女王様のChristmasスピーチ

 クリスマスの女王のスピーチは、1932年から現在にいたるまで毎年行われています。、1年を
締めくくる恒例イベントとして、家族揃って国歌"God Save The King"から始まる女王のクリスマス
スピーチを聞くのです。
 その始まりは、Sandringhamという町にある小さなオフィスから、ジョージ五世が英帝国にむけて
メッセージを送った事なのだそうです。午後3時が選ばれたのは、この時間が英帝国を構成する
各地域において、音声送信機からの音をキャッチしやすかったからだそうで、記念すべき最初の放送
は、2分半とかなり短く、科学技術の発展による密接な交流が可能になったことへの喜びの声を伝えた
ものでした。その一部は次のようなものです。

'To men and women so cut off by the snows, the desert, or the sea, that only voices out of the air can reach them: to those cut off from fuller life by blindness, sickness, or infirmity; and to those who are celebrating this day with their children and grand-children. To all - to each - I wish a Happy Christmas. God Bless You!'

 この放送を聞いていたのは、約2千万人と言われている。その後、毎年同じ日同じ時間に王か女王
からクリスマスのメッセージが送られるようになりました。第2次世界大戦中は、特に国民の士気を高め
て、共通の価値観を広めるのに大きな役割を果たしました。

 近代の科学技術の発達により、王位についたエリザベス女王2世が1952年にラジオを介してスピーチ
を行いました。最初にテレビで放映されたのは1957年。1960年からは、ライブ中継から録画へ変更
されました。
理由は、コモンウェルス諸国に録画されたテープを送ることで、各地域で適した時間に放映されるように
するためです。1999年からは、インターネットでもスピーチを見ることができるようになりました。

 2000年、Queen's Englishで有名なエリザベス女王のクリスマス・スピーチは例年より注目されました。
というのも、その年の12月21日、
CNNは「エリザベス女王の英語が庶民化?」」という記事を掲載
しました。
他にも「エリザベス女王の英語、庶民に近づく=豪言語学者が分析−科学誌 (時事通信)」
なんて報道も
ありました。

 In the Queen's Christmas broadcasts of the 1950s, for example, the word "had"
almost rhymed with "bed".But 30 years later "had" migrated halfway to the
standard southern English pronunciation, which rhymes with "bad".


「1950年代の女王のクリスマス放送では、例えば「had」という単語はほとんど「bed」の韻を踏んでいた。
しかし、30年後「had」と韻が合うイギリス庶民の発音「bad」に近くなった。」
 つまり、女王の happy の発音が heppy に近くなっているんだとか・・・

 10年ほど前には正装して豪華なアクセサリーをつけ、いかにも女王然としてスピーチしていた女王は、
2002年には飾りのない質素な紺のワンピースに真珠のネックレスというスタイルでした。
 かつては宮殿の美しい今が映し出されたが、今はどこの家でもありそうな、スタンドを置いたテーブルの
そばに立ってのスピーチです。案外、この発音問題も国民に親近感を持たせる努力の表れなのかも?

 イギリス王室HP