俺と痩せ薬
-I AND REDUCING DRUG-

関K6(掲載No.62)


 超イカす! さすが中学生である。アホである。得体の知れない薬を飲むか、フツー? しかもこのご時世に。
 まあ大事に至らなくて俺的にはチト物寂しい気もするが、送ったほうは喜んでるだろうな。どうせ同じ学年の奴だろうけど。
 しかし20人分も用意して送るとなると、切手代だけで1600円だ。容器代・クレゾール代等を含めると3000円というところか。中学生で3000円とは贅沢な趣味である。ましてや一人一人に能書きを書いて、宛名を書いてである。そんな暇があるなら宿題やったんだろうなと、無駄な心配もしてしまう。

 で、「モア・スレンダー」が送られてきた19人のうち、入院したのは一人。つまり他の奴は飲まなかったんですね。そりゃそうだろうなあ。能書きの書かれた手書きの文章。成分表示なんかなかっただろうし、だいたい怪しむよな、フツーは。

 だがここはひとつ彼の個性だと思いたい。「世の中型にはまった思考しかできない大人が多すぎる。それに対するアンチテーゼとして俺は飲むーゼ〜」
 きっと少年はそう考えたに違いない。ていうか、そう思おうじゃないか。アナーキーな彼に乾杯!

 少年が2学期以降「スレンダー」と呼ばれるであろうことを保証する。

痩せたいんですけど

保証されちゃった