ともいきの杉を生かすための方法として、私達は伝統技術を生かしながらも徹底した合理化を図り、コスト低減を実現する方法を開発しています。
自然素材を活かす伝統技術を応用しながら、必要に応じて現代的な技術を導入することで、自然素材と性能と価格、3つ全てを実現しています。
この工法は単なる低コスト工法ではありません。
山側への循環の確立というともいきの理念を実現し、建物の構造性能の担保などの社会的な要求をクリアした上で、なおかつ、コストの低減を目指しています。
心持ち材が強いと言う風によくいわれます。心持ちという部分は杉の場合、大工さんなどによれば赤みの部分を差しているようですが、実際に立っている木で風雪による力に抵抗しているのは、周辺部です。
なぜならば、何かの棒を曲げてみると、中心部の伸び縮みがほとんどなく、外側へ向かうほぞ伸び/縮みの量が大きくなる、つまりストレスが大きくなっていくことが見て取れます。
風を受けたときの応力は、表面側からの圧縮や引張が進み、破壊はしていきます。(下左図)
これは、曲げに関する構造力学の基本です。したがって、風雪に耐えている木材の辺材部も十分強いのです。


ただし、辺材(成熟材)は心材(未成熟材)よりも腐りやすいのは確かなようです。
赤みでない白い成熟材は腐朽菌や蟻害を受けやすい部分であることが一般的に言われています。(上右図)
だからそういった物は使わないようにしているのでしょうが、辺材も構造的には優れた性能を持っているので、腐朽や蟻害が生じるような環境になければ、十分な耐用年数をもって、成熟材(辺材)を構造材として利用することが可能なはずです。
写真の通り間伐材は、樹齢10年くらいの部分の年輪は粗いが、それ以後の年輪は非常に緻密で、1mm当たり1本以上あり、辺材のこの部分の性能を利用することが本システムの特長とも言えます。
また、皆伐材(右写真)は、写真の通り、非常に緻密な辺材を有しており、このような材は、構造的に良材といえます。
「ともいきの杉」新軸組工法とは、「ともいきの杉」の50年生以上の樹齢の杉を利用し、スパン2間程度の床梁及び、2階の柱を受ける床梁スパン1.5間の梁成をすべて12cm×18cmの材料で統一し、梁部材の断面を統一することにより、合理化を図るものです。
構法的には、今まで大工さん達が受け継いできた伝統技術を元にしていますが、現代的な住まい造りに適応するように合理化を行っています。通し柱をなくし、全てを管柱で統一することにより、柱の部材効率を高め、梁・柱の仕口もコーナー部をのぞき、統一することにより、省力化および合理化しています。
本システムにおけるもう一つの特徴は、「ともいきの杉」グループの技術担当者(田原建築設計事務所)による構造設計等の監修が提供されている点です。これにより、ほとんどの木造住宅で安全性を確実に担保することができます。
そのため、本システムを利用するに当たっては、「ともいきの杉」グループの技術指導を受けた上で施工することとしています
「ともいきの杉」の供給材の寸法としては、前記のとおり横架材においては1種類(120×180)を利用することが基本ですが、それ以上の断面の部材(120×240・270)も供給可能であり、板材(120〜180幅×20〜40厚)も供給体制を整えつつあります。
これらを利用した国産材の家作りを提供するシステムが「ともいきの杉」新軸組工法です。
本システムを利用した利点としては、以下の項目があげられます。
「ともいきの杉」グループでは、このような「ともいきの杉」で伝統技術を活用した新軸組みシステムと同時に、さらに進化させた架構システムを開発しており、素材生産から施行システムの開発までを含めた、杉及び広葉樹まで含めたの総合利用開発を行なっています。
4寸角工法では、更に合理化を進め、ともいきの杉の小径木を製材した小断面材で全ての部材を構成しています。
また、通し柱をなくし、全てを管柱で統一することにより、柱の部材効率を高め、また、仕口のほぞもコーナー部をのぞき、統一することにより、省力化および合理化となるものです。
本システムにおける構造的性能は、「ともいきの杉」グループの技術担当者(田原建築設計事務所)による構造設計等の監修が提供されており、ほとんどの木造住宅で安全性の担保が行なわれてます。
なお、本システムを利用するに当たっては、「ともいきの杉」グループの技術指導を受けた上で施工することとしています
その他にも構造性能を担保しながら、省力化・低コスト化の為に様々な工夫を行なっています。