いちばんポピュラーなのが対丈(ついたけ)の雨ゴート。対丈というのは、着物のようにおはしょりをとらず、着丈(着つける丈で、足首くらいまでの長さ)と同寸法に仕立てたものです。
雨ゴート用の反物がありますが、気に入ったものがなければ、好みの生地に防水や撥水加工をしてもらい、コートに仕立ててもらってもいいと思います。
おすすめしたいのが、紗の二部式雨ゴート。 上部が道行コート、下部が巻きスカートの形になっています。晴れてきたら、巻きスカートの部分だけパラリと外して、道行コートだけになれます。一年中使えますが、素材が紗ですから、下に羽織でも着ないと、真冬は寒いかも。 上部の道行コートは、洋服のダスターコートの感覚で、雨の日以外も帯の汚れなどを防ぐために「チリよけ」として使えます。 とにかく、軽くてかさばらないので、小さくたたんでバッグに入れておくと、雨が降りそうな日の外出には安心です。
足さばきが心配、というひとにはモンペをおすすめします。 「えっ〜」という反応が返ってくるのは年配のかた。若いひとは、モンペ姿を「かっわいい〜」というのです。 素材は綿とポリエステルの混紡で、唐桟縞のしゃれた色調です。 股上が深いので、着物の裾をたくし上げずに、そのままはきます。 一種のパンツスタイルですから、足元はすっきり軽快。泥はねの心配もなく、階段もスイスイ上り下りできます。 雨ゴートで隠れますので、外からは見えません。目的地に着いたら、トイレなどで脱げばいいのです。 雨の日はもちろんですが、雪の日はとくに便利です。
モンペがなければ、雨ゴート下は次の方法をおすすめします。 クリップ(衿止め)を1個ご用意ください。着物の裾を、帯の上端まで折り返し、上前と下前をそろえて、帯と一緒にはさんでください。裾を折り返すときには、半端な位置で止めず、思い切って上まで上げてしまいましょう(右の写真参照)。 紐で押さえてもいいのですが、道中が長いとゆるんだり、ほどけたりしますので。 出先に着いたら、コートを脱ぐ前にクリップをはずしてください。パラリと着物の裾が元に戻ります。 このやり方ですと、途中で座っていても着物は全くしわになりません。
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