修学旅行






「なんでお前がここにいるんだ?」

そういって手塚は驚いた顔をした。

今、俺達は修学旅行に来ていて今いる場所は今日宿泊するホテルの一室。

さっきまで教師達や他のクラス委員達や班リーダー達強制参加の明日の行動の確認会に出ていて

やっと終わってあてがわれたこの部屋に戻ってくるとそこには同室の奴の姿はなく

変わりに他部屋な筈の俺がポツンといて

それはさすがに事情しらないと驚くよな(笑)

「俺さー、部屋の奴らに追い出されちゃったんだよな」

そういって俺は苦笑する。

が、それだけでは手塚に意味は伝わらず不可解そうな顔をされた。

「まあ、正確に言うと”追い出された”じゃなくて俺が”自分で出てきた”というのが正しい」

「どおいうことだ?」

「あいつらさー、修学旅行とかお泊りにはありがちな会話を始めたんだよ」

まあ、よーするにお気に入りな女子とかの話とかとかとか

俺としては聞く分には楽しいからいいんだけど、聞いたからには俺も話せ!ってことになるだろ

それはさすがにゴメンだ。

誰が”言ったら最後。ココだけの話といいながら絶対にばらされるであろう会話”に加わらなければならん?

ということで始まりそうな雰囲気に突入しはじめた頃にばれないようにして抜け出してきたよ。

抜け出したのがばれたとしてもさすがに手塚の部屋に逃げ込んだと分かれば追っても諦めるだろう。

そこまで言うと手塚は”何をやってるんだ”とでも言いたげなため息をした。

今回は許してやってくれよ。そおゆうのが楽しい年頃なんだからさ

。」

「何?」

「そんなことをいうと年を疑われるぞ」

「手塚ほどじゃないよ」

「・・・・・・・」

あははは。自分から言い出したのにぶすっとした顔になったよ。

負けるの分かってるんだからそんなこというなよな(笑)

まあそれは置いといて

「ということで今日はここに泊めてくれ」

「何故だ?」

それはね、きっとあいつらは当分戻ってこないからですよ。

結構な人数集まってたから1時間、2時間は戻ってこないんじゃないの?

それが予想できたから俺は抜け出すときに側にいた一人、俺が抜け出すのを見逃してくれた奴に

俺は手塚の部屋に泊まるからって伝えてきたからさ

「すでに手回し済みか」

「そーゆうこと」

ちなみに教師の点呼とかそういったものは今日はない!

何故なら教師達も旅行ということで浮かれ気分で今日の夜は飲むぞー!!なんて会話してるのを盗み聞きしたからな

それを集まってるやつらにも教えたし

だから今日はどれだけ集まろうが、部屋から抜け出そうが部屋の移動を勝手に行おうが注意されることはないのだよ!

誰かが見つかるなんてドジを踏まない限りわな(^^)

「今日だけだぞ」

「サンキュ♪」

話が分かる奴だな。

てことで寝る場所は確保できた。

あとは・・・・・今日の昼に見てから密かに計画してたことを実行に移すのみ!!

「手塚」

「なんだ」

「あのさ・・・」

そう言って声をひそめて近くまで来るように示した

手塚は不審気にしながらもひそめた声が聞えるとこまで移動してきてくれた

本当はこの部屋には俺と手塚の二人だけしかいないしドアもちゃんと閉めてあるから声をひそめる必要なんてないんだけど

一応。というか、悪巧みを企んでるものとしての雰囲気というかね(笑)

そして俺はちょっとした計画を手塚に伝える

「今からちょっと抜け出さないか?」

ニヤリと笑うと手塚はびっくりした顔でまじまじと俺の顔を見てきた。

「本気か!?」

「とーぜん」

「規律違反だ」

「何を言うか!!旅行企画書通りでない俺達だけの思い出を作ろうとするのの何処が悪い!」

それに違反なんぞ破るためにあるんだよ、破るためにな♪

そう言うと手塚は呆れたような顔をする。

実際は”ような”ではなく本当に呆れてるんだろうけどさ

「ばれたらたくさんの人に迷惑掛けることになるんだぞ!」

「んなのばれなきゃ良いだけお話じゃないか」

今日の教師達にはばれる心配はよっぽどのことがない限りないって。心配するな!

「抜け出すのはよっぽどのことではないのか」

「だからばれなきゃ良いんだって」

頭かったいなー。そんな一晩中抜け出そうってわけじゃないんだよ?ほんの1時間かそれくらいの間だって。

「・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・手塚ー。行こうよー。一緒に思い出作りに行こうよー!!」

「気色の悪い言い方するな」

だったらお前が”行く”という一言を言ってくれればすむ話だろ?

「俺が行かないといったらどおするんだ」

「ん?それは残念だけど、その時は俺一人で行く!!」

止めても行く。絶対に行く!!

「・・・・・・・・・・ばれない自信はあるんだな」

「とーぜん!!」

なければ言い出さないって。俺だって見つかって説教されるのは嫌なんだから

その後、一分くらい?沈黙の後に手塚は深々とため息をついた後、

「1時間で戻るからな。それ以上は許さん」

やっぱ手塚良い友達だよー!!



そんなこんなで俺達はばれないようにしてホテルを抜け出した。

うーん。知らない土地の夜の道を歩くのはちょーっとドキドキするね♪そして楽しい!!



「何?」

「何で抜け出したかったんだ?」

あれ?そういえば事情話してない?と聞けば話してないと即答で一言返された。

そうか、言ってなかったか

「実はさ、今日の夕方にここら散策時間てあっただろ?」

「あぁ」

その時に見つけたんだよな。今日の夜にお祭りをするって書かれた紙を

そんなの見つけるとさ、やっぱ行って見たいじゃん?

知らない土地の知らない祭りに参加ってわくわくするだろ?

でも参加したいって言っても教師達は反対するだろうなんてことは予想しなくても分かることだろ

夜に生徒を知らない土地に放り出すなんてやらないだろうからな

自分達の手間もかかるし

で、それをわかってても俺は行きたかったんだよ!!てなるとやはり抜け出すしかなくてさ

他の奴も誘おうと思ってたんだけどいつの間にやらみんな集まって会話が始まるし

こうなると楽しそうに会話してる皆を中断してまで誘えないでしょう。

そしたら手塚なら!?とか思ってね。。。そおうゆわけさ

俺の選択は間違ってなかったね。とニッっと笑えば手塚は呆れたような諦めたような顔をした後に

苦笑して俺の頭をポフポフ叩く。

おいっ、俺の背がお前より低いからってやめろよー!!!

なんてことを騒ぎならがら向ったお祭り会場

それは予想以上の楽しいものとなって1時間で戻るはずが戻ったのは2時間も過ぎていた。

戻ってみればやっぱりというか抜け出したことは全然ばれてなくて

俺達は苦笑しながら部屋に戻ってベットに潜り込んだ

修学旅行の日程、あと2日残ってるけど・・・

でも何年した後にこの修学旅行のことを思い出すとき、一番に思い出すのはきっと今日の夜のことだろうな

本当に、忘れられない良い思い出が出来ました

 

 

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