ネヴァーエンディングストーリー






私は図書館にて真っ白なノートを目の前にして頭を抱えていた。

頭を抱えてる理由はこのノートをいかに埋めるかということ

これが宿題という内容であったならばここまで悩まないでよいものを・・・

そうでないから悩んでしまう。

ここに来てすでに1時間

ちっとも埋めることができるモノが思い浮かばず

ダメだぁ〜と持っていたシャーペンを放り出して伸びをした。

「んー、気持ち良い!!」

たはぁ〜と変な声を出しつつ大きく吸った息を吐き出していたら

私のいきなりの行動に驚いたのかカウンターにいた図書委員の子が目を丸くして見ていた。

なんとなく誤魔化すような感じの笑いを浮かべてその子に軽く手を振ってみると

あっさり無視されてしまった

冷たいなー

、なにをやってるんだ」

手を振り返してくれるとは思わなかったけどあんな態度はどおよ?

なんて考えてたら知った声が聞えた。

「んー、手塚と会話かな」

そういってくるりと振り返ればそこにはやっぱりな人の姿。

が、手塚の視線は私にではなくてさっき私が手を振ってた図書委員の子を見てる。

「知り合い?」

「あぁ」

ふーん、手塚の知り合いね。

てことはさっきの態度もなんとなく納得かな

「にしても手塚が図書館に来るなんて珍しくない?」

「そうか?」

「うん」

私は部活ない時とか結構入り浸ってるんだけど、それまで一度も顔あわせた覚えがないからね。

けど、利用時間が違ってたら合わないのは当然なんだけどね

ところで私と手塚はクラス一緒。席も隣だったりする

で、どうも気が合うらしくてよく話したりする。

といっても私が一方的にしゃべって手塚は相槌を打ったり単語で返事してきたりといったようなものだけど

そして気づけば呼捨てで呼び合うくらいには仲良くなりました♪

というか女友達というよりも男友達と思われてる風なところがあるけどね

えぇ、どーせ私の背は運動してないにも関わらず手塚とほぼ変わらないですよ!!

髪だってかなり短いから後ろから見たら男がスカート穿いてる!?みたいに見えますよ

・・・・・・・・・・実際間違われたし。ズボン穿いたら完璧男だし!!

まあそのおかげかで他のお嬢さん方に意地悪されずにすんでるけどね。

それにこのお陰で友達になれたような気がしなくもないし。。。

ま、そんなことで今では他の男友達さんくらいには仲良くてクラスでは一番の友達となっております♪

なんてことを考えててふと疑問が。

「今日は部活はどおしたのさ?」

この時間は部活のはずだよね?もしかしてサボリですか?

「読みたかった本が返却されたと連絡があったからな。」

それで取りに来たのですか。なるほどね

こそ部活はどおしたんだ」

私?私はちゃんとやっておりますよ。只今活動中です!!

いや、あの・・・その疑わしそうな目で見られるのは何故でしょうか?

本当にしっかりとやってるんだよ?ちょっと投げ出してたけどさ

「これが証拠さ!」

と、目の前のノートを軽く叩くと

「真っ白だな」

・・・・・・・・・いわないでそれを!!

「できそうなのか?」

「全く!!ネバーネバーエンディングですよ」

全く持って終わりが見えません!!

なんでうちの演劇部は自分達で脚本を書くなんて伝統があるんでしょうかね?

書かされる身にはたまったもんじゃない!!

これでも私は女優なんだよ?

いや、男役しかやらせてもらえないから俳優さんか?

あれだよね、うちの部の男子。

いるにはいるけども皆私より背が低いのが問題なんだよ

だからいつも私は男役。主役やれるからそれはある意味得したと思えばそうなんだけど

でもやっぱり一度は女役やってみたいよね。

ドレス着てさ〜♪

・・・・ダメだ。自分で想像して思ったよ。似合わねぇー!!!!

こうして男役を続けるしかないのね。

こうなったら理想の相手役を見つけるしかないわ!!頑張れ私!!

その前にこの脚本を完成させるぞ!!

えいえいおー

なんて自分の世界に入ってしまった私を手塚は遠い人を見るように見ていた。

お恥ずかしい(///)

「手塚!」

図書館の入り口の方から掛かった声に振り向けば、そこには!!

「不二、どうしたんだ」

「竜崎先生に探してきてくれっていわれたんだよ」

「そうか。悪かったな」

「いいよ。それよりどうしたの?」

などという会話が私の目の前で繰り広げられていたのだけど、そんなの耳に入っちゃいない。

とうとう、とうとう私は見つけましたよ!

!?」

「!!?」

「きゃぁぁ♪手塚ー♪この子誰?誰なの?可愛いー!!!」

いきなり立ち上がって今入ってきた人に私は思わず抱きつく

そして離れた後にまじまじと顔を見る。

うわぁぁ、まさに理想通りだわ♪

「手塚手塚!!この子誰よ、教えて」

この子と知り合いらしい手塚を振りかえれば

手塚はどう表現してよいのかわからないような複雑な顔をして私を見ていた

「手塚、どおしたのさ?」

どおしたの?なんで何もいってくれないの?

首を傾げて反応を待ってみるけどやっぱり返事は帰ってこない。どうしたんだろう

「あの、・・・さん?」

「はい?あっ、私は。よろしくね♪」

「よろしく。じゃあ、さん。さっきの”この子”って僕のことかな?」

「そうよ。名前教えてくれない?」

「不二周助」

「周助?・・・男の子?」

「そうだよ」

「えぇっ!?」

そうなの?顔しか見てなかったから全然気づかなかったわ!!

でも男の子にしては可愛らしい顔だし柔らかな髪してるし、

うーん。まさに私の理想なお姫様だわ♪

それに私のが背が高いからまさにぴったし!!

うわー、これなら脚本もすらすら書けそうだよ?頑張れそう♪

「手塚♪」

「なんだ」

あら、ようやく返事してくれたよ

「お願いがあるんだけど・・・」

と、言った瞬間におもいっきし嫌な顔をされた。

今までの私の”お願い”で何度か振り回されてるからかなり警戒してるみたいだね

でも大丈夫!今回はあなたに被害はでないわ

ただ不二君には。。。。私の相手役として今度の舞台に立ってもらいたいな。と思ってね

なんで不二君のことを手塚に聞くのさ。

とか思うけどどうも手塚にかなり係わり合いのありそうな感じだし?

多分きっと同じ部活だとかそおいったものだと思うのだけど。。。

まあ、とにかく手塚を落とせば不二君は結構楽しんで参加してくれそうな気がする。

だから手塚の許可を得なければ!!

私はね、演劇が好きなの!!演劇部が大好き!!

だから舞台を成功させる為ならば手段は選ばないわ!!ということは手塚も知ってるわよね

ということで・・・

「この願いを聞いてくれなかったら場合、手塚、あなたに総レースでフリフリなドレスを着てもらうわ!!」

ピシッと指をつきつけてそれを言った瞬間に手塚は即答で

「わかった」

と許可をくれた。あとは事情を不二君に説明するのみ!!!!!!

そうしたら早く脚本を仕上げて舞台稽古に突入。そして本番よ!

そうとなれば早く説得しなければ・・・ね♪

 

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