13日の金曜日






「今日ってさ・・・・・」

13日の金曜日じゃん?

休み時間に不二と英二と会話していて、

ふと気づいてしまった事実を声を潜めて話した。

しかしそれを言った途端、それまで楽しそうに会話していた英二の笑顔は引き攣り

ぎこちない動きで前を向いてそのまま席を離れてしまった。

えーと、俺もこんな話題は嫌なんですがそこまでの反応をされるというのも

それにまだ昼だし大丈夫っしょ?

がそんな話を振ってくるとはね」

それまで英二の行動を楽しそうに見守っていた不二がクスリと楽しそうに笑う。

「俺としても好きで話したわけじゃないんだけどな」

「じゃあなんで?」

それは朝、カレンダーを見た時に気づいてしまったからだな

そのまま見なかった振りでもできたらよかったんだけど

1度気づいてしまったら気になって気になって仕方ない!

なんて今までずっと考えてて、このまま一人で考えてるのは体に悪いし

こんなことを俺だけが考えてなきゃいけないというのも悔しいというかなんというか

で、どうせなら他も巻き込んでやろう!というか俺と同じ状態に引き釣り込んでやろうと思って話した。

結果は成功で、一番引きずり込んでやりたかった人物は予想通りの反応を返してくれて

今は大満足ですよ☆

でも口にしてしまったらしてしまったでかなり嫌な気分

はぁぁ・・・・つい重々しいため息がこぼれてしまう。

「そんな気分になるなら話さなければよいのに」

「そーなんだけどさー」

そうなんだけど、話さずにおれないというのが俺じゃん?

そう言った俺に不二はあっさりと「それはそうだね」と頷いた。

あははははは・・・・少しくらい否定してくると嬉しいんだけどね

「まあ、そおゆう訳なんですよ」

「ふーん・・・そういえば13日の金曜日に黒猫が前を横切ったら不吉というのがあるよね」

「へっ?」

何、それ・・・そんなのがあるのか?

黒猫が前を横切ったら・・・・黒猫・・前・・・横切る・・・

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

「どうしたの?突然」

「不二、どうしよう(汗)」

うわぁぁ、とんでもないよこれは、一体どうすればよいんだ?

「だから何が」

「俺、今日家出た時に目の前を黒い子猫が通っていったよ」

。頑張れ♪」

はいぃ?一体何を頑張れと?そしてお前は何故そんな爽やかな笑顔でそれを言うんだ!!

「もう一つ聞いた話なんだけど」

何、これ以外にも何かあるのか?

聞きたくなく!!これ以上怖い思いしたくない!!と思いつつ怖い物見たさな好奇心で気になるよ!!!

「この日の深夜。。。というより明け方近くだね。生徒会室で何かが起こってるらしいよ?」

「何かって何だよ!!」

「何かは何かだよ」

ねっ、気にならない?

可愛らしく首をかしげた不二に俺は”ならない!”と首を振りつつ

心の中で”何かって何だ?気になるー!!”と叫んでたりした

その叫びが聞えたのかどうかはしらないが不二は楽しそうににっこりと笑い

・・・・・俺の耳元に小さな声で囁いた

「それでね・・・・・・」




「その何かが何かを見に行こう」

わくわくとした気持ちがにじみ出ている声。でもその内容は最悪

「何でこんなことに・・・」

もう俺は泣くしかないといった状況

今いるのは明け方近くの学校

あの小さな声で囁かれた言葉に俺は硬直してしまったのだが

そんな俺の横で不二は楽しそうに段取りを決めていた。

「4時に学校前に集合!といっても、起きれないよね?

だから今日は僕の家に泊まりなね?時間になったら僕が起こしてあげるから。」

俺としては物凄く嫌で拒否したいんだけど”気になる”という好奇心は消せずに

拒否しきれないでいて。。。

でもでも怖いのは嫌だぁぁぁぁ!!とかいう気持ちも当然あって

心の中で激しく葛藤中

でもそんな俺の心中を知ってるのかいないのか・・・多分知ってるんだろうけど

そんな俺を見て楽しんでるんだろうけど不二は「楽しみだね♪」とかいって笑ってる。

くそぉぉぉ!!!!

あっ、でもそういえば!と思い出したことがあった。

幽霊とかお化けが出る時間て0時〜3時までの間だって聞いたことがある

で、特に出るというのが2時半辺り

んじゃ4時なんてその時間はとっくに過ぎてるから大丈夫!!な、はず

その”何か”が起こるという生徒会室を除いては

そう考えると少しは気が楽に・・・・なるはずねーじゃねーか!

暗い学校なんてヤダよー。怖いよぉ!!家に帰って寝てたいよぉ!!!

、そろそろ行くよ?」

なんでお前はそんな楽しそうなんだよ

いくら幽霊とかお化けが怖くないからってさ・・・お前に怖いものはないのか?

?」

「何でもない・・・行きます(TT)」

2・3歩先に進んだ不二が振り返って俺を呼ぶのを、俺は諦めた気持ちで聞いて

嫌々ながら足を進めた

「不二」

「何」

「用事があるのは生徒会室だろ?なのになんで理科室とか音楽室回るんだよ」

「そりゃ、目的は生徒会室だけどせっかく来たんだから夜の。。。といっても明け方の学校を楽しもうよ」

・・・・・・・・俺には不二の考えを理解できそうにないです。

今頃、英二なんてまだ夢の世界を漂ってるんだろうねーよいなー

やっぱあの話を振った俺が間違いだったんだなー(涙)

、そろそろ目的地に向うよ」

そこで自分の世界に入ってないで・・・置いてくよ

不二の言葉に俺は現実の世界に戻ってきて慌てて先を行く不二を追いかけてった。

こんな所に俺を一人置いてくな!!!



で、やってきました生徒会室前

「不二」

「うん」

「中からなんか聞える」

「そうだね」

なんだろうカッカッカッとかいう音が聞えるよ

何の音だ?そしてこの中では一体何が起こってるんだ?

つーか、明け方近くに生徒会室で何かが起こってるという話は本当だったんだな!!!!

「不二、帰ろう!!」

「駄目だよ。せっかくここまで来たのに。ここで帰ったら余計に気になって仕方なくなるじゃないか」

それはお前だけだよ。俺は今はもうどうやってここから離れるかってことしか考えられないよ!

、往生際悪いよ。それに・・・」

往生際悪くて結構!!といおうとした俺はその言葉を言えなかった

何故なら「それに・・・」の後に続いた不二の動作

それは。不二は生徒会室の扉をノックしやがったのだ!!!

なんてことしやがるかこいつは!!!

「あっ、音が止まった」

「・・・・本当だ」

さっきまでしていた音が止まってる・・・怖ぇぇぇぇ!!!!

「さっ、開けるよ」

開けるなー!!!扉に手をかけた不二の手を掴もうとして、でも一足遅かった。

掴む前にガチャと扉の開く音がして・・・開いた。

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

もう俺は中を見る前に扉が開いたことに恐怖で大声をあげた。

「「、煩い!!!!」」

うぎゃぁぁぁ、ダブルで叱りの言葉がぁぁぁぁぁ!!!

って・・・ダブルで?

あれっ?なんでダブル?一つは不二はもう一つは誰の声だ?

もしかして幽霊?俺は幽霊に叱られたのか?

にしてはなんで俺の名前を知ってるんだ?

なんか急に頭ん中が冷静になって・・・・部屋の中をおそるおそる覗く

「「手塚!?」」

そこにはなんと手塚の姿が!!

同じく俺とハモッて手塚の名を呼んだ不二を見れば

かなり驚いてるらしいその様子から奴も余程驚いたらしい

そりゃそうだな。誰もこんな時間の生徒会室の中に手塚がいるなんて思わないよな

にしてもさ

「一体何をしてるんだ?」

「見て解らないのか」

「解らないから聞いてるんだよ」

「仕事だ」

「仕事って・・・生徒会の?」

「そうだ」

何を当たり前なことを聞いていると手塚が額に皺よせる

そりゃ生徒会室でするのは生徒会の仕事というのはわかるんだけど

なんでこんな時間に?それも部屋の電気もつけずに・・・

そういえば横にいる不二からさっきから一度も声が発せられてない。

どうしたんだと見てみればあっけに取られて声も出せない様子

そりゃそうだ。その反応は正しいよ。つーか俺もあっけにとられてるのは一緒

ちゃんと会話できてるのが自分でも不思議でならないよ

でも本当に夜中に一人で電気もつけずに生徒会の仕事をこなす手塚って一体何なんだ?

おかしすぎやしないか?聞きたいことはたくさんあれどどれから聞いてよいのかわからずに頭が痛い。

これはどう対処したらよいんだよ??

誰か救いの手をくれ!!



「不二」

「ん?」

魘されてるよ。起こしたほうがよくにゃい?」

「そうだね、そろそろ先生もやってくるだろうしね」

「でも会話の途中でいきなり寝ちゃうからびっくりしたにゃ」

「本当にいきなりだったよね。それで熟睡。って凄いかも」

「あっ、一段と魘され出した」

「・・・・・」

「・・・・・」


「「一体どんな夢みてるんだろう?」」

 

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