遊園地
俺は今、不二家の前にいた。
何故かというとそれは今俺のポケットに入ってるもののことでちょっとな
来る前に携帯掛けてみれば”家に居る”とのことだったし
今日一日は”用事もない”とのこと。ラッキー♪
で、さあ、インターホンを押そうかとした所、
「・・・何やってるんですか?」
「ほえっ?」
後ろから掛かった声に振り向けばそこには
「裕太君!!」
ぎゅむぎゅむと抱きつけばいきなりの行動に慌てさせてしまった。
「久しぶりだねぇ〜、元気だった?」
なんて聞かなくてもその姿見れば元気そのものだよね?
でも本当に久しぶり!!最後に会ったのってどれくらい前だか
「さんも変わらず元気そうですね」
そりゃね!!元気ない俺なんて俺じゃないからな!!
「ところでどおしたんですか?」
んっ?俺がここにいる理由?
それはね・・・・
「二人とも玄関で何やってるの」
ここにいる理由を裕太君に話そうとしたその瞬間
玄関の扉が開いて不二が顔を覗かせた。
「、なかなか来ないと思ったら裕太と話してたんだ」
おうっ、あまりに久しぶりで嬉しくてつい抱きついてしまったよ♪
「裕太、おかえり」
「あぁ」
不二の声に裕太君はぶすっとした返事を返して俺に軽く頭を下げて家の中に入ろうとする。
う〜ん、裕太君の不二に対するあの態度。
相変わらずだなぁ〜・・・なんて暢気に見てるわけにはいかない
慌てて引き止めようとしたが、そんな必要はなかったみたいだった。
「裕太、ダメだよ。今から出掛けるんだから」
そういって不二が引き止めてくれた
「はっ?何言ってんだ!!」
不二の言葉に反抗的な裕太君。このままじゃなかなか出発できなさそうなので俺は横から口を挟
ませてもらう。
「そうそう、今から俺と不二と裕太君でお出かけなんだよ。
だから、家に入らずそのまま出掛けるぞ!!」
「はい。これは裕太の荷物だからね」
いつの間にか用意していた荷物を一つ不二が裕太君に手渡す。
反抗的ながらもちゃんと素直に受け取るあたり裕太君は可愛いなぁ〜♪
「さてと、すぐに行くぞ。並ぶのや嫌だからな」
「それは僕も嫌だよ。。。裕太、行くよ」
先に歩き出した俺達二人。が、裕太君はこの急な展開についていけずに
今だ自分ちの玄関前で思考停止に陥っていた。
「裕太君!!早く来ないと置いてくぞ?」
「えっ・・・あっ・・・待ってください!!」
慌てて追いついてきた裕太君の肩に腕を回す。
うわぁ。俺よりも背が高いから腕回すのも大変だ
「あの、さん」
「何だ?」
「何処に行くんですか?」
何処って・・・不二、言ってなかったのか?
「言う前に出掛けちゃったからね」
ふーん。それじゃあ言いようがないよな
「今から行くのは遊園地だよ」
「遊園地。ですか?」
でも俺、お金ないですよ・・・という裕太君に俺はニヤッっと笑いかける。
「ふははははは!!その心配はいらないのだよ裕太君!!
俺にぬかりはない!!何故ならば」
ピラリと俺はポケットにいれていたものを出した。
それはピラピラの紙切れ3枚。が、ただの紙切れではない!!
「無料チケット3名様ご案内!!」
「どうしたんですか、それ?」
おぉっと、期待したとおりの反応だ♪目を丸くして驚いてくれてるよ。
「親戚のおばちゃんがな、いらないからってくれたんだ。」
昨日、突然に遊びに来たおばちゃんが「友達誘って行ってね♪」とおいてってくれたのだ。
その時は別に不二を誘おうと思っていたわけじゃなくて、
携帯が繋がって明日暇だという奴を連れて行こうと思って適当に掛けた。
で、一番最初に繋がったのが不二で裕太君も丁度帰ってきていて暇だというので決定した。
「俺の予定は・・・」
「あったの?」
「ないよ」
「じゃあ、いいじゃないか」
「・・・・・俺何も言ってないんですけど」
”兄貴、勝手に俺の予定決めるな!!”
とかなんとか裕太君が不二につっかかってる。
でもな。裕太君のことに関しては不二が嘘言ったりとか間違ったこと言ったりとかないからな
当然裕太君の予定なんて不二はすべて把握済みだし。
まあでも本人の口からも一応確かめておくかな
「で、本当の所どうなんだ?」
「・・・・・・・・・ないです」
「じゃ、問題なく行くぞ♪」
「・・・・・・・・・・・・・・・はい」
結局はこうなるんだから何も言わずについてきておけば良いのに・・・
裕太君、まだまだ不二には勝てそうにないよ。
てことで話しながらも足はさくさくと動いていてあっという間に遊園地についた。
そして、今日一日おもいっきし楽しむことができたよ。
何故だか帰る時、裕太君一人疲れた。。。というかやつれたように見えたのは
苦手だから乗るのを嫌がっていた絶叫系を強引に何度も何度も乗せられたからだとか
酔うから嫌だといっていたぐるぐるカップをやはり強引にのせられ
俺と不二の二人によって高速回転させられていたからだとか
そんなことがあったからだなんていうのは・・・・気のせいだ
と、思いたい(笑)