辻村英之(京都大学農学研究科)
タンザニア連合共和国・キリマンジャロ州・ハイ県・ルカニ村は、アフリカ大陸最高峰・
キリマンジャロ山の西斜面、標高1,584メートルにある、人口1,744名、世帯数290戸の
チャガ民族の平均的な農村です。
ルカニ村の主産物は、我々日本人にとって身近なキリマンジャロ・コーヒーです。私は93
年に初めて同村を訪問し、村民の素朴さや優しさに触れて以来、ほぼ毎年、同村に1週間
程度滞在し、協同組合、コーヒー、農業経営に関する学術調査を続けております。
また関西のNGO、関西・南部アフリカネットワーク(KASAN)は、96年より毎年夏に、オルタ
ナティブ・ツアー「アフリカの大地」を企画しております。タンザニア側で同ツアーを受け
入れる日本・タンザニア(JATA)ツアーズ社や、春や冬に同様のオルタナティブ・ツアーを
企画するマイチケット社がアレンジしたツアーを含めると、ルカニ村には既に50名を超える
日本人が滞在していることになります。地理的には遠くにありますが、コーヒーとオルタナ
ティブ・ツアーを媒介として、日本との関係が深まっている村なのです。
ところが特に90年代になって、村民の生活水準は低下していく一方で、村の社会開発もほと
んど進展しなくなりました。コーヒー産業の不調が続いているからです。コーヒー生産を放棄
する村民も出始めております。
世界をつらぬく自由・民営化(「小さな政府」の尊重)の波は、ルカニ村にも押し寄せ、政
府によるコーヒー産業への支援は、ほとんどなくなりました。特に補助金廃止にともなう
農薬価格の高騰は、村民の「減農薬」栽培を促し、果実病の大発生を導いてしまいました。
また村にまで、多国籍業者が買付に現れ、村の自律的開発組織の1つであるルカニ村協同組合
(下記のKNCU傘下の単位協同組合)は、激しい競争にあえいでおります。さらに残念ながら、
「コーヒー危機」と表現されるコーヒーの国際価格の急落により、村民が受け取る生産者価格が
大きく低下してしまいました。
「ルカニ村・フェアトレード・プロジェクト」は、このコーヒー産業の不調の結果、生活
水準の低下を余儀なくされたルカニ村住民を支えるために、新しい流通経路を創出する国際
貢献運動です。生産者と消費者がかけ離れ、生産者に対する思いやりに欠けた従来の流通経路
とは別の、オルタナティブな(もう1つの)経路です。
具体的には、オルター・トレード・ジャパン社(ATJ)が、フェアトレード用にキリマンジャロ
原住民協同組合連合会(KNCU)から輸入している「ジェニュイン(キリマンジャロ山中の
「最高品質」豆生産に適した農村で生産した本物の)・キリマンジャロ」の豆を、下記の協力店
で焙煎・販売し、小売価格あるいは卸価格の2%をフェアトレード基金として積み立てます。
そして1−2年に1度、その基金をルカニ村に持参し、同村における自律プロジェクトの経費
(例えば、図書館の建設、診療所の改修、協同組合に対する苗木等の供与)として利用するのです。
またルカニ村で確認できるコーヒー生産の方法(小規模な家庭畑において、森林の高木、果樹、バ
ナナの木などで日陰を作って生産)は、「鳥に優しい」森林保護的な農法(アグロフォレストリー
の実践)として、高く評価されております。
消費者である皆様には、普通のキリマンジャロ・コーヒーと同水準の価格で、その「最高品質」
「減農薬」「鳥に優しい」、「キリマンジャロ(タンザニア)・フェアトレード」コーヒーを購入して
もらい、その購入価格の内の「生産者の取り分となるべき部分」(2%)を、生産地(ルカニ村)
の社会開発経費として還元していくわけです。
フェアトレードが重視する「顔の見える関係」の構築のためには、上記のKASANのツアー
にご参加いただくのが最適ですが、日程や費用のことを考えると誰でも参加できるわけで
はないので、「生産者の顔が見える」ホームページ(http://homepage2.nifty.com/tsunji/)を
準備いたしました。
どうか皆様、高品質のキリマンジャロ・コーヒーで、元気になっていただけると同時に、
その生産者を元気付けることもできる、本プロジェクトにご協力いただきますよう、よろ
しくお願い申し上げます。「生産者に対する貢献」が、コーヒーの「新しい味付け」になる
ことを願っております。
(2001年5月1日作成)(2004年12月1日更新)
協力店
(1)自家焙煎珈琲店:ボン・ネージュ(天保 好博 様)
567-0032 茨木市西駅前町3-21 Tel/Fax:(072)626-7484
http://www.jin.ne.jp/dj/bonneige/ E-mail: bonneige@bon-neige.com
*JR茨木駅西口の右手にある階段を下りて徒歩1分(通販も可)。
(2)遠赤焙煎珈琲専門インターネット通販店:COFFEECHERRY(丸山 友美恵 様)
714-0033 岡山県笠岡市大島中6484 TEL:0865-67-6506/FAX:0865-67-6509
http://www.coffeecherry.co.jp/index.htm E-mail: maru@coffeecherry.co.jp
* 全国発送のインターネット通販。パンフレットによる注文も可。
(3)堺町画廊(伏原 納知子 様)
604-8106 京都市中京区堺町通御池下ル Tel/Fax:(075)213-3636
http://www.h2.dion.ne.jp/~garow/ E-mail: sakaimachi-garow@h8.dion.ne.jp
* 画廊(地下鉄御池駅より徒歩5分)において、ボンネージュ焙煎のコーヒーを共同購入。
画廊主催のイベント時には、ボン・ネージュ焙煎のコーヒーを飲めます。
(4)VIVA LA MUSICA!(植松 渉 様)
606-8176 京都市左京区一乗寺塚本町106-2 白川ビル地下1階 Tel/Fax:(075)723-3297
http://www.h3.dion.ne.jp/~watz/vivala.htm E-mail:watz@f4.dion.ne.jp
*アフリカの料理や音楽を楽しみながら、ボン・ネージュ焙煎のコーヒーを飲めます。
営業時間:17:00〜24:00。白川北大路2筋下ル。
(5)コミュニティートレード・al(葛葉 むつみ 様)
921-8815 野々市町本町2-1-24 自然食料品店「のっぽくん」内 TEL/FAX:076-246-0617
http://www.h4.dion.ne.jp/~ftc/ E-mail:ftc@k2.dion.ne.jp
* フェアトレードの専門店で、COFFEECHERRY焙煎のコーヒーを購入できます。
(6)暮らし屋(蔵田 和子 様)
589-0022 大阪狭山市西山台3-5-11 Tel/Fax:(072)368-2571
E-mail:kurasiya@sd5.so-net.ne.jp
*自然食品の専門店で、ボン・ネージュ焙煎のコーヒーを購入できます。
(7)ゲストハウス 南回帰線(水野 由康 様)
413-0231 静岡県伊東市富戸城ヶ崎海岸842-118 Tel:0557-51-3536 Fax:0557-51-3537
http://www.minamik.com/index.html E-mail:info@minamik.com
* 伊豆のペンションにおいて、温泉やアジア・アフリカ風リゾートを楽しみながら、ボン・
ネージュ焙煎のコーヒーを飲めます。
支援店
(1)自家焙煎珈琲店:こやまこおふぃ(小山 徹 様)
800-0025 北九州市門司区柳町1-5-25 Tel/Fax:(093)391-3694
E-mail: k-coffee@guitar.ocn.ne.jp
*お店で開催するコーヒー教室の参加費やコーヒー麻袋・樽の売上げを、ルカニ村の教育
支援のために、募金していただいております
郵便振替口座:00980−7−186361
郵便貯金口座:14480−32221901
口座名称:ルカニ村・フェアトレード・プロジェクト