれ、構造材として杉の利点を生かした製品が生産されています。

このようなシステムを行うには相当な努力と苦労が伴いますが、水上克俊を中心に生産から販売までトータルな管理を行って実現を目指しています。


平成13年の春より田原賢が、「ともいきの杉」グループの活動に共感し、構造システムの担当としてコアメンバーに加わり現在の組織となっています。

そして「ともいきの杉」グループは、平成14年に「ともいきの杉」を生かした構造システムを共同開発しました。

その一つは、梁材等の製材品に60年生の杉を余す事なく使用できる非常に歩留まりの高いシステム(原則として梁成を統一するシステム)です。

もう一つのシステムは間伐材等の小径木も使用できるようにしたシステムで、構造要素を全てパネル化して合理化が整えられています。

平成15年には上記の新工法(特許申請中)を行いました。その他にも「ともいきの杉」を生かした工法を研究・開発中であり、素材から住宅づくりのシステムまでも供給できる体制を整えていこうとしています。


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「ともいきの杉」の目標

私達は将来この新工法と直接山・林家に還元されるシステムを全国各地の中小規模林家・製材所・工務店に広めたいと思っています。

そうすることによって日本各地の林業が活性化され、それに伴って各地域の産業が活性化されることを願っています。


小規模事業所はそれぞれの特長・利点を生かした体制で、均一材大量生産の大企業・大資本と戦わなければなりません。

そのためには消費者(施主や発注者)の皆さんににわれわれの思いや「ともいきの杉」の特徴や利点を理解していただきたいと思っています。


均一化されていない自然素材である木のあつかいは、職工・職人の経験と目利きによってうまくゆくものです。一般の人々は自然素材を求め、職人芸も求めていているはずです。

製材所では職工さんが一本づつその木をどう製材するのが一番よいか、大工はその木を家のどの部分へ配置するのが一番いいか判断し仕事を進めます。

ノーマン製材やプレハブ住宅にはないことです。他にも様々な職人技があるはずです。

しかし私達ともいきグループは職人技だけに止まらず、求められている性能を示し、しかもそれをリーズナブルな価格で提供できます。


とかく伝統産業は、経済社会から芸術の世界へ追いやられ伝統芸能化しています。

しかし、人々は大量生産の均一化されたものに囲まれた生活にそろそろ耐えがたくなってきており、安らぎ・やさしさ・ゆらぎを求めています。

私達の試みは、現代のニーズに答えつつ、自然素材を活かした伝統技法で対応できるものであります。

このシステムを多くの地域に広めることで、忘れつつある日本伝統産業元気の源に なってもらいたいとわれわれは考えています。



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生産までの道程


原産地の顔

「ともいきの杉」の生産地は、京都府北桑田郡美山町、由良川の源流に位置します。


霧にかすむ美山町の山と杉
霧にかすむ美山町の山と杉


◆育林・伐採・葉がらし乾燥

担当者:小林 直人

植林(「ともいきの杉」の育成)

木を伐採したあとには必ず苗木を植え、次の世代へと継承していきます。

切りっぱなしにして放ったらかしにしないで生産林とすることで、次世代へ資産を残すだけでなく、水源の保全やCO2の固定といった形で環境に貢献できます。


植林の風景
植林の準備

育林

成長をさまたげる雑草の類を刈り取り、不必要な枝を切り取ります。


下草刈り
下草刈り

間伐

木の成長に従って、過密になり過ぎないように、順次間引いて行きます。この間伐材も有効利用します。

従来、間伐材は山の栄養として山へ捨てられていましたが、十分構造用材として使えるだけの性能を持っています。「ともいきの杉」ではこれらを利用するシステムを構築しています。

この間伐材(小径木)利用システムも「ともいきの杉」の特徴です。


間伐作業の写真:準備中です。
間伐


伐採

年2回程度が目安になります。

第1回伐採8月中旬〜下旬
第2回伐採11月下旬〜12月上旬

尚、4月下旬から7月上旬にかけては、材の腐れや虫食い等の被害にあいやすいので、伐採期間としては適していません。

3月下旬から4月下旬までは成長期にあたり含水率が高いので、この時期も伐採期間としては適しません。


伐採時期の予定表
伐採のスケジュール



image:伐採,切り始め image:伐採,切り終り
(1)
image:伐採,切り途中
(2) (3)
伐採

葉がらし乾燥を行うため、山側へ木が倒れるように切り倒します。

(1)山側に切り口を作り、根の邪魔な部分を切り取る。(2)反対側から切り込んで行き、倒れる方向をコントロールするためにくさびを打ち込む。(3)更に切り込んで行くと自動的に木が山側に倒れる。

「ともいきの杉」では全山皆伐としないで部分皆伐とし、山の表土保護と次代更新のための植林を必須としています。
そのため年間伐採量は約600〜700m3に計画しており、およそ60年で1サイクルになっています。



葉枯らし乾燥

伐採後はすぐに搬出せずに、山で枝をつけたままで約3ヶ月寝かしておきます(葉枯らし乾燥)。

つけたままの葉から水分が蒸散し、乾燥が促進されます。木材の色艶がよくなると言われています。 期間は、標準として100日程度が目安となります。

葉枯らし乾燥の様子
葉枯らし乾燥


玉切り・搬出

乾燥期間終了後、所定の長さに玉切りし搬出します。

玉切りした木口に「ともいきの杉」の証拠となる刻印を押して、本物としての証しを付けています。


刻印の押印  刻印押印後
刻印

玉切りした丸太はトラックの入れる林道まで搬出します。距離がある時はロープウェイを使って搬送します。

林道でトラックに積み込んで山を降り、一旦土場と呼ばれるところに仮置きします。

この後、普通ならば市場へ出荷しますが、ともいきの杉の場合は直接に製材工場へ搬入します。



そして、木を伐採した後には再び木を植え、育てていきます。



このような作業工程を経て生産される「ともいきの杉」は非常に多くの労働と数十年にわたる管理のもとに、生産されています。伐採後も生態系を乱さないように、そして次の世代の為の、植林を行なっています。このようなたゆまぬ努力の結果、きれいな空気と水が生まれるのです。




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製材の過程

製材担当者:小林製材 小林久米尊

「ともいきの杉」グループの製材担当である小林製材は品質の確保された製品を提供しています。


◆製材

製材機は最新鋭の機械ではありませんが、熟練した製材職人による木取りで、欠点の少ない製品を製材します。


丸太から製材  熟練した職人による製材作業
丸太からの製材


◆桟積み乾燥

製材後にさらに乾燥を促すために、通風の良い場所で桟積み(材料のあいだに桟木を設置して通風をよくして積み上げること)をおこない、自然乾燥をしています。乾燥期間は約100日以上を標準とています。出荷直前の段階の含水計の計測における含水率で、30%台を目安としています。

ストックのある材については出荷までの期間が短く出来るので、納期が短縮できます。


通風の良い場所で桟積み  桟積み乾燥
製材後の桟積み乾燥


桟積みされた製材の木口を見ると、山で押された刻印を確認することができます。

刻印
木口に押された刻印


山から住宅の工事現場まで一貫して、材料のDNAがはっきりわかるシステムを取っており生産地のいつわり等は一切ありません

その一貫した生産システムを「ともいきの杉」では保証しています。

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