トリック・オア・トリート!!!
「なあ!!手塚手塚手塚!!」
「うるさいっ!!」
目を輝かせて隣を歩いている奴の頭にげんこつを落とす。
「なんだよ!痛いだろーが!!」
「人の名前を大きな声で連呼するんじゃない!」
だからってげんこつはないだろ、げんこつは!!
などと騒ぐを無視して辺りを見回す。
「・・・・・はぐれたか」
「へっ?」
間抜けな声を出すはどうやら気づいてなかったようだ。
今日はの提案でテニス部レギュラー陣+で近くの神社の夏祭りに来ていた。
が、俺と以外の他の者達の姿が見えない
「この人込みの多さやからな・・・流されたんやろ」
ちっちゃい子供やないんやからはぐれたからて自分らでなんとかするやろ
などと楽観的意見にそれもそうかと思いつつもやはり心配になって携帯を取り出した
「手塚部長は心配性やな〜」
ちゃかす声とニヤニヤした表情を浮かべるを一瞥してからメールを打つ。
”30分後に入り口で待つ”
全員に送信終わって一安心した所で気づいた。
さっきまで側で騒いでいた筈のの姿が見当たらない事を
「大人しくしていればいいものを」
舌打ちして何処に行ったのかと周囲を見渡してみれば
一箇所。
人だかりが出来ている場所があった。
そこからどうも聞き覚えのある声が聞える気がする。
俺は本心この場を立ち去りたい気持ちを必死で抑えつつその場に近づいて人垣を割って前までくれば
やはりその場にいた。
「おっちゃん!!もう一回や!!」
「ぼーず、そろそろ諦め。一匹やるから」
「いらんわ!!自分でとるんに意味があるんや!!!」
次こそは負けへんで!
と、何をそんな熱くなっているのか、来ていた浴衣の袖を腕まくり金魚掬いに燃える
どうやら、すぐに破れてしまって取ることができないらしい
の側には破れて使えなくなったものが20近く?大量に散らばっていた。
「おっちゃん!!次!!」
「いい加減にしろ!」
怒りの鉄拳を打ち込み白目向いたの襟元をがしっと掴むと店の人に「お騒がせしました」とお辞儀をして
そのまま引きずりその場を離れた。
何故俺が謝らねばならないんだ!
「いってー!!手塚、今日俺を殴るのは何度目だよ」
「お前が何度言っても聞かないからだろう」
「だからって・・・」
「そろそろ時間だ。入り口に戻るぞ」
「えー!!!!俺まだ遊び足りない!!」
「さっきので十分だ!!」
お前に付き合っていたらどれだけ時間があっても足りない。
それに早く行かないとまた大石が心配する
「あぁ、それは。。。。しゃあない!今は大石に免じて言うこと聞いたるわ」
・・・何故お前はそんな偉そうなんだ?
とにかく早く戻ろうと俺達は人の少ない方を選びつつ流れを逆らって歩く。
「にしても凄い人だな」
「祭りやしな!!」
はちゃんと歩きながらも通り過ぎる店を眼を輝かせながら見ていた。
「祭りが好きか?」
「当然!!ちゅーか賑やかなのが好きやな。楽しい気分になるから」
だから今日も朝から楽しみだったんだ!!と笑うを見ながら
あぁ、だから今日は朝からそわそわと落ち着きなかったのか
「にしてもはしゃぎすぎだ」
「いーじゃん。祭りなんだし。お前もこんな日くらい楽しまなにゃ損するぞ?
祭りは楽しんだもの勝ちなんだからな!
ふいに今まで店を見ながらの会話してたのが急に顔を俺に向けてニッと笑った。
だからなんで勝負事になってるんだ?
こいつの考えてることはわからん。
が、楽しめという考えはわからなくもないな。
通り過ぎていく人々の顔には見ているこちらさえもが楽しくなってくるようなそんな表情をしている。
「おっ、手塚さん!!今、額の皺が一本取れかかってたぞ?」
その調子その調子♪
と笑うの頭に”調子に乗るな!”とげんこつを落としす
「だから痛いって!!!」
頭抑えて抗議するを見ると何故かも俺をじっと見た後にニヤリと笑った。
「手塚、今良い顔してたぞぉ♪」
「・・・・なんだそれは」
「いいからいいから。とにかく楽しもうって・・・・・あっ、皆集まってる」
前に目を向ければ確かに皆が固まってこちらを見て、大きく手を振っていた。
そしてこちらに駆け出してくる者がいた
「に手塚!!何処行ってたんだにゃ!!!」
「英二、暑いから飛びつくんじゃねー!!」
暑苦しいわ、どかんかい!!と暴れる
その後ろから不二が来てにくっついていた菊丸を引き剥がした。
「にゃぁぁぁぁぁ」
「二人とも、急にいなくなるから皆で心配したんだよ?」
「すまない。が露店に捕まってしまってな」
「俺のせいかよ!!」
それ以外に何があると思っているんだ。お前は
「やっぱりそだったんだ」
「やっぱりってどおゆうわけだよ。不二!!」
「先輩のことだから絶対に露店に夢中になってるって話してたんスよ」
「それで金魚掬い辺りに夢中になってお金つぎ込んでそうだなって」
「・・・・・・・うっ」
「・・・・・・・、当たりなのか?」
「・・・・・・・・・はい」
「・・・・・・・・・ふぅ〜」
皆そんなため息つくなー!!と叫ぶに俺もまたため息が出る。
「」
「・・・・・」
「今日の祭りの目的は」
「そりゃもちろん花火だろう♪」
お前は機嫌悪くなっても続かないな
「花火の時間が近づいてる。そろそろ移動するぞ」
お前が案内すると言った花火が一番綺麗に見える場所とやらに
「よっしゃ!まかせとけ!!」
意気揚々と前を行くその姿に思わず苦笑が漏れる
「お前らさっさと付いて来ないと遅れるぞー!!」