「大鴉の黒い影から、自分は決して逃れられぬてえところがいいですよね。それでね、ひとつ『凶鳥の黒影』という、大長編探偵小説を書こうと思って……」
――『虚無への供物』
 
‡『凶鳥の黒影』とは?

 推理小説のスタイルを借りて書かれ、日本の戦後文学、幻想文学史上において、黒き巨大な輝きを放ち続ける不朽の名作『虚無への供物』、その刊行から四十年めにあたる2004年。作者中井英夫の文学世界を慕う作家たちが、オマージュ小説やエッセイを書き下ろしました。
 未だ書かれざる小説として『虚無への供物』に登場するタイトルを冠し、中井英夫の誕生日9月17日を奥付に記して、21世紀の「その人々」にお届けします。
 
凶鳥の黒影
中井英夫へ捧げるオマージュ

装画 建石修志
装訂 間村俊一
ISBN:4-309-01665-0
定価 2,520円(税込)
河出書房新社
2004年9月17日刊行


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‡『凶鳥の黒影』CONTENTS
(†をクリックしてください。作品の冒頭を試し読みできます)
序文 中井英夫について/鶴見俊輔
短篇小説 エッセイ
 歌のわかれ/赤江瀑  邂逅について/恩田陸
彼方にて/有栖川有栖  中井さんと遇うまで/笠井潔
 急行銀河・1984/北森鴻  彼は怒っているだろうか/菊地秀行
 黒月物語/倉阪鬼一郎  彗星との邂逅/北村薫
彼ら/竹本健治  蛻のから/長野まゆみ
流薔園の手品師/嶽本野ばら 残酷な力に抗うために/三浦しをん
ピカルディの薔薇/津原泰水 「虚無への供物」への供物/山田正紀
 影を買う店/皆川博子  
墓地見晴亭/森真沙子  
黄泉戸喫/中井英夫  
あとがきにかえて 壁画と旅する男/本多正一
 
‡中井英夫 年譜
 
 

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