過去の栄光マニュアル
-A MANUAL OF PAST GLORIES-

ごう(掲載No.21)


以前、過去の栄光を記すための栄光ファイルを作成した。

栄光その1から96までを完全収録したファイルであった。

小学校に持っていってはクラスメートに自慢し、教師には日記の代わりに提出していた。

教師は「君はなんで過去の栄光にこだわるのかね?」と聞いてきた。当然の質問と言える。

そこで俺は「先生、栄光と言うモノは心理的陰傷と言えませんか?僕は自己批判の為にそれを記し、己を客観視する為に多くの人に見てもらいたいのです」
などとさもしいホラを吹いた。昔からそういう奴だった。

自己批判。この言葉は耳に痛い。青春期を自己批判で埋め尽くしてしまった自分には悲しい思い出でしか無い。走馬灯のごとく青春時代が脳裏を走り抜ける。
次の瞬間、栄光ファイルを破り捨て、夕日に向かって馬鹿野郎と低く唸った。

栄光とは、己を鍛える思い出と共に、己の心に深い傷を与えるモノ。これを悟った。

ちなみに全部ウソです。

自分の栄光ファイルを提出

やられた