お腹に力を入れる???
ある高校生が初めてレッスンにやって来ました。さっそく吹いてもらいましたが、どうにも力んでいて、音は細くて響いていません。とても不思議だったので「どこかに力を入れようとしていない?」と聞いたところ自信を持って「お腹に力を入れています!」と返事が返ってきました。「どうして力を入れるの?」ともう一度聞くとその学校の部活では先生から下腹部をゲンコツで押しても揺れないように力を入れてゲンコツを押し返すように力を入れて吹くように指導されているそうで、皆さんそうやって吹いているそうです。また椅子に座って足を上げながら吹く練習をよくやっているそうです。しかし両者は筋肉バランスが全く違っているはずですが、それにも気が付いていません。さらに「そうやって練習して何か良いことがあった?」と聞いてみると答えに困ってしまった様子です。
我々は、なんだかんだ言っても結局音に結果が現れないと意味が有りませんよね。音に良い結果が出なかったり、自分の体にメリットが無いのに言われたことだけをやり続けるのでは何かの宗教みたいになってしまいますよね。
それはさておき、何故お腹に力を入れるという発想が出てくるのでしょう。横隔膜が下がって斜腹筋が収縮すると下腹部に支えが生まれた感じがします。この斜腹筋の収縮が人によっては力が入ったと感じるようです。それを人に伝えるときに力を入れなさいと言ってしまうと勘違いが始まるのではないでしょうか。「力が入った」と「力を入れる」は似ているようで筋肉バランスは全く違うのです。しかしこの学校の場合は下腹部を突き出しているのでもっと根本的な誤解があると思いますが・・・。

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