いや、べつに腱鞘炎が趣味というわけではないのだが(当然だ)。ただ、このサイトを作ったことがきっかけとなって、2001年5月から半年以上激しい痛みに悩まされている。当然仕事にも差し支えるし、自分自身の日常生活も大変不便である。
腱鞘炎とは
ド・ケルヴァン病の場合、親指につながっている「腱」の動きをなめらかにするためのトンネル(これが腱鞘)が炎症を起こして腱と接触し、このため痛みを感じるものである。検索サイトで腱鞘炎で引くとたくさんのページが出てくる。
私の患部は右手の親指の付け根から手首の骨のあたり。親指を小指側に曲げる方向に力が加わると、患部に激痛が走る。典型的なド・ケルヴァン病の症状である。特定の角度に力が加わると箸を持っただけでも痛いが、その角度でなければ10kgでも20kgでも持ち上げられる。それだけに日常生活動作で突然「ビシィッ」と痛みが走ることがしばしばあり、精神衛生上大変よろしくない。
自分で思い当たる原因は、パソコンのキーボード打鍵。おそらく長年に渡る使いすぎで疲労がたまっていたのが、ホームページ作成に伴う集中的な打鍵で発病したのだと思う。以前からキータッチが強く、長時間入力作業をした後などは「手がつる」状態になることがしばしばあった。
一つ目の病院
発病して一週関後、その痛みが尋常でなかったので近所のT整形外科へ。すぐに腱鞘炎と診断され、治療法として指示されたのが「ストレッチ」。素直に指示に従って痛いのを我慢して一生懸命伸ばしていた。しかし2週間してもまったく改善しない。医者の態度が横柄で愛想が悪い上、リハビリもカルテを見てるんだか見てないんだかわからない(席に座ると「どこが痛いんですか?」と聞かれる)頼りない対応で、あまり熱心に通うことなく遠ざかってしまった。だいたい痛いのを我慢して伸ばせというのもおかしな話である。
二つ目の病院
二つ目のA整形外科は、まだ新しい病院。こちらでも腱鞘炎と診断される。こちらは医者の愛想が良く、毎回必ずどの位置にリハビリ治療を行うか医者がマーキングしてくれる。先のT整形は直接リハビリ室行きで、患者がこの位置にこの機械でとリハビリの人に指示しなければならなかった。これと比べると丁寧である。
そして何よりもここに熱心に通おうと思ったのは、リハビリしてくれる看護婦さんがみんなとっても可愛い上、愛想がいいのである。結局5月から7月まで3ヶ月間、仕事をやりくりしてほぼ毎日通院した。
連日通院する常連になると、まず看護婦さんの名前を全員覚える。リハビリ機器の名前と台数を覚える。いつも顔を合わせる常連患者の名前を覚える。常連患者の誰がどこが悪いのかというのも覚える。ここまで来ると、待合室のメンツを見て誰がどの機械を使うかわかるようになり、あとどのくらいで自分の番かもだいたい予測がつくようになってくる。さらに、リハビリのみと貼り薬有りと飲み薬有りと注射をした時の診療料金がそれぞれいくらになるかがわかるようになり、月替わりの1回目の継続時は10円高くなることなどもわかるようになる。
通院3ヶ月めに突入し、症状に動きがないことにさすがにA先生も焦りが出たようである。
「どうですか?」
「全く変化がありません。相変わらずすごく痛いです。」
「うーん、この後は手術しかありませんねぇ。」
とのこと。注射をするのもビビッてしまう小心者の私は震え上がってしまった。インターネットで腱鞘炎の手術は部分麻酔でやるということをあらかじめ知っていたからだ。
決定打になったのが、赤外線治療器(スーパーライザー)を当てる時間を3分から2分に減らされたこと。確かにいつも混雑しているので、病院としては少しでも回転を上げて稼ぎたいところだろうが、可愛い看護婦さんに赤外線を当ててもらいながら他愛もない話をする3分間は私にとってはとても楽しみな時間だったのに。
あまりに頑固な症状に、医者が白旗上げたな、と感じてしまった。
手術はイヤだ
夏休み中、教材を作りに出勤したとき、偶然校長(全国的に名前を知られた有名校長である)に手の具合を聞かれた。手術しかないと言われた旨を話すと、他の病院を探すようにアドバイスされた。校長は重い椎間板ヘルニアを患い、整形外科受診においては百戦錬磨である。校長曰く、同じ整形外科医でも腰、首、手など専門の部位があるようである。
インターネットでその旨検索すると、手が専門の整形外科としていくつかヒットした。しかし、通院に不便である(回数が多いだけに時間も交通費も膨大になる)ことと、結局同じことになりそうな気がして受診しなかった。
蜂針(ほうしん)療法 その1
あとはもう切るしかないのかと追いつめられたとき、以前職場の同僚から言われたことを想い出した。
「蜜蜂の針を刺せば治るよ」
最初に聞いた時はそんな馬鹿なと思ったし、蜂に刺されるのもイヤだったし、怪しげな民間療法に引っかかるのもイヤだった。しかし、「後は切るだけ」というところまで追いつめられると、切る前にやれることは何でもやってやろうという気になり、蜂針療法を紹介してもらう。
現在、蜂針療法継続中。2001年8/21現在、4回やっただけだが、確かに症状は動く。まだ治ったわけではないが、3ヶ月間赤外線治療器を当て続けるよりも、1回蜂針を刺す方が、確かに効果があり、全く横に開かなかった親指が開くようになった。相変わらず特定の角度に力が加わると激痛が走ることは変わらないが、全く変化がなかった3ヶ月間を考えるともう少し継続してみようと思っている。
蜂針(ほうしん)療法 その2
蜂針療法を受けて5回目。症状が軽快に向かっている。一番悪かった時は、右手の親指がほとんど動かなかったが、現在は親指の先で小指の付け根を触れるくらいまで曲がるようになった。整形に通っていた頃には考えられなかった、素晴らしい効果である。そこで、同じ悩みを持つ方のお役に立てればと思い、蜂針療法を紹介する。
蜂針療法は、民間療法の一つで、当然保険適用はない。また、効く人と効かない人がいるらしい。私自身も最初に受診したのは、「切るくらいなら」「だまされたと思って」「ダメもとで」という気持ちだった。
1 適応症
各種化膿性疾患 各種神経痛 各種関節痛 打ち身 捻挫 腰痛 関節リウマチ 肩こり 突き指 むちうち症 円形脱毛症 腱鞘炎 歯槽膿漏 皮下出血 頭痛 寝違い 筋肉痛 各種後遺症 自律神経失調症 アトピー性皮膚炎 (みつばち蜂針健康院パンフレットより引用)
これ以外にもいろいろな症状に有効であるらしい。それも西洋医学で歯が立たないような症状に。私が世話になっている先生曰く、肺ガンで余命OO日と宣告された患者が、蜂針療法で延命しているとのことである。
2 方法
抜針方法
みつばちのお尻から針を抜き、これをピンセットでつまんで患部付近のツボにチョンチョンと刺す。刺すと言っても痛みはほとんどなく、たまーにチクッと感じることがある程度。ほとんどはコレだけなので痛みについては心配ない。
置き針方法
抜いた針を患部のツボに刺したまましばらく(私の場合は30秒くらい)そのままにする。針には蜂針液が入った袋がついていて、微妙に動きながら蜂針液を注入している様子が見える。これはちょっと痛い。刺した直後はそうでもないが、だんだんと痛みが強まり、「イテテテ!」という感じ。
直針法
生きているみつばちに直接刺してもらう。これは私もやったことはない。先生によると結構痛いらしい。が、その分効果もあるらしい。なんでもぎっくり腰が一発で治るとか。
3 副作用
自然の蜂針液を使うので副作用はない。が、刺されたところは非常にかゆくなる。1回目はほとんど反応がないが、身体に抗体ができるに従って反応は激しくなり、3回目から4回目くらいがかゆみのピークになる。また、刺されたところが赤く腫れる。これらのかゆみと腫れは一週間くらいでなくなる。なくなった頃が次の療法を受ける時期ということになる。
4 料金
初診料 ¥1000
2回目以降 1カ所 ¥3000
小中高・80歳以上 ¥2000
上の料金は私が通っているところのものである。料金は各療法家がそれぞれ設定しているが、ネットで調べた範囲では1回¥3000が標準的な料金だった。整形外科に1回かかってレーザー&弾包固定で自己負担分¥250。週4回かかったとして¥1000/週、¥4000/月。注射や薬を入れると¥6000/月くらいになる。コレと比べると保険の効かない蜂針療法は割高になるが、あの激烈な痛みとおさらばできるのであれば安いものである。
ほぼ治癒
2001年10月、包帯で固定している必要がなくなる。この頃最後の蜂針療法。合計7〜8回くらいの施術であると思う。
2001年11月、ほとんど痛みがなくなる。11月は、結局1回も療法を受けていない。
2001年12月、わずかに痛みのなごりが残るが、日常生活での不便は一切なくなる。
2002年 1月、痛みのなごりも消えつつある。それでも完全ではない。しつこい。
というわけで、あの激痛は嘘のように消え去ってしまった。まだ患部の違和感がわずかながら残っているので完治とは言えないが、腱鞘炎を意識して手の使い方に注意する必要はなくなった。できなかった動きも全てできるようになった。
このような効果が上がったのは、蜂針療法によるものであるのか、それとも自然に治癒する時期にきていたのであるのかは定かではない。しかし、私の印象としては、蜂針療法の効果が上がったものであると感じている。
完治
2002年4月には、違和感も消え、完治した。
2002年 1月12日(土)
朝から何となく胸のあたりが痛い気がする。しかしそのうち治るだろうと放置。しかし、クルマのハンドルを回すことが徐々に苦しくなってくる。
1月13日(日)
徐々に痛みが増し、遅めの朝食を終えるころには尋常じゃない痛みに。右の鎖骨の下あたりから右の脇の下のあたりにかけて痛みが走る。これはおかしいと思い、日曜日でも営業している大きめの病院へ行き、整形外科を受診。昔あばら骨にひびを入れたときの痛みに似ていたからだ。待合室で待っている間も痛みは加速し、少しでも上半身を動かすと痛みが走るようになってしまった。
やっと順番が来て診察室にはいると・・・・
「胸が痛むのですが」
「痛むところを見せてください」
「ハイ、・・・・イテテテ、スイマセン、痛くてシャツをめくれません・・・・」
という状態に。すぐにレントゲン撮影に回される。しかし、情けないことに脱がせてもらったシャツが着られない。待合室の他の患者さんに手伝ってもらってシャツを着る。
レントゲン撮影を終えてショックだったのが、手に力が入らずレントゲン室のドアを開けられなかったこと。
しばらくしてレントゲン写真が仕上がってきて、骨には異常なしとのこと。これはおかしいということで内科に回され、再び医師に胸を見せるよう言われるが痛くて応じられない。で、とどめのひとこと。
「いずれにしても入院ですね。」
「!」
予想だにしなかった展開に焦る暇もなく入院の手続きに。入院理由は安静の確保と原因究明のため詳しい検査を行うため。
看護婦さんに手伝ってもらって病室のベッドに横になる。しばらくして妻子が入院グッズをそろえて来てくれる。起きあがろうとするが起きられない。手伝ってもらってようやく起きあがる。いったん起きあがって立位になってしまえば大丈夫なのだが、再び横になったり、再度起きあがったりするのがきわめて困難な状況であった。
そしてそのままベッドの上で夜を迎える。入院なので当然なのだが、変な気分であった。
1月14日(月)
6時起床。相変わらずの痛み。6時30分検温。7時お茶が配られる。7時30分、お茶が冷え切ったころに朝食が運ばれてくる。薄味でヘルシーなのだが、私の好みには合致しない。でも、ゆっくり食べたつもりでも5分で終わってしまう。そして、昼食まで何もやることなし。
12時昼食、18時夕食、21時消灯。休診日のため1日寝ているしかない。時間の流れがやたらと遅く感じた。
1月15日(火)
CTスキャン撮影。
1月16日(水)
休診日のため1日寝ているしかない。
1月17日(木)
CTの結果異常なし、退院。都合4泊5日の入院だった。
この入院を通して、いろいろなことを感じ、経験することができた。