「みどりのマキバオー」
「みどりのマキバオー」
つの丸原作
【主な出演】・ミドリマキバオー(犬山犬子)


フジテレビ系列 
96年3月2日〜97年7月12日(放映済)
毎週土曜 18:30〜19:00 
全61話

 (コメント)
 おそらく週ジャンにとっては史上初の「競馬物」連載作品。週ジャンは、伝統的に「この手のジャンル」をあまり掲載したがらないところがあるので、そういう意味でもこの作品は、「かなり週ジャンが冒険した作品」と言えるのではないでしょうか。
 そんな「冒険作品」である「マキバオー」を、まさかTVアニメ化できるなどとは、原作の連載開始当初は誰も思っていなかったでしょうね〜(そもそもTVアニメでもタブーっぽい「競馬物」だし…)。

 この作品、「競馬物」な上に、美男美女が出ない、その一方でおじさんキャラがバンバン出てくるという、TVアニメ界のタブ−をずらりと並べたような作品でしたが、個人的には久々に「超ストライク!!」な週ジャン作品でした(^^)
 それだけこの作品を気に入ってしまった理由として、もちろん自分が競馬好きだということも理由に挙げられるとは思うのですが、それだけではないこともまた明らかです。
 「マキバオー」の魅力は、「マキバオー独特の競馬の迫力&感動」に、「マキバオーとその仲間達が繰り出す絶妙ギャグ」と「おじさん軍団達の存在感」と「ちょっぴり感動話」が加わって、初めて言い表わすことができると思います(^^)。…つまり、決して「競馬好きだから」という理由のみでこの作品を気に入ったわけではないのです(笑)

 さてはて、話は唐突に変わって(笑)、とくとくが「マキバオー」の中で一番好きな箇所は、ズバリ「皐月賞」だったりします(「朝日杯」「ダービー」「菊花賞」「有馬」等もかなりお気に入りですけど)。チュウ兵衛が落馬して、結局カスケードが勝利したあのレースです。
 ちなみにこれが伏線となり、のちの「日本ダービー」でチュウ兵衛は命を落とすことになります。…原作の方では…。…そうです。TVの方ではチュウ兵衛は死なないのです。ここがおそらく、原作とアニメの最大の違いではないでしょうか。
 原作の「チュウ兵衛の死」に関しては、週ジャン連載時、やはりかなりの反響があったようで(抗議等)、さまざまな異論反論が飛び交っていたようです(ちなみに原作者のつの丸先生は、最初からそうなることを予想していらっしゃったようである)。
 正直言って、「チュウ兵衛」をあそこで死なせた方がよかったのか、それともアニメ版のように生き続けさせた方がよかったのかは分かりません。
 原作でチュウ兵衛が死んだ時は、「男の死に様」的なチュウ兵衛の死にグッときましたし、その一方でそこから「マキバオーと管助が成長していく様」をダイレクトに見て取ることができたので、そういう意味ではチュウ兵衛の死は「マキバオー」という作品(マンガ版)に大きな楔を打ち込んだと思います。
 でも、「マキバオー」という作品柄、あそこで死人(死ネズミかな?)を出すのはやはりどうかと思いましたし…。
 まあ、どちらがよかったのか分からないという観点において、原作とアニメで別バージョン(両パターン)を見ることが出来たということは、ある意味よかったのかもしれませんね(←なんじゃい、そりゃ!)(^^;;;

 そんな「マキバオー」のTVアニメ版の出来についてですが、作画も絶妙でしたし(←ちょっとほめすぎかな?)、「マキバオ−」独特の間(テンポ)や、レースの描き方などもかなり満足のいく出来で、すごくよかったとおもいます。…「菊花賞」のゴール寸前で、アマゴワクチンの迫力に圧されたミドリマキバオーが一瞬ピタッと止まった表現の仕方は、「おおっ!! つぼを付いている!!」と思いましたし(笑)。そしてなにより、主役のミドリマキバオーに声を当てていた犬山犬子さんが絶妙でしたね(^^)。彼女なくしてはおそらくTVアニメ版「マキバオー」はこれほどおもしろい作品にはならなかったでしょう♪

 最後に、アニメの方の特徴として、モーリアローとの激突となった「スプリングステークス」後あたりから、アニメのテンポが一時期異様に速くなったということと(この際、これは「日本ダービー」でTVは打ち切りかなと思いました)、「有馬記念」以降の展開が原作とアニメでは違っていたということを挙げておきます(「有馬」後の展開は、原作もアニメも明らかに失敗だったけれど…)。

 そうそう、それと、実は週ジャンではなく他誌で描かれた原作の最終回は必見ですよ。かなり感動します(><)