視姦列車
-EYESIGHT ASSAULT TRAIN-

めだ(掲載No.60)


毎朝の通勤ラッシュ。
いつでも前から3両目にいるキミ。
いつもキミだけをみているぼくさ。

額ににじむ汗
そのまま首筋を官能的な曲線を描きつつ滑り落ちて行く
つり皮をつかむ腕も脂ぎっている
微かに皮脂で茶色がかった襟
透けるランニング
半袖のYシャツからは鬱蒼と茂るジャングルが顔をのぞかせ
濃厚な香りは惜しげもなくあたりを駆けめぐり、僕の鼻腔をくすぐる

クセークセー

挿れっぱなしなのか?どうなんだ?
靴下にスラックスの裾を挟み込むキミのテクニックに昇天寸前だ。
舌なめずりする唇はほのかな紫色を呈し、黄ばんだ前歯は育ちの悪さを露呈する。

先にシャワー浴びておいで

おめーはきたねぇからよ

そこまで心の中でつぶやけば、僕は満足
目と目は合わなかったことにしよう。今日の運勢に響くからね。

感想

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