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翁 草
八望台の翁草を ベランダにつれてきた 朽ち葉と砂と深鉢を さがして植えた 消え入りそうになりながら一年がすぎ みちがえるほどにりりしい若芽 やわらかな毛並は陽(ひ)をかがやき 遅い目覚めのカフェいろに 花はひらいて
身体の芯を風がとおりぬけて吹く 花柱が銀の炎に燃えあがる
そうして五月はつかのま 日々の底に もうおちて
詩集「いのちが透ける」
注:現在、山野草の採取は禁じられております
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