指さし


指さし 指さしボックス 指さしボックス  指さしは、StageIの子どもにとってはまさに新たなる世界への旅立ちの象徴。色々な知識や能力、それまでの生活経験の全てが人差し指の先端に集約されて「あ、これ・・・・」となるのである。だから、指さしだけを躍起になって教えようとしても徒労である(そんな奴はいないと思うが)。
 しかし、ある程度背景となる力、素地となる力が備わってきた上で、人差し指の先端でモノを指し示すという行動を教えることで、ポロッと新しい大地に踏み出してしまうことがある。
 この教材は、写真では見にくいが、アクリル製の透明カバーがかかっている。もともとは、当サイトの「写真カードを使ったコミュニケーションの指導事例」で、刺繍の糸を指さしで選べるようにしようとしたときに作成したものである。アクリル板は直接行動を抑止し、それ以外の手段でコミュニケートすることを促してくれる。

 現在は、写真のように小さな模型が収まっていて、「バナナはどれですか?」「ポテトはどれですか?」という用途に使っている。
 StageI-3で2次元情報(絵)では全く指さしをしなかった児童が、この模型入りの指さしボックスだと自然に指さしをすることができた。もちろん、指さしボックスを使えばどんな子でも指さしするようになるのかというと、そうではない。それ以外の教材を地道にこなしてきて、指さしにつながる力(素地となる力)を十分培ってきた児童だからこそ指さしボックスを使ったときに「出るべくして出た」指さしだったのだろうと思う。
 この児童の場合、指さしボックスを使えば「OOはどれ?」に指さしで応じられたが、やはり2次元情報はできなかった。
 そこで、指さしボックスに入っている模型を写真に撮り、これをプリントしたものを指さしボックスに入れると、あら不思議、しっかり指さしが出た。
調味料入れを使った指さし選択1 調味料入れを使った指さし選択  写真のように人差し指でポインティングするという動作ができる子には必要ない教材である(^_^;)。
 人差し指によるポインティングの前には、いわゆる「手差し」が出る。「手差し」の前段階は「直接行動」である。机の上に並べた二つのお菓子を選択する、という内容を指導する際に、直接行動段階の子(StageI)に「こら、勝手に取ってはいけません」と指導するのは無理難題をふっかけていることになる。
 写真の調味料入れは、直接行動段階の子どもの直接行動を容器が阻止してくれる。この瞬間をとらえて手差しなり何なりの形を教えることができる。
 もちろん、意思表示があった瞬間に容器のふたがパッと開いて目的のお菓子などがgetでき、なおかつその場で口の中に入らなければならない。
調味料入れを使った指さし選択2
調味料入れを使った指さし選択3
クリアケース  バラバラのカードをカルタ形式で提示して、音声言語で「OOはどれ?」と発問してカードを取れるようになったら、次はそのカードを写真のようにクリアケースに入れて指さしする練習をする。それまでのようにカードを直接操作できない。
 1回正答したら同じ発問は繰り返さず、別のカードを提示しよう。

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