アリの行列
-ANTs' PARADE-

てとぅやこむろ(掲載No.70)


 先日、若気の至り的な事件を目にした。

 それは、よくある町の風景。駅前には自転車が因果律に従い整然と駐輪してある。そんな中で、数台がむなしく横倒しになっていた。


 泣き叫ぶ自転車達。


 私はその様子を見ながら、天ぷら屋でめしょー食っていた。すると、横倒しの自転車を見つめている一人の少年に注意がいった。僕は、倒れてる自転車の中に彼のがあるんだな。と心乱舞して見ていると、

 彼の怒りは急激に頂点へと達し、彼の自転車に倒れていた他人の自転車を何度も何度もふんずぶしていた<管理者注:山梨方言で「踏んづけていた」の意>

 あしげにされている自転車の叫び声は、耳をふさいでいても僕の心を突き刺した。だから、ご飯おかわりしていた。

 僕は次のように思う。

 最近の若者はすぐ切れやすいというが、もっと冷静になろうよと言うことだ。

 この件の場合、倒れ掛かった自転車が加害車ではないかもしれないし、また、倒れ掛かっていた自転車も被害車なのかもしれない。

 というようなことを総合的に考えて行動して欲しい。


 彼の視野を怒りと共に表現する。

 まさにアリの行列の中にいるアリが列からはぐれないように前のアリのけつしか見えていない様子とまったく同じだ。

 だから、彼の目を覚まさせるため、僕はその行列に入って、まさに彼から2匹前に入り込みへっぷりひってやろうと思う。

 さすれば、彼は気づくだろう。(誰だへっぷりひったのわ)と。

 しかし犯人は分かるまい。だって2匹前なんて見えないもん。彼が見ているのは前の奴のけつぐらいだからね。ブヒョッ

山梨方言についていい加減うかがいたい

戻りたくもなる