※『罰ゲーム』を読まれてから読むと楽しめるかと思います








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「はぁー?桃君の様子が可笑しい?」

部活終了後のリョーマの家の裏の境内にあるテニスコート

そこでしばらく自主練として壁打ちしていたリョーマだったけど

休憩することにしたのかのほほんと椅子に座ってお茶を飲む俺の前までやってきて

俺は魔法瓶から冷えたお茶をコップに注いでリョーマに渡す。

それを一気に飲み干してお代わりとコップを前に突き出されたのでまたもう一杯ついで

今度はそれを俺の隣に座ってゆっくりと飲み始めた。

それから一言二言の会話を交していく中で出た話題

その内容は驚くものだった。

「なんか部活中も上の空なんスよ」

それで部長に何度も注意されて最後には走らされてました。

淡々というリョーマに俺は珍しいことがあるもんだと思った。

リョーマもそうだけど桃君もテニスが大好きで

練習中かなり真面目にしてる、でも真面目にする中でも楽しんでる。そんな姿をよく見てた。

そんな桃君が上の空?一体何があったんだ?

なんか物凄く気になる!!

で、リョーマに何か知らないのか?と聞いてみた所”知らない”の一言が返ってきた。

お前・・・桃君とわりかし仲良いんだからそれくらい聞いとけよ!!

と思いつつも知らないならしょうがない

ここは明日当たり直接本人に尋ねてみることにしよう

ということで翌日

昼休みまできたが学年も違えば校舎の階数も違うということで一度も桃君に会えず

で、昼休みならきっと購買にパンの買占めにでも行ってるだろうと

早めに教室を飛び出して行ってみたが姿は見えず

購買のおばちゃんにも尋ねてみたけど今日はまだ一度も来てないとのこと

・・・・・何があったんだ?桃君が購買に姿を見せない日があるなんて、やっぱ可笑しいぞ?

まさか休みなのか?とも思ったんだけどそれはクラスメイトでありテニス部員でもある

不二と英二に聞いたところ、朝練には出てたということだから休みということではない。

ちなみに朝練でもやっぱり様子は可笑しかったらしい

リョーマだけでなくあの二人も言うってことは余程何かがあったに違いない!!

これは早く探さねば!!と、とりあえず購買で昼食用パンと3時のおやつ用のパンを買って購買を後にした。

えーと、桃君の良そうな所。。。の前に昼食わんと!!

で、天気も良いので屋上に出て、裏手の方に回ってみれば・・・

「桃君発見♪」

俺ってば以外と運良いね♪

これで食後に探す手間が省けたよ。

なるだけ音を立てないようにして近寄っていった。

「桃君☆」

ぼーっと空なんかを見上げている桃君の耳元で大きな声で名前を呼んでみると

”飛び上がった”まさにそんな表現通りの反応が返って来てなんだか嬉しくなる。

などと思ってる場合じゃなくて、とりあえず話を聞く前に横に腰を下ろしてパンの袋を開けて一口かぶりついた

「んで、どうしたんだ?」

口をモゴモゴいわせつつ、こんな姿を手塚に見られたら

”口の中のものを呑みこんでから話せ!”と怒られること間違いない!!だろうけど

今ここに手塚はいないということで勝手に大目にに見てもらうことにする

「何がですか?」

「リョーマとか不二とか英二とかがお前の様子が可笑しいって心配してたぞ?」

「心配というより面白がってたんじゃないスか?」

まー。その気持ちのが大きいだろうけどでも心配してたことは間違いないと思うぞ?

「んー、話したくないなら別に良いけどさ」

でも俺なんかにでも話してすっきりできそうなことならいくらでも聞くぞ?

そう言った俺に桃君はちょっと迷ってるみたいで、とりあえずその間に俺はパン一個食べきった。

2個目の袋を開けつつ目の端でチラリと桃君の様子を伺ってみる。

確かになんかちょっと上の空っぽいな。でもってため息もついてたりして。。。なんだかこの様子は話しによく聞く

「恋煩い」

な感じに似てますか?

いやいや、でもまさかなーと思ってたら。

先輩、何で!?」

はいっ?えーと、もしかして俺今口に出してました?

そして桃君のその慌てよう。もしかして本当にそうだったりするのですか?

恐る恐るというか聞いてみると。。。。。。。頷かれてしまいました。

おぉ!!とうとう桃君に春がやってきたんだね!!!それはめでたい!!そして相手はどんなお嬢さんなんだい?

興味津々!でもそれと気づかれないようさり気なさを装って聞いてみると

桃君はなんだか照れたように

「名前分かんないんスよ。」

という。んじゃ、学年は?と聞けば多分3年らしいとのこと

なんかえらい不確定ですな。何も分かってないのか?

でも3年ならどんな容姿か言ってくれたらもしかしたら分かるかもしれないよ?

「えーと、女子にしては割かし背が高くて」

背が高い。。。。運動部?バスケあたり?

「髪が長くて・・・」

んじゃ文化部?運動部は邪魔だからって短いのが多いからな

「それだけっス」

「わかるかぁぁぁ!!!!!」

その条件に当てはまる奴はたくさんとはいわないがいるぞ?

それをどお絞り込めと!!!!

「こ、先輩落ち着いてください(汗)」

いやいや、俺は落ち着いてるぞ。この上なく落ち着いてる。で、桃君

「いつその子を見たんだ?」

「先週の土曜です。」

ふんふん。今日は金曜。約一週間前のことなんだな。にしてももしや一目ぼれ?

なんて聞いた俺が馬鹿だった。照れるのは分かるが豪快に俺の背を叩くのは止めてくれ!!痛いってばよ

「でも見たのはその日だけです。それ以前にも見たことないし」

へぇ。それは・・・その子はその日たまたま髪型変えるか何かをしたんだろうな

女子ってそれだけで雰囲気とか変わるし、てことは見つけ出すのは中々に大変そうだ。

「それ以外に何か気づいたこととかないのか?」

「えーと、俺は見てないんスけど聞いた話じゃ部長と腕を組んでたとか・・・」

でもそれは冗談だと思うんスけどね。まさか部長が・・・

と横で爽やかに笑う桃君。俺もまさかここに手塚が出てくるとは思わずちょっとびっくり

でも手塚と腕を組んで歩く女子なんて居ないだろう!!と笑いかけて・・・ふと気づいた。

「桃君がその子を見たのは先週の土曜なんだな?」

「そうっスけど?」

「で、話によると手塚と腕を組んでたとかいないとか」

「本当かは知らないっスけど」

「そして女子にしては背が高くて髪がロングで・・・・・」

うわーていうかなんていうか、その女子に物凄く心当たりがあるような気がするのは気のせいでしょうか?

えーと、これは一体どおしたら?

多分、俺の記憶に間違いがなければそれって・・・・・・俺じゃありませんのコト?

先週の土曜つったら不二と英二とリョーマとで賭けゲームやった罰ゲームやらされてて

その罰ゲームの俺の内容が・・・・・・・・女装

そしてそれで『一日手塚の恋人として過ごすこと』

もしかしなくても桃君はその時たまたま一人になった俺を目撃して・・・・一目ぼれをしたと。そおゆうことなのでしょうか?

これって(汗)

さっきまで桃君の応援してやろう!!とか思ってたけど、すいません。出来ません

出来るはずがございません!!

まさかあの罰ゲームから数日後に被害者が増えるとは思わなかった。

あれを考えた不二を恨むよ?

まあとにかく、これ以上俺が桃君に出来ることなんかあるはずもなく

謝罪の気持ちを込めておやつ用に買ったパンを無言で差し出した。

そんな俺を桃君は不思議そうに首を傾げていたがどうやら空腹だったようで早速開けて食べてしまった。

あーあ。。。これからどうしようかね


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