ハプニングな文化祭
「ということで俺達男子テニス部の出し物はこれに決定!」
バンとホワイトボードを叩いて決定項を伝える。
が、それを聞いた途端に皆の不満の声があがった
「ちょっと待て!」
「だーめ。早く決めろって言ったのは手塚。お前だからな」
そして俺を我テニス部の文化祭代表に選んだのもお前だ
だから今はお前の反論なんて効かないからな
「でもな。。。」
「もう少し考え直さない?」
大石にタカさん、君達には日頃恩ばかり合って恨みなんてまったくもってないんだけど
でも
「決まったことだから♪」
にっこり爽やかに言い返せば二人とも黙ってしまった。
「でも先輩!!」
次は桃ですか?んー、面倒だから2年は一度で倒しちゃおう
「桃。に海堂!俺達はいつもお前らの喧嘩を止めるのに手を焼かされてる!!」
そう、特に俺なんて手塚の次くらいに止め役としてこき使われてるし
だからな、
「こんな時くらい日頃お前らに迷惑掛けられてる俺の言うことを聞け!!反論は許さん!以上」
さあ、文句あるか?
と二人を見れば。。。二人とも同時に顔を逸らしました。
よしっ、勝利!!
「にゃぁぁぁ!!ー。オレいやにゃぁー!!!」
ははは。とうとう騒ぎ始めたな!!
てか最初っから騒いでたのを今まで無視してただけなんだけどな
「英二!」
「にゃ!?」
「俺達友達だよな?」
そうだろ?そういって英二の手両手で包む。
「そ、そうにゃ」
「なら、反対しないよな?」
「・・・・・・・・それとこれとは(汗)」
「英二」
「!?」
ふいに背後から掛けられた一見優しげな声に英二はびくりと怯える。
「あまり我侭いっちゃダメだよ。が困るじゃない」
ニコッとそんなことを笑顔で言ったのは会議してるレギュラーメンバーを後ろから眺めていたお人
「ねっ。そう思うでしょ。乾」
英二を怯えさせた不二は今度はその笑顔を乾に向けてさらに微笑む。
あっ、乾の額を汗が大量に流れるのが見えるなー
「・・・・・あぁ。そうだな」
「」
「ん?」
「乾もそれに賛成してくれるって。英二は?」
「賛成致しますにゃ」
「だって」
さすが不二!俺の親友!!
「そうか。解ってくれて嬉しいよ♪」
よしっ、これでこの男テニ部女装計画が決定!!
と思ったとき、ようやく今まで黙っていた奴が口を開いた。
「俺はイヤっすよ」
その一言に皆がぎょっとした視線をそいつ、1年越前に向けた。
「先輩命令だぞ。越前」
「でもイヤなものはイヤっす」
う〜ん。相変わらずのジュースを飲みながらのその態度と言葉
いつもならば別にお前の我侭なんていくらでも聞いてやっても良いんだけど
今回ばかりはダメ
「でもほら。お前似合うから♪」
「先輩の方が似合うっすよ」
「ありがとう(^^)」
俺が言った瞬間に皆が”似合うの嬉しいんだ”みたいな視線を向けてくる。
俺としては”似合わんよりも似合った方がいいだろう”という考えなんで
似合うといわれれば嬉しいのさ☆
「でもな。似合うとわかっている奴が着ないなんてバチあたるぞ!」
だからお前も着ろ。
なにせこれは決まったこと。
さっきあみだくじをして全員一致で引き当てたのが「女装喫茶」なんだからな
「でもあれズルだし」
おや?何を持って君はそんなこというのかね
「さっき見たらどれを引いてもそれに当たるようになってました」
。。。。。。。うわー、何そんな余計な所を見てるんだよ!!
越前の発言に皆がざわざわとしゃべりはじめて抗議してきそうな雰囲気になってしまった。
この雰囲気を治めるためには・・・この事実かな?
「このくじを作ったのは不二だよ。文句があるなら不二に言おうな(^^)」
おぉっと!!
俺が言った瞬間に室内が静まり返ったぞ!
「皆。言いたい事があったら聞くよ?」
止めとばかりに言った不二の一言に皆がぶんぶんと首を横に振る。
あー、おもしろい光景だこと♪越前も黙っちゃってるよ
「と、いうことで越前、決定だからな(^^)」
俺達皆が女装するんだ。お前だけが逃れられるなんて思うなよ
まあ、逃げたら逃げたで当然捕まえるからな。
その為にレギュラー外部員にはその為の指示を出してる。
”逃亡者を即捕獲せよ!”と。
これはかなり重大な任務の為に、ほとんどの部員が捕獲メンバーとして裂かれている。
残りは”喫茶”をやるのだから当然調理に回ってもらう。
これはちゃんと事前に調理テストをしてその中からなかなかに腕の良い奴らを選んでいる。
なのでそこらへんのことは問題なし
あとは俺達が女装して客をもてなせば完璧!!
こいつら校内外に人気あるんだからこんな時に利用しない手はないからな!
こいつらを目玉に客を呼び込んで稼ぐのさ♪
その稼ぎ分は当然部費となって、テニス部は潤う!!
はぁ〜、本当に良い考えだよ。それに面白いし!!
この話に乗ってくれて且つ協力してくれる不二には本当に感謝☆
「ということで決定!!てことで今から採寸だ!!
家庭科室に採寸及び衣装協力を申し出てくれた女子が待機してるのですぐに向え!!
あまり長々と待たせるんじゃないぞ!!」
そういうと俺はさっさと皆を部室から追い出した。
中に残ったのは俺と不二だけ
「不二、協力感謝な♪お前がいなけりゃこんなにスムーズに決まらなかったし」
「お役に立てて光栄だよ。それより、本番が楽しみだね」
本当にな。
奴らがどんな風に化けるか今から楽しみで仕方ない。
「不二も似合うぞー」
「もちろんもね」
お互いにこにこ笑って和やかに会話をしながら部室を出て行く。
本当に文化祭が楽しみだよねー
今からでも簡単に想像がつくよ、皆のウエイトレスの仕事っぷりが!
手塚なんて仏頂面で対応するんだ。でもって越前もミニ手塚みたいな対応してそう
そんな二人を大石やタカさんが”まあまあ”と爽やか癒し笑顔でフォローしてまわる。
そんな中でやはり女装しても仲の良さが変わらない桃と海堂が喧嘩して。。。
手塚が怒鳴ってあの姿のままで走らせて。。。走る二人はとてもよい客引きとなってくれるだろう
英二、開き直るとかなり楽しんでそうかもしれない。そして器用に仕事をこなしてそうだな
乾はきっといちいち細かい説明なんかをして客を困らせて・・・・やっぱり大石とかタカさんがフォローにまわって?
えっ、俺と不二?
それは当然皆の様子を楽しみながら客をさばいてるんだよ。
あー、本当に楽しみだ!!文化祭が待ち遠しくて仕方ないね♪
なんてことを言ってる間にあっというまに当日がやってきた
「さーてと、そろそろ準備は良いか?」
『・・・・・・・』
あはははは、見事にみんな不満そうな顔!
でもそろそろ開店だってのにいつまでもそんな態度でいると
「みんな、が”良いか”って聞いてるんだよ。返事は?」
後ろからかかったその一言に皆の肩がびくっと揺れる。
「ふーじー。今からそんな脅してちゃいけないよ♪」
「面白いこというね、。僕そんなこと全然してないよ。(にっこり)」
今日もその笑顔が眩しいね♪
んじゃ、もう一度
「準備は出来てるかー!」
腕を振り上げぶんぶん振り回しながら叫ぶ
それに皆が答えた
『おぉー!!!』
あはははははは・・・ヤケになってるね
そのまま終了時まで開き直ってて下さいな♪
さて、そろそろ
[青学祭 男子テニス部女装喫茶(そのまんまな突っ込みはなし!)]
の開店だ!!