幻想と理想
-VISION AND IDEAL-
| ある日、夢を見た。 恋人に頭を撫でられていた。 僕はうれしい気持ちでいっぱいで、そのうれしそうにしている僕を見つめる恋人は、もっとうれしそうだった。 僕はうれしかったので、恋人の頭を撫でてあげた。 恋人はうれしそうだった。 僕は、恋人をうれしい気持ちにできる自分がうれしかった。恋人も、自分がうれしい気持ちになることで、僕をうれしい気持ちにできることがうれしそうだった。 そのことに気がついた僕は、もっとうれしくなった。 僕と恋人の間で、うれしさが反射し、増幅し、どんどん大きくなっていった。 そして目が覚めた。 僕は孤独だったけど、幸せな気持ちでいっぱいだった。 |