男女二人恋物語
-THE LOVE STORY OF MAN AND WOMAN-

てとぅやこむろ(掲載No.16)


 先日羽田空港待ち合いロビーで、恐ろしいものを見てしまっただ。それはある2人の中年男女のノンフィクション。

 空港の待ち合いロビーの中でも喫煙範囲にある長椅子は桁外れだった。1対が向かい合っているのだが、その間の距離2mもあるという。そんな中。一人の女性が小指を天に突き上げ、向かい合っている男にこう言うのだ。

 「女捨てたの?」

 みんな引いた。みんなでグランドピアノも引いた(ドリフ)。その男は困ったちゃんになっていた。すぐさま女の手を引いてその場から離れた。私は2人の行く末を見守った。すると向こうの柱のところで男が女に説教していた。女は聞いてるのか聞いていないんだか。

 私は暇を持て余していたのでずーっと見ていた。すると、時々女が逃げるそぶりをする。私は思った。

 (小猫ちゃんめ!)

 そんな気持ちは更々ないが、その女はお世辞にも人間とは言えなかった。だって、着てる服といえば、北朝鮮風だし、そもそも口にしてることが、理性を失していた。

 私の不倫像は音を立てて崩壊していった。「失楽園の川島直美はいずこへ?」と。現実と理想の隔たりは日本海溝より深かった。私はこれからTSUTAYAに行き失楽園を借りたいと思う。それで、不倫像の再構築に励みたいと思う。

時代は不倫だよな

そんなことはない