Tsukahara, Dec.17 revised version.
予告版、その4!
東京都立大学・理学部・三上岳彦 神戸大学・国際文化学部・塚原東吾 主催
2003年1月12日 於:神戸大学・百周年記念館
東アジア環境史・気候変動
国際シンポジウム
この国際シンポジウムは、
「理系と文系の本格的なコラボレーション」
そして「東アジアをめぐる知性のネットワーク化」
によって総合的な「環境史」の研究プロジェクト
「東アジア環境史・気候変動ネットワーク」
を発足するためのものです。
ここでめざしていることは・・・
環境を見つめなおす。
そのために「歴史」を振り返る。
そして地球規模の「気象学者」の視野と、
「歴史家」の長期的な展望から、
「東アジア」地域の気候システムを考えてみる。
たとえば・・・
平安時代の京都の桜は、いつごろ、開花していたのだろうか?
朝鮮の李朝では、どのくらい雨が降り、「黄砂」が降ったのだろう?
朝鮮半島では、いったい「梅雨(つゆ)」はあったのだろうか?
小氷期とは、いったい、いつなのか?
過去1000年の間、東アジアで、台風はどの程度発生し、上陸していたのだろう?
江戸時代の飢饉のとき、その寒さは、どのくらいのものだったのだろう?
日本での近代科学の先駆者・蘭学者たちは、気象現象をどのように考えていたのだろう?
日本人が温度計をつかい、暑さ寒さを「数字で」あらわすのはいつなのだろうか?
おのおのの時代や地域の専門家たちが神戸に集まり、これらのことを考えてゆきます。
そして知恵を出し合って、それらの全体のつながりを探り、いま私たちの住む東アジア地域の「環境」と「気候変動」を考えてゆきたいと思っています。
プログラム (発表のタイトルなど現段階では仮のものです)
2003年1月12日
am10:15− 開会挨拶と本シンポジウムの趣旨説明 東京都立大学・三上岳彦
am10:30-12:00
サイエンティフィック・セッション
気候研究への歴史からのアプローチと気候の復元
座長・中島秀人 (東京工業大学)および今津勝紀(岡山大学・調整中)
am10:30-11:00
中津匡哉・松本佳子・塚原東吾 (神戸大学・塚原研)
「幕末から明治にかけての神戸での気象観測:神戸居留地データの歴史的研究」(フランス語、逐次通訳付き)
am11:00-11:30
青野靖之 大阪府立大学農学部・助教授
「京都の古文書を用いた桜の開花日の復元と気温への読みかえ」(日本語)
am11:30-12:00
Dr. Kam-biu LIU (リウ・カムビウ) ルイジアナ大学
「"Documentary records of typhoon landfalls in China during the past 1,000
years: Historical climatology and societal implications" (中国での過 去1000年間での台風による地滑りについての文献的記録の研究:歴史気候学と社会的意味合い)」(英語・逐次通訳つき)
(am12:00-pm1:00 ランチ・ブレーク)
pm1:00-2:30
スペシャル・テーマ・セッション
「朝鮮半島の気候と歴史」
座長・中村征樹(東京大学)・Dr.
Hyang-Hee UM(厳香姫; 韓国気象庁・気象研究所・気象研究官)
pm1:00-1:45
Dr. Chun
Youngsin (全映信) 韓国気象庁・気象研究所・気象研究官
「Asian Dust Events in Korea over Historical Times.
(朝鮮半島の歴史的気候の復元:古文書にあらわれる黄砂などの記述の分析)」( 英語・逐次通訳つき)
pm1:45-2:15
任正火赫(イム・ジョンヒョク) 朝鮮大学校・助教授
「朝鮮科学史の観点から見た朝鮮半島の気候の歴史:植民地期の気象学史のヒストリオグラフィ」(日本語)
pm2:15-2:30 質疑応答・ディスカッション
(pm2:30-3:00 コーヒーブレーク)
pm3:00-5:00 一般講演(パブリック・セッション)
気候変動と古気候の復元、そして地球温暖化をどう考えるか
座長・金森修(東京大学)
pm3:00-4:00
ジェームズ・フレミング博士
アメリカ・コルビーカレッジ教授、STS(科学技術社会論)学部学部長、アメリカ気象学会・国際気象学史委員会会長
"Global Environmental
Change and the History of Science." 「科学史と気候変動」(英語・逐次通訳つき)
(フレミング博士は、気象学史の専門家として、世界的に著名な人物でありアメリカ気象学会・国際科学史学会などで要職を務めている。今回は、地球温暖化などの問題を、広い視点からレビューした、アメリカ・ヨーロッパでの気象学史と気候変動研究の動向、歴史学と気象学のコラボレーションの状況などについて、フレミング教授の近刊、Cambridge History of
Science, vol. 5, The Modern Physical and Mathematical Sciences, edited by Mary
Jo Nye. Cambridge: Cambridge
University Press, 2003 (ケンブリッジ大学出版会)からの講演を予定。)
pm4:00-4:45
三上岳彦・財城真寿美・市野美夏 (東京都立大学理学部・三上研)
「日本の古気候復元研究とその気候学的意義」
(Research activities of Japanese climate reconstructions
and their climatological significance) (日本語)
pm4:45-5:00 質疑応答・ディスカッション
pm5:30- レセプション 神戸大学・ランスボックス
参加費 ¥5000 (学生¥3000)程度を予定
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(本シンポジウムの趣旨)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
本シンポジウムは、都立大学・三上岳彦と神戸大学・塚原東吾のコラボレーションによるものです。
いまや深刻化する地球環境問題の解決には、さまざまな知見が必要とされています。
歴史的な観点、そして地球規模の観点からは、現段階の東アジアの気候システムはどのように考えられるのか、「理系」と「文系」の「知を総合」して、検討してみたいとかんがえております。
気象学・気候学の専門家をはじめ、歴史学、そして科学史に興味を持つ方々、環境問題に関与する方々のご参加と、活発な議論の場となればと考えております。
どうぞ、ふるってご参加ください。
―――― ニュース! ――――――――
「黄砂と地球温暖化」の関係やいかに?
この数年来、中国、特に北京周辺ではかなり大量の、そして多くの黄砂現象が報告されていて、中国内陸部の砂漠化との関連が懸念されております。
日本でも、2002年11月12日、11月としては異例の「黄砂」が、西日本全域で、かなり広範囲にわたり、観測されました。
はたして「黄砂」は、ユーラシア内陸の砂漠化と関係があるのでしょうか?
「地球温暖化」と「黄砂」の関連性は?
神戸での気候変動国際シンポジウムでは、アジアの「黄砂」現象を、15世紀、朝鮮の李朝時代の歴史的記録などから研究する専門家、韓国気象庁の研究官チュン・ヨンシン先生も招請しております!
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にゅーす、その2!!!
神戸でのもっとも最初の気象観測データは、イギリス人、 ジョン・マーシャル のデータか?
塚原研では、全国各地の気象の古記録データ、特に神戸での古気候データを追跡していました。
それら、いわゆる「居留地データ」は、イギリス人、ジョン・マーシャルによるものである可能性が出てきました。
これは、中津・松本・塚原による調査で、現在、神戸海洋気象台に保管されている、マーシャルの古記録と一致するようです。
さらなる調査・研究が展開中です。
最新の研究成果は、このシンポジウムで発表される予定です。
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会場: 神戸市・灘区 神戸大学・百周年記念館 阪急・「六甲」駅より徒歩約8分、急な上り坂あり。
この建物は、神戸港をみるためのベスト・ビューイング・スポットでもあります。
連絡先・地図など、さらに詳しいことは、こちらから。
企画後援・協力: 日本科学史学会・阪神支部会;神戸STS・GMO研究会
国際東アジア科学・技術・医学史学会・日本国内委員会
シンポジウム企画の連絡先:
神戸大学国際文化学部・塚原研究室内 東アジア環境史・気候変動ネットワーク設立準備委員会
〒657-8501 神戸市灘区鶴甲1-2-1
tel./fax. 078-803-7435
e-mail: Tsukaken@cs.cla.kobe-u.ac.jp;eug@cs.cla.kobe-u.ac.jp
Homepage: http://homepage2.nifty.com/tsukaken
なお、本ホームページの内容については、予告版であり、まだ若干の変更などがありますので、トップページ上の情報などにご注意ください。