"12 days of Christmas" は、クリスマスの12日目の前夜であるTwelfth nightの為の遊び歌です。

12 日目の次の日(1月6日)には、「公現祭(Ephiphany)」というキリスト教の祭日があります。
「公現祭(Ephiphany)」は、キリスト生誕を祝って、東方の三賢者(Magi)が贈り物を持って
現れたことを記念する日です。(※ 12月26日を 1 日目とする説もあります。)

人間としてこの世に現れたイエス・キリストが、人々の前で
神性を表したことを記念するキリスト教の祭日なのです。
そのルーツは、小アジア(現代のトルコ)などの東方地域にあるとされています。

この歌の由来については、
「1558年〜1829年の間、イングランドではカソリックを信仰する事が禁止されていた。
隠れてカソリック信者達が、神への信仰を広めるために作った秘密のコードを含む歌である。」

という説があります。
"my true love(恋人・直訳すると真実の愛)" とは神のことで、歌にあるプレゼントは
それぞれ神へのささげ物をシンボル化したものではないかというのです。

1 partridge =イエス・キリスト
2 Turtle Doves =二つの聖書( 旧約と新約)
3 French Hens = 三つの神学的徳(信仰、希望、愛)
4 Calling Birds = 四人の福音書の著者 (マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ)
5 Golden Rings = モーセの五書 (旧約最初の五巻)
6 Geese A-laying = 六日間の天地創造
7 Swans A-swimming = 七つの秘跡
8 Maids A-milking = 八つの至福
9 Ladies Dancing = 聖霊の九つの果実
10 Lords A-leaping = モーゼの十戒
11 Pipers Piping = 十一人の忠実なる使徒(ユダは除く)
12 Drummers Drumming = 使徒信条の十二の教義
なんだか・・・数字だけ合わせた無理な説のような気もしますが

これについては、「歴史的に不整合である」などの議論がありますが、
肯定派も否定派も、確たる物的証拠がないので、真偽は解からないままです。
また、この遊び歌がイギリスよりもフランスの方が盛んだったこともあり、
フランスが起源であるると言う説も、あるそうです。

このように「一行ずつ増えていく歌」を Cumulative song (cumulative =次第に増加する)といいます。
cumulative song は非常に替え歌が作りやすいため、数多くのパロディが存在します。

この曲の大部分は英国のトラディショナル・キャロルに基づいていますが、
音を長く伸ばす"five gold rings"の部分はFrederic Austinの作曲によるものです。
現在の歌詞は、マザーグースを基礎にしてHusk(1864)が作ったのだそうです。

  
On the first day of Christmas

my true love gave to me:
A partridge in a pear tree.





クリスマスの
日目
愛するあの人がくれたのは
梨の木の中のヤマウズラ





On the second day of Christmas
my true love gave to me:
Two turtledoves
And a Partridge in a pear tree.



クリスマスの
日目
愛するあの人がくれたのは
二羽のキジバト
梨の木の中のヤマウズラ



On the third day of Christmas

my true love gave to me:
Three French Hens,
Two turtledoves
And a Partridge in a pear tree.



クリスマスの
日目
愛するあの人がくれたのは
三羽のフランスのめんどり
二羽のキジバト
梨の木の中のヤマウズラ



On the fourth day of Christmas

my true love gave to me:
Four calling birds,
Three French Hens,
Two turtledoves
And a Partridge in a pear tree.


クリスマスの
日目
愛するあの人がくれたのは
四羽の囀る小鳥
三羽のフランスのめんどり
二羽のキジバト
梨の木の中のヤマウズラ


On the fifth day of Christmas

my true love gave to me:
Five golden rings.
Four calling birds,
Three French Hens,
Two turtledoves
And a Partridge in a pear tree.


クリスマスの
日目
愛するあの人がくれたのは
五つの金の指環
四羽の囀る小鳥
三羽のフランスのめんどり
二羽のキジバト
梨の木の中のヤマウズラ


On the sixth day of Christmas

my true love gave to me:
Six geese a laying,
Five golden rings,
Four calling birds,
Three French Hens,
Two turtledoves
And a Partridge in a pear tree.


クリスマスの
日目
愛するあの人がくれたのは
六羽の卵を生むがちょう
五つの金の指環
四羽の囀る小鳥
三羽のフランスのめんどり
二羽のキジバト
梨の木の中のヤマウズラ


On the seventh day of Christmas

my true love gave to me:
Seven swans a swimming,
Six geese a laying,
Five golden rings,
Four calling birds,
Three French Hens,
Two turtledoves
And a Partridge in a pear tree.


クリスマスの
日目
愛するあの人ががくれたのは
七羽の泳ぐ白鳥
六羽の卵を生むがちょう
五つの金の指環
四羽の囀る小鳥
三羽のフランスのめんどり
二羽のキジバト
梨の木の中のヤマウズラ


On the eighth day of Christmas

my true love gave to me:
Eight maids a milking,
Seven swans a swimming,
Six geese a laying,
Five golden rings,
Four calling birds,
Three French Hens,
Two turtledoves
And a Partridge in a pear tree.


クリスマスの
日目
愛するあの人がくれたのは
八人の乳搾りの娘
七羽の泳ぐ白鳥
六羽の卵を生むがちょう
五つの金の指環,
四羽の囀る小鳥
三羽のフランスのめんどり
二羽のキジバト
梨の木の中のヤマウズラ


On the ninth day of Christmas

my true love gave to me:
Nine ladies dancing,
Eight maids a milking,
Seven swans a swimming,
Six geese a laying,
Five golden rings,
Four calling birds,
Three French Hens,
Two turtledoves
And a Partridge in a pear tree.


クリスマスの
日目
愛するあの人がくれたのは
九人の踊る貴婦人
八人の乳搾りの娘
七羽の泳ぐ白鳥
六羽の卵を生むがちょう
五つの金の指環
四羽の囀る小鳥
三羽のフランスのめんどり
二羽のキジバト
梨の木の中のヤマウズラ


On the tenth day of Christmas

my true love gave to me:
Ten lords a leaping,
Nine ladies dancing,
Eight maids a milking,
Seven swans a swimming,
Six geese a laying,
Five golden rings,
Four calling birds,
Three French Hens,
Two turtledoves
And a Partridge in a pear tree.


クリスマスの
10日目
愛するあの人がくれたのは
十人の飛び跳ねる領主
九人の踊る貴婦人
八人の乳搾りの娘
七羽の泳ぐ白鳥
六羽の卵を生むがちょう
五つの金の指環
四羽の囀る小鳥
三羽のフランスのめんどり
二羽のキジバト
梨の木の中のヤマウズラ


On the eleventh day of Christmas

my true love gave to me:
Eleven pipers piping,
Ten lords a leaping,
Nine ladies dancing,
Eight maids a milking,
Seven swans a swimming,
Six geese a laying,
Five golden rings,
Four calling birds,
Three French Hens,
Two turtledoves
And a Partridge in a pear tree.


クリスマスの
11日目
愛するあの人がくれたのは
十一人の笛吹き
十人の飛び跳ねる領主
九人の踊る貴婦人
八人の乳搾りの娘
七羽の泳ぐ白鳥
六羽の卵を生むがちょう
五つの金の指環
四羽の囀る小鳥
三羽のフランスのめんどり
二羽のキジバト
梨の木の中のヤマウズラ


On the twelfth day of Christmas

my true love gave to me:
Twelve drummers drumming,
Eleven pipers piping,
Ten lords a leaping,
Nine ladies dancing,
Eight maids a milking,
Seven swans a swimming,
Six geese a laying,
Five golden rings,
Four calling birds,
Three French Hens,
Two turtledoves
And a Partridge in a pear tree.


クリスマスの
12日目
愛するあの人がくれたのは
十二人の鼓手
十一人の笛吹き
十人の飛び跳ねる領主
九人の踊る貴婦人
八人の乳搾りの娘
七羽の泳ぐ白鳥
六羽の卵を生むがちょう
五つの金の指環
四羽の囀る小鳥
三羽のフランスのめんどり
二羽のキジバト
梨の木の中のヤマウズラ

12日間で合計いくつのプレゼントが贈られることになるかというと・・・

梨の木の中のウズラは1日目から12日間ずっと贈られるので
2羽のキジバトは2日目から11日間なので、           
3羽のフランスのメンドリは3日目から10日間なので、     
4羽のさえずる小鳥は4日目から9日間なので、         
5個の金色の指輪は5日目から8日間なので、          
6羽の卵を産むガチョウは6日目から7日間なので、
7羽の泳ぐガチョウは7日目から6日間なので、
8人の乳絞りのメイドは8日目から5日間なので、
9人の踊る婦人は9日目から4日間なので、
10人の踊る領主は10日目から3日間なので、
11人の笛吹きは11日目から2日間なので、
12人のドラマーは12日目だけなので、

1×12=12
2×11=22

3×10=30
4×9=36
5×8=40
6×7=42
7×6=42
8×5=40
9×4=36
10×3=30
11×2=22
12×1=12
なんと、プレゼントの合計は、
12+22+30+36+40+42+42+40+36+30+22+12=364(個)


PNC BANKというアメリカの銀行では、1984年から
「Twelve Days of Christmas」をもとにした
経済指標(Christmas Price Index)を、毎年発表しています

http://www.pncbank.com/12days/

「12日分の贈り物を実際に調達したらいくらかかるか?」
を毎年算出して経済状態を計ろう、という企画らしいのです。
日本の銀行からは想像もつかない、いかにもアメリカ的発想ですね。

それによると、2007年度の物価による
クリスマスの贈り物の総額は
$19,507,19
なんと、1984年の調査開始以来、最も高いお値段になってしまいました!

2007年は、原油価格の高騰、金相場の上昇etc
物価も人件費も高騰しています。
がちょう 20% ↑
さえずる小鳥 25% ↑
金の指輪 21.5% ↑
領主 3% ↑
笛吹き 4% ↑
ドラマー 4% ↑

2007年で最も高額だったのは、”白鳥”の$252,00でした
人件費で最もお高いのは、例年通り”踊る貴婦人”の
$19,037
飛び跳ねるだけの領主様($12,855)よりもスキルが要求されるからでしょうか?(爆笑)



アメリカのディスカウントショップ、ウォルマートのCMです。こんな使い方も出来るのですね〜〜

http://video.google.com/videoplay?docid=3778482089139711774