本音






なんだかなー。もうこんなものが配られる時期になりましたか

今、俺の目の前にあるのは

”進路調査”と書かれた紙

大体の者はこのまま高等部に上がるんだろうから必要ないだろうと思うのだけど

やっぱりこおゆうのはあるのだね。

それもご丁寧に第3志望まで書くようになってるよ?

。。。。どう書けっちゅーんだよ!!

第3志望まで全部高等部!と書いて出せばよいのか?

なんてうんうん唸ってると前の席の英二がくるりと振り返って

俺の手元を覗きこんでいた

はこのまま高等部に進学?」

「当然!」

ココに入るのに他の皆は暢気に遊んでいる所を俺は頑張って受験勉強してたんだ

今更他に行く気になれるかってんだ

ていうよりももう受験勉強はしたくないぞ

そう言うと英二は

「だよねー♪」

と嬉しそうに笑う。

も英二も高等部に進学なの?」

後ろからの声に振り向けばこっちを見ていた不二と目がばちっと合って・・にっこりと微笑まれた

「そうだよ。そおゆう不二もだろ」

「うん」

にっこりと頷く不二

けど、さっきの質問の仕方だと自分は違う所に進学するように聞えるぞ?

「そう?」

「そう。ちょっと驚いたよな」

だろ?英二・・・と聞けば英二も驚いたと首をぶんぶんと縦に振る

「それはごめん」

「いえいえ」

なんとなーく穏やかな会話になって

「でも進学かー」

「どうしたの?」

「なんか全然実感沸かんね」

言った俺に”オレもー”と英二が同意を示してくれた。

「そうだね。まだまだ、とはいわないけれどまだ少し先のことだからね」

「そうそう。それにその前に卒業とかあるわけだしさ」

「ホント。実感わかにゃいー」

3人して複雑な気分

さて目の前の進学調査にはなんて書こう?

「どおする?」

「高等部に進むって書くしかないだろ」

「第3志望まで全部それで?」

「第1志望だけ書いて後は空欄のままでもいいんじゃないの?」

いくら考えても良い案は思い浮かばず、結局は第1志望だけを記入して後は机の中に放り込んだ

「いまから進学っていわれてもなー!!」

「だにゃ」

「でも考えないといけないんだよね」

最後の不二の言葉になんだか胸の奥がもやもやというかむかむかというかイライラというか

なんだか暴れたいぞ!!!!!

とにかくここは部活にでも出てストレス解消と行きましょうか♪

てことで俺は行く。と勢いつけて立った。

「何、どしたの?

驚いて目をまん丸にした英二とかやっぱし驚いて目がちょっと見えてる不二とか。

そんな二人にニッと笑って一言

「部活に行ってくるぜ♪」

これに脱力したのか呆れたのか

「部活行くのにそんな気合入れて立つことないのに」

と笑われた。良いんだよ。なんだか憂鬱な気分で行く気にはなれなかったのさ

で、「僕達も部活に行こうか」と話す二人にお先♪と手を振って教室を出る。

が、どうしても言いたい一言というか、それが思い浮かんで慌てて二人の所に戻った。

、どおしたの?」

「忘れ物にゃ?」

不思議そうな顔する二人に俺は笑って言った。

「高等部に進学だろうが他に行くことになろうがんなこた一先ず置いといて・・・・

これからもずっと仲良くしていこうな♪」

俺の言葉がよっぽど思いがけなかったのかぼけっとした反応の二人の顔を俺は満足げに見やって

「では今度こそ、お先に!また明日な!!」

と、教室の出口に向い廊下に一歩踏み出した。

そこを「)」と後ろから大きな声で呼びかけられた

そして・・・・・

「「もちろん(にゃ)!!」」

ハモってる所が面白い!俺は二人に向ってビシッと親指立てると今度こそ教室を出てった。

本当にな、先のことなんて考えないといけないんだろうけどでもまだ考えることなんて目先のことだけで

ちゃんとしたことなんてのも決まってないけど、

でもこれから先どうなろうとも「仲良くしていきたい」って気持ちだけはしっかりと心の中にある

嘘偽りない正真正銘の本音だからな。


 

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