第18話
持久力

最近掲示板に書き込みがあったので取り上げてみました。中高生のクリニックなどをやると「高い音はどうやったら出ますか?」の次くらいに多いのが「すぐ疲れちゃうんですけど」とか「スタミナがないんですけど」という質問です。
すぐに疲れる→持久力・スタミナが足りない→唇を鍛えなければ!というような考え方をする人がどうも多いようです。つまり何かの力が足りないから力をつけなければという発想ですね。
音を出す作業は沢山の筋肉がバランスをとっているわけです。ではもしそのバランスが美しい音を出すのに不都合なバランスになっていたらどうでしょう。
バランスが違うということは大ざっぱに言うと働くべき筋肉(収縮)と働かなくて良い筋肉(弛緩)の関係が狂っているわけです。このまま強化しようとすればますますこの関係が強くなってしまい、本来、楽になっていなければならない部分がいつになっても楽にならないわけです。 持久力云々の前にそのバランス関係を正常なものにしてやることが大切だと思っています。強化するとしたら正常なバランスでやらないと意味がないですよね。
美しい音の筋肉バランスになってくると、楽であって欲しい部分が楽になってくれます。そうなるとそんなにすぐは疲れなくなります。母音の位置が分かったり、高い音で回せるようになった人は決まって唇、アンブシュアが楽になりましたと言います。もうそれだけでそれまで最後まで吹けなかったフレーズや演奏会の最後の曲まで吹けたり、それだけでバテにくくなるわけです。後はそのバランスが定着するほど吹ける時間は長くなるでしょう。
美しい音でさらうコンセプトがあれば持久力はおのずと付いてくると思っていますが皆さんはどうお考えでしょうか?

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