時代は前後しますが、ここにご紹介するのは成人観客を対象にした劇場映画の世界です
「ワイルド・ハニー」等変態セックス映画で知名度のあがった異彩監督ドン・エドモンズ
彼が1974年発表したカナダ映画「シーウルフ・オブ・SS」はその猟奇話題性とエログロ度で大ヒット
良識派からの大ブーイングとともにここにナチ残酷収容所映画というジャンルが確立しました
日本でも「悪魔の生態実験」というタイトルで劇場公開され衝撃的な話題を呼びヒット
これに西部劇をマカロニウエスタンとして送り出した貪欲なイタリア映画界が牽引役となり
40本近くの便乗作品がつくられましたが、その殆どが惨憺たるC級映画でした
ここに描かれた反戦メッセージは形だけで、実際の捕虜収容所と裸女性的拷問という
ひたすら猥雑な好奇心のみを追求した倫理観ゼロの世界が展開
80分弱の映画を見終えて誰もが感じる「げんなりした嫌な感じ」はこのシリーズの真骨頂です
しかしながら、ここには−性的に拷問して泣き叫ばせる−
というサディズム究極形を見事に映像化した点は評価され
それだからこそ幾編かは「カルト」として後世名を残す事を許されたのだと推測しています
幸か不幸かこのブームは75年からほんの数年で終焉を迎えます
映画である故にそのリアルさが逆に「1度見たらもう充分」というインパクトを感じさせ
所有していても、この作品を繰り返し何度も見て楽しむという方は実際少ないと思われます
持っているだけで充分というのは、まさにこのナチ残酷物コレクションに当てはまる事ではないでしょうか
そして、この事はまぎれもなく「トラッシュシネマ」の定義でもあるのです
-代表作-
(5title)
シーウルフ・オブ・SS
(74年カナダ/監督・Dエドモンズ)
(このジャンルの代表作-主役イルザ役Dソーンがブレイクし女体拷問人シリーズが誕生、米ポルノ女優Sケリー客演)
ゲシュタポ・ラストオージー
(76年イタリア/監督・Cカネバリ)
(元女囚のリベンジ編−全裸逆さ吊りねずみ責めが圧巻で何故かWOWWOW放映されてしまったカルト作品)
ラブキャンプ5
(76年イタリア/監督・Sガローネ)
(グロ責めで最も悪名高い非人道作品・焼殺・毒ガス・電気・頭蓋骨粉砕・舌ひっこぬきと究極の残虐処刑)
SSエクスペリメント・ラブキャンプ
(76年イタリア/監督・Sガローネ)
(ラブキャンプ5のスキンヘッド所長と女医が行う拷問処刑・水冷責め・電気・爪はがし・女囚と兵士の愛が並行)
デポーテド・ウーマン
(76年イタリア/監督・Rシルベストロ)
(最も骨太に作られドラマ性の高い堅実作-全裸整列・上下悌毛のインパクト大・女所長の拷問処刑と反乱)