俺とアニキと恋愛チャット
-MY AND MY BROTHER'S LOVE CHAT-
| 「ボーッ」という文字列を認識した瞬間、「汽船が港から遠ざかっていく様子」を思い浮かべた関K6だ。ついでに言えば甲板の上ではトレンチコートの男が遠い目をしながら煙草に火を点け、残された埠頭ではベージュのコート着た女がルビーの指輪を指から抜き取って海に向かって抛り投げて、頬に一粒の真珠が伝ったりしている。ていうか長過ぎだよ>俺。わかんない奴は妄想ハイウエイを見ろ。 思うに、恋愛系の掲示板やチャットというのは何故か寒い。オーロラエクスキューション100発分ぐらい寒いが、聖闘士聖矢はよく知らないからこの譬えは正確でない。やっぱり背後にぬんと潜む性欲を隠しつつも表向きには爽やかさんを演じるという「恋愛ゲイム的なデオドラント感」が、俺の鳥肌を呼び起こすのだろうか? 本人達は躍起になって否定するだろうが、和気藹々としたオタク系の掲示板とベクトル的に近いものがあると思う。 それはともかく、俺はこれらの場でネナベ(ネットオナベ)を演じるということを思いついた。 メリットがあるのか? ある。端々に「ネナベっぽい」言い回しを交えることで、現実世界でモテないが故に必死な野郎どもが「この関敬六ってのは実は女の子ちゃんなのか〜お友達になってあんなコトしてこんなコトして俺の彼女イナイ暦=年齢も解消でウキョ〜」みたいな妄想を抱かせるのである。さらにはこっちも「まんざらでもないオーラ」を漂わせたりして。 むこうが辛抱たまらず「実際にお会いしませんか」的なことを言い出したら成功だ。オフで実際に合って俺が男と判別しカッフン。酒飲んで野郎二人でプリクラなど撮りつつも、頭の中のBGMは「女々しい野郎どものバラード」という次第である。 ただこの作戦で怖いのは、釣れた相手が両刀使いだった場合だ。ハメるつもりがハメられたりということになってしまってはもうお嫁にいけませんわ。あと、何も考えないバカ女が「ネナベ」ということすら疑わずに食いつて来た場合も怖い。(検閲)のようなのが釣れた日にゃあ、ねえ。 結局、裏の裏は表ということか。 |