激辛だぜ






「いっただっきまーす!!」

今日の3.4限目は調理実習だった。

作ったのは焼き飯と汁物と杏仁豆腐

我ながら、上手く出来たと思う!!味は完璧!

先生からも褒められるほどに良い出来♪

一緒の班として作っていた英二と不二と共に手を取り合って喜んだ。

ただ問題は、作り過ぎだったという事

班人数が6人なのに対し、どう見ても量は倍以上ある。

いくら食べ盛りの俺達といってもこれ全てを食べるのはどうなんだろうか?

やはり余るのがもったいないから!!とだ全ての材料放り込んだのは間違いだったか?

「でもいーじゃん♪美味しいんだからさ」

そういってお代わり!!と皿を俺の目の前置くけどさ

「自分でやらんかい!」

「えー、のが鍋に近いじゃん。いれてよー」

「俺はお前の母親でも嫁でもないわ!!」

「そうそうは僕のだからね」

「それも絶対に違います!」

ぎゃーぎゃーわーわーと試食中

何度かおかわりしてみてもやっぱり残るんだよな

そのうちに俺達以外の班のメンバーである3人の女子は教室にある弁当を食べに帰ると戻って行ってしまった。

って、彼女らほんの少ししか食べてないじゃん!!

だから余計に残ってるのかよ!!

3・4限が調理実習なんだから今日は弁当持ってこないとかしろよな

それに片付けは全部俺達がやるのか?

ひどい!ひどすぎる(TT)

、どおして泣いてるにゃ?」

「きっとあまりに美味しすぎてうれし泣きしてるんだよ」

「そうか!!ならもっと食べるにゃ!!」

ほら、まだまだこんなに残ってるよん♪

とかいいながら英二はどかっと俺の皿に焼き飯を継ぎ足した。

「げっ!英二、入れすぎだ!!お前らももっと食べろよ!!」

「食べてるにゃ。けど全然減らない・・・・・」

そうだな。全然鍋の底が見えてこないよな。

本当なんでこんなに作ってしまったんだか

きっと皆一緒に作るのが楽しくて調子に乗ってしまったんだな。

まあ作ってしまったものを後悔してもしょうがないんだが、

とにかくこれを食べきってしまわなければ!!

「そうだ!!」

「何?どうしたの?」

「今日もお前ら部活あるんだろ?」

「あるよ」

「ならさ、焼き飯おにぎり作って部活後に食べたらどおだ?」

たくさん作っといて手塚とかリョーマとか桃君とかとかとかにもあげるんだよ

練習後は腹減ってるだろうから喜ぶと思うぞ?

それにそうしとけばこの大量に余った焼き飯も綺麗さっぱりなくなるというもんだ

「あっ、それは良い考えかも」

。ナイス!!」

てことで早速俺達は作り始めた。

これが手塚のでー。手塚のは俺の愛情のしるしとして真ん中に・・

「なんか真ん中につめるものないか?」

「つめるもの?」

「ほらっ、梅干とかおかかとか昆布とか」

、それは白飯でのおにぎりの場合でしょ?」

「いーっていーって。同じおにぎりなんだから入れちゃ駄目ってことはないんだよ」

「それはそうだけど・・・」

ー!!こんなの見つけたにゃ!!」

そういって英二が見つけ出してきたのは・・・・鷹の爪?

ぶっぁははははははは!!!

英二ナイス!!よっしゃ。手塚にはこの鷹の爪を特盛でつめてやろう!!

大量の鷹の爪をつめこんでニギニギと作られた焼き飯おにぎり

見た目は普通のおにぎりだけども食べてみるとニヤリな一品

後はラップに包んで〜、メモに「手塚へ」と書いてはっつけて完成!!

、それ本当に手塚に食べさせるの?」

「うん。そのつもり、何か問題でも?」

「ううん。ないけど・・・美味しそう」

・・・・辛いもの好きな不二さん。

この恐ろしきおにぎりも君の目にはとても美味しそうな一品に映ってるんだね?

ならばこのが君の好み味なおにぎりを作ってあげようではないか!!

「これ、不二のね♪」

そういって作り出したのは鷹の爪+わさび+からし+マスタードな一品

作りながらも背中に嫌な汗がふつふつと流れていたんだけども

それを見た不二さんといえば物凄く物凄く嬉しそうな顔をしてくれましたよ

、ありがとう♪」

ってね。

やはり俺には君の味への理解はできそうにないです。

そして余程嬉しかったのか

「僕もの作ってあげるよ♪」

と言ってくれるのは嬉しいけども・・・それは心の底から遠慮・・・できないね。もう

言う前に握ってくれちゃったよ(TT)

俺が甘い物好きだからって中身を杏仁豆腐にしてさ。

でもこれならまだ食べれるかとか思って油断してたらやってくれました

奴は甘い杏仁豆腐の上に恐ろしい程のタバスコを振りかけてくれました

あれ、本当に俺が食べるの?あの激辛杏仁豆腐にぎりを?

・・・・・・・・・食べなくちゃいけないんだろうね

食べなかったら俺の明日はないだろうから。てか確実にないか。

諦めよう。

覚悟を決めて不二からの愛情こもったおにぎりを受け取った。

そんな様子を楽しそうに眺めている英二。

俺と不二は軽く頷きあって二人協力して英二のためのおにぎりを作り出した。

お前だけを逃がすわけにはいかないな!!

ここはたっぷり俺らの愛情おにぎりを受け取りやがれ!!

「てことで、英二。これ俺らからだよ。」

受け取ってくれるよな?

「にゃっ!?いらないにゃ!!自分のは自分でつくって・・・」

「英二、食べるよね?」

「食べるよな?」

不二の笑顔に、不二直伝の俺の笑顔、ダブル笑顔での脅迫

奴はとうとう観念して涙ながらに受け取った。

そんな涙流してまで喜んでもらえるとは俺達も嬉しいよ♪

さてさて、他の奴らの分もたっぷり愛情込めてつくってやりますか♪

残りのおにぎり、不二は心から楽しそうに、俺と英二は怪しい笑顔を浮かべつつ

たくさんの怪しいおにぎりを量産していった。

「さてと、これでラスト!!」

「けっこうたくさんできたね」

「部の皆に一個ずついきわたるくらかにゃ」

ではこのおにぎりはお前達に託すよ。

練習後に渡してやってくれ。

なんか作ってたらまたお腹すいてきた。

でも焼き飯は全部使い切っちゃったし汁や杏仁豆腐もとうになくなってしまってて

今食べれるものがあるとすればそれは不二が俺に作ってくれた

激辛杏仁豆腐入りおにぎり。これしかない。

持って帰ってからだと絶対に食べる気なくすから

・・・・・今、覚悟を決めようかな?

「あれ、今から食べるの?」

「腹減ってきたから」

、勇気あるぅー!!」

「英二、それはどおゆう意味かな?」

「にゃ!?なんでもないよ!!」

二人の会話は放っておきつつ、ラップを剥いて、いざ食うぞ!!

ばくっ

もぎゅもぎゅもぎゅ

・・・・いける。かな?

とか思ったけども!!!!!!!

「からぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!これ激辛だぜ!!!辛過ぎぃぃぃ!!!!」

杏仁豆腐の甘さでタバスコの辛さがおさえられてると思ったけど後から来た!!!

つーか来過ぎ!!タバスコの入れすぎだぁーー!!!!

水水水!!と叫ぶ俺を英二は腹を抱えて涙浮かべて笑っていた。

あぁ、いーさ。いまのうちに存分に笑うがいーさ!!

どうせお前も帰る頃には同じ運命が待ち受けてるんだからな

にしても不二、首を傾げながら「おかしいな?美味しいと思うんだけど」

なんて悩むのは止めろ!!そんなの悩む前に俺に水を差し出せ!!!



・・・・・・・・なんて大騒ぎのうちに終了した昼休み

昼からの授業、俺は口を真っ赤に腫らしながらピリピリとした痛みに耐えながら受けていた。

そしてやっぱり笑ってる英二。

あまりにむかついたから後ろから座っている椅子を何度も蹴ってやったよ。

そして部活終了後のテニス部の部室からは昼の俺と同じような叫びが響き渡っていたそうな

もちろん。次の日に俺は奴らから報復を受けまくったね!!

英二は昨日のうちに受けたらしくて今日は生気がなかった。

けど、不二だけはいつもと変わらない微笑を浮かべていたことだけは納得できない

そう思ったある日の激辛事件だった。

 

 

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